災害発生時でも、「口腔ケア」を意識して口の中を清潔にし、誤嚥性肺炎の予防へ! 

口腔ケア 災害

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

この記事を書いている時、令和6年能登半島地震発生から2週間が経とうとしています。

避難する人に疲れも見られ、感染症だけではなく、心身の不調で体調不良者も多く出ています。

「避難所は感染症が蔓延して、隔離されている人も出ていて、このままここにはいれない」と話し、被災した自宅に戻り、自宅で避難されている人も増えつつあります。

災害発生時に、いつも言われていることが、「口腔ケア」を意識して口の中を清潔にし、誤嚥性肺炎を予防するということです。

なかなか難しいことですが、口の中を清潔にしないと、食べ物を食べる際に感染症を身体の中に運んでしまったり、高齢者の方だと、誤嚥性肺炎を発症するリスクも上がってしまいます。

今回は、専門家の話を交えながら、災害発生時でも「口腔ケア」の大事さを発信したいと思います。

2024年1月、石川県

能登半島地震によりほとんどの人が避難生活を送る中で、歯磨きなどで口の中を清潔さを維持できないと高齢者をメーンに「誤嚥性肺炎」などのリスクが上がることから、石川県歯科医師会は県内の避難所を巡回し、「口腔ケア」のやり方を高齢者に指導しました。

2024年1月7日から石川県歯科医師会では、七尾市や中能登町、志賀町の避難所を巡回し、避難所でも行える「口腔ケア」のやり方を指導しました。

2024年1月8日、歯科医師と歯科衛生士トータル8人が七尾市の避難所を訪問し、高齢者に「断水が続いて大変だと思いますが、夜眠る前は歯磨きをして下さいね」などと声をかけながら、歯磨きができているかなどを調査しました。

それから、歯ブラシや断水している時に口の中を拭く為のウェットシートなど数百人分の支援物資を避難所まで届けました。

石川県歯科医師会によれば、熊本地震などの過去の災害では、高齢者をメーンに避難している人が口の中の汚れが原因で「誤嚥性肺炎」になった事例が相次ぎました。

参考:避難所で歯科医師が「口腔ケア」を指導 口の中を清潔に 石川 NEWS WEB(2024年)

石川県歯科医師会の会長の男性Aさんは、「健康を維持しながら、避難生活を送る為には『口腔ケア』は欠かせません。まだ全地域を巡回できずにもどかしいですが、被災者の健康維持のためには、我々は活動を継続していきたいです」と説明しました。

また、石川県に視察に来た日本歯科医師会の会長の男性Bさんは、「自身も被災した歯科医師も巡回に加わっていると話を聞いて、本当に頭が上がりません。息の長いサポートを継続したいです」と述べました。

どうして災害発生時でも、「口腔ケア」は大事なの?

「口腔ケア」が命を守る上でも重要な行動です。

東京医科歯科大学大学院の非常勤講師の男性Cさんは、以下の様に警鐘を鳴らしています。

誤嚥性肺炎は、平常時でも高齢の方に多い病気ですが、災害が発生した直後は人手不足の中で『口腔ケア』が十分に行えていないことが多いです。災害が発生している時は栄養も足りず抵抗力も落ちていることから、介護が必要な一歩手前のフレイルの状態になることを予防する活動も含めた対策が必要となります」。

そして、

「過去に発生した災害では、老人ホームなどの介護施設から誤嚥性肺炎を発症し入院した人が多いという実態調査もあります。現在、介護施設にいる人や、自宅で介護を受ける人などには、『口腔ケア』をどう行えばいいのかという情報が届いていない懸念もあるので、どんどん情報をシェアして頂きたいです」。

参考:誤えん性肺炎の予防へ 災害時に少ない水で行う口腔ケアの方法 NHK首都圏ナビ(2024年)

水が足りない災害発生時でもできる「口腔ケア」の仕方

日本赤十字社東京都支部の看護師である山口玲子さんに、水が足りない環境でもできる「口腔ケア」のやり方を尋ねました。

①歯ブラシ・水も少しある時

コップを2つ用意し、どちらにも水を入れます。

片方のコップの水で歯ブラシを濡らし、歯を磨いていきます。

歯磨き粉がある時は、少ない量で大丈夫です。

磨いてる途中で歯ブラシが汚れていたら、ティッシュペーパーなどで汚れを拭き取ります。

磨き終わったら、使っていたコップの水に歯ブラシを入れて、汚れを落としていきます。

口をすすぐ時には、もう片方のコップの水を使用します。

一気に口に水を含まず、少ない量で2、3回に分けてすすぐ方が、「口腔ケア」には効果的です。

歯磨きをする時は、水で濡らしたティッシュペーパーで軽く唇を拭いて、口の周りも清潔さを維持することが大事です。

②水がほとんどない時

水で濡らしたティッシュペーパーやハンカチか、アルコール成分を含まないウェットティッシュで、口の中や歯の汚れを拭き取ります。

③水が全くない時

ウェットティッシュもない時は、唾液を利用するということです。唾液には抗菌作用があります。

唾液が出にくい時は、前顎の下や奥歯の横の辺りを軽くマッサージすると、唾液が出やすくなります。

④入れ歯も1日1回は「口腔ケア」を

入れ歯を使用する人は、1日1回は入れ歯を取り外し、ウェットティッシュや水で拭いて清潔さを維持する様にします。

誤嚥性肺炎を予防するためにも

日本赤十字社東京都支部の看護師である山口さんによれば、口の中の清潔さが維持できないと、「誤嚥性肺炎」のリスクが上がります。

「誤嚥性肺炎」は、食道に運ぶ食べ物や唾液が、誤って気管に侵入し、肺で細菌が繁殖して炎症を発症する病気です。

口の中が不衛生な状態で飲食をしてしまうと、食べ物を飲み込む時に、細菌の多くも一緒に身体に運ばれるケースにもなります。

特に高齢者の方は、食道に運ぶ力が低下していることから気管に食べ物が侵入しやすく、注意が必要となります。

先述の山口さんは、「『口腔ケア』が大事なことを認知して頂くことが、災害関連死を予防できます。高齢者は免疫力も低下しやすく、特に意識して『口腔ケア』をして頂きたい」と語っています。

参考サイト

【解説動画】災害時に大切な口のケア 注意すべきことは NHK NEWS WEB(2024年)

【解説動画】避難生活での“誤えん” 少しの工夫で防ぐ方法は NHK  NEWS WEB(2024年)

かなり難しい課題

この記事を書いている現在では、未だ断水が続いている地域があります。断水が続くと、トイレの水を流せないことから、水を飲む量や回数を被災者は、減らしてしまいます。

私は先に掲載された記事を書いている内容で知っていることですが、水を飲まない回数を減らすことは、車中泊の場合、身体を同じ体勢で動かさないことで、エコノミークラス症候群になりやすくなります。

また、食べ物を食べないと、エネルギーが身体に入らないことで、脂肪が燃焼されず、身体が冷えてしまう、低体温症という病気にかかる可能性もあります。

口の中を清潔にする以外でも、水や食べ物を摂取することは、私たちが生きていくために災害発生時でも大事な行動です。

断水が続くと、汚れた水が混じっていることで、きれいな水ではなく、歯磨きなどもできないかと思います。

「なかなかそんな状況で清潔にできないよ」と思われる方もいると思いますが、それがその後の身体の健康に影響を与えます。

もし断水が解消し、少しでも「口腔ケア」に使える水がありましたら、是非今回紹介しました、「口腔ケア」の仕方を取り入れて頂きたいです。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。