「着衣着火」にご用心!もし火が着いたら、“ストップ・ドロップ&ロール”を‼︎ 

着衣着火

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

着衣着火」という言葉をご存知ですか?あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

仏壇の蝋燭や、家事中のガスコンロ、ストーブの火などが、「今身に着けている衣服」に燃え移って、一瞬で全身に燃え広がってしまう現象を「着衣着火」と言います。

多くが衣服の袖口などから着火するケースですが、腹部などを中心に衣服が燃え始めると、かなり危険を伴い、重度の火傷や亡くなるまで至るケースが大変多いとされ、とても恐ろしい現象です。

「着衣着火」は、ほんの小さな気の緩みから起き、どなたにでも被害に遭う可能性がある現象と言えますが、凄く危険にも関わらず、認知度が低い現象だと言います。

「着衣着火」によって亡くなる人は、総務省消防庁によりますと、2022年は101人だとし、2022年までの過去5年間ではトータル501人に上ります。

毎年100人前後が、「着衣着火」で命を落としています。出火原因は「焚き火中」や「喫煙中」、「炊事中」など、そのほとんどは日常的な動作の中で起きています。

今回は「着衣着火」が実際に起きた人の体験談や、私の知っている身近な人から聞いたケースをお伝えしたいと思います。

なぜ「着衣着火」は起きるのか?

画像引用・参考:【救急集中治療医が教える】服に火がついたら、どうする! PR TIMES(2023年)

福島県内の消防組合が、2023年12月5日、SNS上に下記の様な投稿を行いました。

衣服への着火発火にご注意を ストーブやガスコンロの炎が衣服に着火し、火傷の被害に遭う懸念すべき火災が発生 異常燃焼では無くても、ちょっとした気の緩みで火に近付き過ぎて衣服に着火してしまう場合も!

SNSに投稿した福島県郡山地方広域消防組合によれば、郡山管内では3ヵ月連続で「着衣着火」での重大事故が相次いで発生し、注意喚起をすべく投稿しました。

「着衣着火」の事故はどれも屋内での発生となり、料理など日常的な行動をしている時に発生しました。

この郡山地方広域消防組合の投稿を受け、SNSでは体験談が多く寄せられました。

袖口から肩まで息つかぬ間に炎が燃え広がった

その日フリースを着ていて、料理していると、着ていた衣服が焦げてしまった

このSNSに投稿されたものの中で、昔被害に見舞われたという女性も、注意喚起になればとSNSに自身のその時の「着衣着火」で起きた状況と対応を投稿しました。

その女性の「着用着火」は、とても気温の低い冬の日の、ある朝のことでした。その日は、化学繊維で作られていたニットのカーディガンを羽織って、料理をしようとしていました。

「今からオムレツを作ろう」とフライパンに油をひき、フライパンが温まったか確認するために手をかざした、ほんの一瞬の出来事でした。

フライパンを温めている火が右手首の衣服の袖口へ、青い炎があっという間に肩の方まで辿り着き、駆け上がっていきました。火は、一瞬で背中まで到達しました。

「このまま死ぬんだ…」。そう肌で感じましたが、恐怖で声も上げられませんでした。

偶然にも、ガスコンロがあるすぐ横に食器を洗うための大きなタライがおいてありました。女性のそばにたまたまいた祖母も消火を手伝ってくれたことで、衣服の表面が焦げただけで収まりました。

女性は、当時を振り返り、「あっという間に背中まで青い火が回ってしまいました。私の祖母はこの『着衣着火』の事故が起きた時に、綿のかっぽう着を着用していましたが、消火を手伝う相手も化学繊維の服を着ていた場合、一緒に『着衣着火』の事故に巻き込まれていた恐れもあったのではないか?と考えるだけでも、非常に恐ろしい事故でした」と述べました。

「着衣着火」の事故を予防するにはどうしたら良いのでしょうかー?

SNSの投稿で目立った経験談では、フリースなど化学繊維の衣服を身に着けていた時に火が燃え移ったという投稿でした。

製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全広報課の岡田大樹さんに質問すると、特に注意が必要な衣服が、袖や裾が広がっている服を「だるだる」の服、フリース素材で作られている衣服の繊維の毛先が長く、けばけばしている素材で作られている服を「もふもふ」の衣服だといいます。

NITE 製品安全広報課の岡田さんは、「『だるだる』の衣服は身体から素材が離れている構造から、火から身体自体は離れて行動しているつもりだとしても、衣服自体は火のすぐそばにまで知らぬ間に近寄ってしまいます。その上で『もふもふ』した素材の衣服はけばけばしていて、毛先が長い素材で、その分表面積が広いので空気と触れ合い、けばけばしているパーツに軽く火が触れてしまっただけでも簡単に炎が燃え広がってしまいます。そういう視点でも、火に触れる時にはこの様な服での行動は避けて頂きたいです」と説明します。

また、衣服の素材に関して、SNSでは「燃えやすい素材は化学繊維だ」といった、色んな憶測がありますが、この憶測に関してはこの様に指摘しました。

NITE 製品安全広報課の岡田さんは、「衣服の構造で燃えやすさには差はあると思いますが、一般的に衣服は一瞬でも火に近付くと燃えてしまいます。素材を購入する時に気にかけて買って、それを着て行動することは大事ではありますが、“綿100%なので安全”だという油断は大変危険です。自分や大切な家族の身を守るためにも、できるだけ『着衣着火』の事故を予防できる安全な衣服での行動を求めていきたいです」と語ります。

「着衣着火」が心配な時にNITEが推奨したい衣服は、燃えづらく加工が施された「難燃素材」や、「防炎素材」を繊維に取り入れた衣服だといいます。

素材ごとの燃え方を比べた実証実験によると、普通の布は一瞬で燃えカスとなって燃え尽きますが、「難燃素材」や、「防炎素材」などの燃えづらく加工された布だと、多少焦げ付く程度で済みました。

NITEでは「料理中などで火に触れる行動をする時だけでも、難燃素材や防炎素材といった燃えづらい素材の構造のエプロンやアームカバーを身に着けて頂きたいです」と発信しています。

緊急時には、“ストップ・ドロップ&ロール”を!

それでももし仮に、衣服に火が燃え移ってしまったら、どうしたら良いのでしょうかー?

NITE 製品安全広報課の岡田さんによりますと、衣服を脱げる時はすぐさま脱いで、近くにシンクや水道がある場合は、水をかけつつも、消火することを試すのが1番良い方法だといいます。

もしその時に衣服を脱ぐことが無理で、そばに消化器や水もない場合には、どうしたら良いのでしょうかー?

ストップ・ドロップ&ロール”だと、NITE 製品安全広報課の岡田さんは、『着衣着火』が起きた時の有効な予防策だと言います。

3つのステップ

ストップ

つい動揺してその場を走り回ってしまうと、衣服が空気に触れ、火が全身に回るスピードが上がって、燃え広がります。最初に気持ちを落ち着かせてその場に立ち止まりましょう。

ドロップ

炎が衣服に全身に燃え上がらない様に、床や地面に倒れ込んで、火で燃え広がっている衣服の箇所に、ドロップで隙間ができない様にきちんと火を押し付けましょう。

※この際に、「もふもふ」のカーペットなどに倒れ込むと一緒に燃えるので、注意が必要です!

ロール

その場に倒れたまま左右にゴロゴロと転がって衣服に着火した火を消火して下さい。このロールをする際に、顔を両手で覆って転がると、顔まで火傷するのを予防できます。

参考:服が燃える!?「着衣着火」で年間100人死亡 注意点と対策は NHK NEWS WEB(2023年)

NITE 製品安全広報課の岡田さんは、「冬は暖房器具やガスコンロなどを使用する機会が増える以外にも、かなりの数を寒さ対策で、着込んでいることで熱源や火に意図せず近付いてしまい、思がけないことで火への反応ができずに、消火までの行動が遅れてしまうケースがあります。『着衣着火』の事故を起こさない様に予防するためには、火から予め距離を保つ工夫を取り入れることや、火が万が一燃え移った場合に備えて対処法を事前に理解しておくことが、自分の身を守る大事な行動となります」と話しました。

私の身近にあった「着衣着火」の話

1年以上前に、祖母の家に母と2人で行った時のことです。祖母が前の家の人の話を始めました。

ある日、前の家のご主人が畑作業で出たごみを何かで燃やしていました。すると炎が大きくなり、自分の方に炎が向かって来ました。

ご主人に火が燃え移り、ご主人は全身火傷で、そのまま救急搬送。

さらに借りていた、畑の近くに停めていた、耕運機にまで火が燃え移りました。

ご主人は何度も皮膚移植を繰り返し、今なお入院中だそうです。

ここの家の奥様は元々家から余り出ない人だったそうですが、ご主人の事故以来、全く外に出なくなったそうです。多分入院先の病院には行っていると思いますが。

さらに燃えた耕運機は、他人の所有物だったので、燃えて駄目になったことで、所有者から、「弁償しろ」とも言われていると言っていました。

この件を受けて、必ずしもは家の中で発生するとは限らず、火を使うことで、どこにでも起こり得る事故です。

私はもこもこ・だるだるした服は着ないですが、今2回目の在宅勤務で、1回目より家事をさらにやっているので、くれぐれも気を付けて家事をしないといけないなと感じました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。