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皆さんこんにちは。Pinkです。突然ですが、日比野克彦氏を知っていますか?
昨年4月から東京藝術大学の学長だと知った私は、驚きと共に月日が経つのは早いなと、改めて実感しています。
初めて日比野克彦氏を知ったのは、1980年代で、私はまだ学生でした。興味を持ったきっかけは姉が読んでいた雑誌に掲載されていた、日比野克彦氏のインタビュー記事か何かだったと思います。「格好良いなあ」と言うのが第一印象でした。
その頃から若手アーティストとして注目を浴びていて、商品デザインや広告等、様々なメディアに関わりながら作品を世に送り出してきました。
また、その領域は絵画・舞台美術・映像・パブリックアートなど多岐に渡り、中でも段ボールを使用した作品は、世界を驚かせたそうです。
今回は、その日比野克彦氏について書きたいと思います。
日比野克彦氏とは
世界的にも知られるアーティストで、日比野克彦氏は高校生の時に、絵で自分を表現したいと思ったとの事です。
「絵が得意だったから、絵で表現できる大人になりたい」と思った日比野克彦氏がその時に大事だと思ったのは、他の何よりも自身の思いであり、情熱だったと言います。
「技術を学んで上手に描かれているけれど、何を伝えたいのかが分からない絵よりも、上手に描かれていないけれど、伝えたいことがある絵の方が説得力がある。伝えたいという思いがある事の方が大切。」とも話しています。
それは、絵だけでなく他の職業にも言えるのではないでしょうか。器用であるのは素晴らしいことですが、例え不器用だとしても、何をどのようにやりたいのかと言う思いが大事だと思います。
東京藝術大学でデザイン学科に所属していた日比野克彦氏ですが、デザインと言っても、グラフィック・パッケージ・建築等色々分野がある中で、何のデザイナーになるのかを、まず考えたそうです。
また、寺山修司氏のインタビュー映像を見て、「あなたの職業は何ですか」と聞かれてから「僕の職業は寺山修司です」と答えた彼をすごく格好いいと思い、影響を受けたと言います。
劇作家であり、詩人であり、競馬評論家でもあった寺山修司。「僕の職業は寺山修司です」自分もそんな風に言えるようになりたいと思ったそうです。
画像引用:日比野克彦 – Wikipedia
日比野克彦氏の活躍
領域に縛られることなく、幅広い仕事をするようになって行ったわけですが、先にも書いたように、好景気と言われた1980年代は、そういった時代背景もあって、途方もない量の仕事をしていたとのことです。
やることなすこと全てが初めてのことばかりで、絵を描いていると雑誌の表紙になり、編集の分野に広がって行き、プロダクト・ファッション・家具デザイン、さらには舞台美術やCMもやってみないかとなったそうです。
絵を描いていると、その絵が色々な仕事に変化していったというのは、すごいと思いました。
また、「色々な仕事をやっている人だ」とよく言われたそうです。しかし、自分から「こんな仕事をやりたい」と言ったことは無く、試行錯誤していたわけでもなかったと言うのだから不思議です。
絵を描くという仕事の核となるものがあれば、色々な仕事に広がっていくという事を実感した20代だったといいます。
仕事の話は大抵が過去の仕事を基に依頼が来ます。しかし、新しい挑戦がしたいのでそれではつまらない。仕事をする上で心掛けていたのは自分なりに挑戦することで、何よりもやってはいけない事は、つまらないと思いながら仕事をすることだそうです。
だから、自分で面白くする努力を常にして、小さな大冒険をやってみる。全てが上手くいくとは限らないけれど、最初から挑戦しないということはしないと言う考え方は、とても参考になりました。
自分に会社を合わせていく努力
会社に入る時に覚えておかなければならない事は、自分の職業は自分であるということです。それはどういった事なのかというと、会社に自分を合わせるというのではなく、自分に会社を合わせて行くといった努力が求められると日比野克彦氏は言います。
「自分で会社を変えてやろう。」「新しい組織を作ってやろう。」「新しい仕事に挑んでやろう。」こういった意識をしっかりと持っていれば、きっといい仕事が出来るとの事です。
また、仕事とは自分を表現することであり、アーティストや芸術家は、絵や音楽・文章・身体表現等で直接的に自分を表現するけれど、会社員も同じであるとも言っています。
精神障害を持つ私にとって、ここまで壮大なことは難しくて出来ないと思うのですが、今まで会社に自分を合わせないといけないと言う考えに縛られていたのが、そうしなくてもいいんだ、自分に会社を合わせていく努力をすればいいんだ。と腑に落ちました。
何よりも重要な事は「自分はどうしたいのか、どんなことを仕事を通じて表現したいのか。社会に向けての意志とは、どんなものなのかと言う事で、まずはそこに立ち戻って考えてみる。」と言う、日比野克彦氏のアドバイスをしっかり受け止めたいと思います。
参考サイト:藝大学長、日比野克彦から働く人へ 自分に会社を合わせる努力を
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!
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