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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私には基礎疾患がありますが、この間の通院で基礎疾患の悪化を猛省し、今はバナナを食べる朝以外はご飯を毎食80gをしたり、間食を止めたりしました。
すると、体調不良だったり、身体のキツさが消えて、最初の3日間くらいはしんどかったですが、今は慣れて、もっと元気になれている気がします。
ご飯を少なくして、野菜などを多く摂る様になりました。
間食をしていて、夜ご飯を食べるのも自然に遅くなっていた私ですが、間食をしないことでお腹がペコペコで、最近はすぐに食べる様にしています。
後ゆっくり味わって食べる様にしたので、満腹感も多くなりました。
基礎疾患について改めて向き合っている時に、今回紹介したい記事を知りました。
国立成育医療研究センターなどのチームは、出生時に体重3kg未満だった人は、3kg台だった人に比べ、40歳以降に脳梗塞や心筋梗塞などの心血管疾患になる割合が出生体重が3kg台だった人に比較しました。
▽1.5~2.5kg未満で生まれた人は最大1.25倍高く、▽1.5kg未満の極低出生体重児だった人は最大1.76倍だったとの分析結果を、2023年11月21日に明らかにしました。
出生時の体重が軽いほど、心血管疾患などの生活習慣病を発症するリスクが高くなるといいます。糖尿病や高血圧も同じ様な傾向となりました。
国立成育医療研究センターの研究成果は、2023年11月18日に疫学系の専門誌[Journal of Epidemiology]に掲載されました。
今回は基礎疾患を持つ当事者として、見過ごせない国立成育医療研究センターの研究報告について、考えていきたいと思います。
低体重で生まれた赤ちゃんが将来抱える基礎疾患のリスク
今回の実態調査を実施したのは国立成育医療研究センター社会医学研究部の森崎菜穂部長らの研究グループです。
今回の実態調査を実施する上で背景にあったことは、日本では1980年代から2000年にかけて、低出生体重児の割合がおよそ2倍に増え、その後も高止まりな傾向が続いていたからでした。
既にその年代に生まれた世代が40歳を超え、生活習慣病を発症しやすくなる世代になっていく中、日本人でも低体重で生まれた人に、生活習慣病の発症リスクがあるのかを詳細なデータを集める研究が求められていました。
国立成育医療研究センターによれば、この実態調査は、2011~2016年に生活環境と生活習慣病の関連を調査する研究に参加した、40~74歳のおよそ11万人を対象に行われました。居住地域は、次世代多目的コホート研究の対象地域である岩手県、秋田県、長野県、茨城県、愛媛県、高知県、長崎県の7県に居住する人々に、出生時の体重と生活習慣病の状況について実態調査を実施しました。
その人自身の出生時の体重を自己申告し、心血管疾患及び生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病・痛風)を罹患したことがあるかを回答しました。国立成育医療研究センターの研究グループは結果を体重別に4つのグループに分類し、それぞれ病気の発生率を調査しました。
その時に排除した要素では、地域や教育歴、糖尿病や高血圧の家族歴、受動喫煙年数など、与えうる別の影響を、統計学的に取り除き、「調整有病率比」を算出しました。
国立成育医療研究センターの研究グループなど、出生時の体重別
- 3kg台
- 2.5~3kg未満
- 1.5〜2.5kg未満
- 1.5kg未満
―などのグループに分類し、1.を基準に各疾患を罹患した割合を算出しました。
画像引用・参考:低出生体重による出生は心血管疾患や生活習慣病リスクを増加 ~日本初!出生体重と成人後期の生活習慣病の関連が明らかに~ 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター(2023年)
①心血管疾患(脳梗塞、心筋梗塞など)を経験したことがある割合
出生体重2.5〜3.0kg未満 |
出生体重1.5〜2.5kg未満 |
出生体重1.5kg未満 |
|
発症率 |
1.07倍 |
1.25倍 |
1.76倍 |
②高血圧を経験したことがある割合
出生体重2.5〜3.0kg未満 |
出生体重1.5〜2.5kg未満 |
出生体重1.5kg未満 |
|
発症率 |
1.06倍 |
1.08倍 |
1.29倍 |
③糖尿病を経験したことがある割合
出生体重2.5〜3.0kg未満 |
出生体重1.5〜2.5kg未満 |
出生体重1.5kg未満 |
|
発症率 |
1.08倍 |
1.26倍 |
1.53倍 |
低出生体重が生活習慣病を発症するリスク因子になることは、ヨーロッパなどの疫学研究で既に指摘されていましたが、日本人対象の大規模調査で判明したのは、初のことでした。
国立成育医療研究センターはコメントで、「ヨーロッパをメーンとした低出生体重で生まれた人への実態調査で指摘されていた、出生体重と生活習慣病との関連を、日本人で初となる実態調査をし、その結果、日本人でも生活習慣病を発症しやすいことが判明しました。」と述べました。
その上で、「日本では赤ちゃんが10人に1人が2.5kg未満、100人に1人が1.5kg未満で生まれています。これから先は幼少期からの生活習慣への介入など、低出生体重児として生まれた人たちの成人期の健康を最適に過ごせるためのさらなる研究が必要となります。そして、低出生体重による出産を防ぐためには、妊娠前後のお母さんの健康と適切な心身のケアも重要となるでしょう」と語りました。
参考:“低体重で生まれると生活習慣病リスク高い”調査結果まとまる NHK NEWS WEB(2023年)
国立成育医療研究センターの研究グループによれば、出生時に低体重で生まれても運動習慣や食生活などに気を配ることで、生活習慣病の発症リスクを減らすことができるということです。
実態調査に携わった森崎部長は「生まれてきた赤ちゃんが低体重だった時は、適切な時期に健康リスクをお子さんに伝えることが重要な鍵となります。妊娠している時に、赤ちゃんの低体重に繋がる痩せ過ぎには、注意して頂きたいです。低体重で小さく生まれた場合は大人になった時に、魚や野菜中心の食事にしたり、睡眠や運動の時間を適宜に行いながら生活習慣に気を遣って頂きたいです」と説明しています。
見過ごせない現実
私の母と祖母は身体が小さいです。祖母の家は貧しく、母を出産する際に余り食べ物を食べられず、母を予定日より早く出産し、お産で身体が痛かったことで、祖母は母を出産した後、暫く寝込んだそうです。
母は私を出産する前、祖母から「私の頃は食べ物も余りなかったから、しっかり食べなきゃいけないよ」と言われていたことで、しっかりバランス良く食べていましたが、生まれてきた私は2900g台の3kg未満だったそうです。
私を出産した時には病院で、「十分に大きいですよ」と言われたらしいのですが、今思うと少し小さい方だったんでしょうね。私の身長も155cmと、今身長が高い人が多い中では、低い方だと思います。
この記事を書いて思ったのですが、母は高血圧で、薬を「もうこれ以上薬は出せませんが、出さないと血管が切れて倒れて死にますよ」と言われている位、MAXで高血圧の薬を飲んでいます。母も家のことや私のことで、常にストレスの多い人なので。
私が元々発症したのは薬剤性ですが、糖尿病という基礎疾患を持っています。多分なりやすい気を持っていたということでしょうか?
私も含め家族に当事者が多い分、本当に見過ごせられない研究成果だと、噛み締めてこの記事をまとめました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
はじめまして。
神奈川県在中57歳です。
私は1900gで産まれました。
糖尿病をかれこれ10年近く患っています。
今回ご紹介いただいた記事、
正直、びっくりしています。
小池弘美様。
コメントありがとうございます。
私も元々は薬剤性から発症しましたが、20代の頃から10年以上、糖尿病患者です。
私もこの研究には驚きました。低体重が将来の基礎疾患に影響するなんて…
ニュースというカテゴリーにしている記事に関しては、いつも驚きながら記事をまとめています。