膵臓の中にある自律神経の「迷走神経」に当てると、血糖値が低下。東北大学発表。 

膵臓 迷走神経

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は糖尿病という基礎疾患を持っているのですが、この間の通院の時に検査結果が悪過ぎて、食生活全般を見直すことになりました。

「次悪かったら薬増やしますよ」と言われたことが、私を変えるきっかけとなりました。何をしたかは、最後の感想で触れます。

糖尿病は身体に良いことをしていて、ほんの気の緩みであっという間に悪くなり、それも1ヵ月程度で悪化するので、恐ろしい病気です。

この記事は私が通院の数日前に観た、糖尿病の新たな研究成果となります。

膵臓に繋がる神経、「迷走神経」を刺激すると、血糖値の調節に必要な膵臓の細胞が体内で増加することを、東北大学などの研究グループがマウスを使用した実験で解明できたと明らかにしました。糖尿病の新しい治療法などの開発に結び付く成果として注目を集めています。

東北大学大学院医学系研究科の今井淳太准教授たちの研究グループのこの研究成果は、国際的な科学雑誌[ネイチャー バイオメディカルエンジニアリング]に掲載されました。

今回は東北大学が突き止めた、「迷走神経」と糖尿病の因果関係について説明します。

膵臓の中の「迷走神経」が糖尿病での血糖値上昇を抑制

画像引用・参考:マウスの迷走神経を刺激し、糖尿病治療に成功 東北大など Science Portal(2023年)

血糖値を下げる機能を持つホルモンのインスリンは、膵臓の中にある「β細胞」と言われている細胞から分泌されますが、このβ細胞が減少したり、機能が弱まったりしてインスリンの分泌量が減少することで、血糖値が上昇して血糖値の調節が出来ずに、糖尿病を発症してしまうことが広く知られています。

糖尿病治療では、食生活を管理したり、インスリンをお腹に投与したりして血糖値をコントロールしていますが、糖尿病自体を治す有効な方法はまだないのが現状です。

β細胞を増加させる方法の開発が現代では求められています。β細胞を増加させる治療法が期待されていますが、まだその治療法は開発には至っていません。

ですが、身体内には従来、肥満になるとβ細胞が増加し、インスリンが多く合成されて血糖値の上昇を抑制する機能があります。このメカニズムは未解明ですが、東北大学などの研究グループは過去に、「迷走神経」から出る信号がβ細胞に重要な影響を与えていることを発見しています。

そこで膵臓に繋がる「迷走神経」を刺激することで、β細胞が増加し、糖尿病の治療が開発できる可能性があると想定し、「光遺伝学(オプトジェネティクス)」の手法を活かして、マウスで実験に挑みました。

東北大学などの研究チームは、脳から膵臓に情報を伝達する神経だけを刺激する仕組みを発見し、青い光を当てた時にだけ、「迷走神経」が活発に動く遺伝子改変されたマウスを作製しました。その遺伝子改変されたマウスの膵臓には、近赤外光が当たると青く光る粒子を与えました。

近赤外光は、生体を透過する性質を持ち合わせています。こうして遺伝子改変されたマウスに、意図したタイミングで身体外から近赤外光を当て、膵臓に繋がる「迷走神経」だけを刺激して活発に動くことができる様にしました。光に反応するたんぱく質で動物の神経細胞を操る「光遺伝学」の方法でさらに、末梢の臓器で神経を制御したのは世界初といいます。

東北大学などの研究グループでは膵臓にある自律神経の1つ「迷走神経」とβ細胞の関係に注目し、遺伝子改変されたマウスの膵臓でこの「迷走神経」を刺激すると血液中のインスリンの量が増え、β細胞の働きが活性化することを見つけました。

この遺伝子改変されたマウスに糖尿病を発症させた上で、膵臓に繋がる「迷走神経」を刺激した結果、糖分を与えた時にインスリンが顕著に増加してβ細胞が活発に機能しました。

2週間程度続けて「迷走神経」を刺激すると、β細胞は倍以上に増加しました。このやり方で血糖値の上昇を抑制し、遺伝子改変されたマウスの糖尿病の治療を行うことに初めて成功しました。

その上で、糖尿病の状態にしたマウスの膵臓でこの刺激を3週間程度続けた結果、身体内でβ細胞の数が2倍以上に増加し、血糖値が上がるのを抑制していることも確認できました。

人工的にβ細胞を壊し、およそ2ヵ月間「迷走神経」に刺激を続けても、血糖値の上昇は継続して抑制されました。

東北大学などの研究グループでは今回の研究成果を受けて、ヒトへの糖尿病治療に応用することでこれから、糖尿病の新しい治療法や予防法の開発に結び付くことを期待しています。

参考:すい臓の神経刺激でインスリン増加 東北大学のグループが発表 NHK NEWS WEB(2023年)

東北大学の研究グループの内分泌代謝学が専門の、東北大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科学分野の今井准教授は、2023年11月10日に行われた会見で、β細胞の再生ができることが世界で初めて発見しました。

神経を電気で刺激する装置を使用した治療法は、炎症性腸疾やてんかんで既に活用されています。脳から膵臓に情報を伝える「迷走神経」だけを刺激する装置を開発できると、インスリンを合成する細胞を増加できる可能性を秘めています。

「従来なかった糖尿病の予防、治療法の開発に結び付くのではないか?と非常に期待が高まっていて、臨床研究を既に行なっています。『迷走神経』の機能を解析することで、糖尿病を発症する原因や病態の解明にも至るとして、極めて重要な研究成果を得ました」と説明しました。

私の危機感

私は何かは敢えて触れませんが、2023年10月からある仕事をする様になりました。始める前と始めた後では、忙しさのレベルが違っていて、心身共に疲れ切っていました。

仕事から帰宅しても、その仕事のことがずっと頭から離れず、21時に化粧も落とさないまま寝落ちして、2時半過ぎに目が覚めて、お風呂に入って、次の日に向けて仕事の準備をして、寝るという日々の繰り返しでした。

朝になるまで少し寝ていましたが、寝不足なため頭が回らず、仕事をするためにミルクコーヒーと、少し甘いものを食べないと、仕事が回せなくなりました。体調不良も続き、寝落ちでの寝不足が続いて、ずっとその2つが手放せなくなりました。

これは実はストレスと睡眠不足が原因だと分かったのですが、その仕事を始めてから、目眩も頻発する様になりました。1日に何回も起こる日もありました。

その乱れ切った生活を1ヵ月している中で、仕事に忙殺されて、遂に体力が底を尽き、3日間寝込みました。そしてその乱れ切った生活が、徐々に身体を蝕んでいきました。

私が寝込んだ後、その仕事の方針が変わりました。その方針が変わってから、次の週は通院でした。

検査結果は体脂肪が増えて、急激に採血の結果が悪くなっていました。主治医から、「このまま悪いなら、薬を次回から増やしますよ」と言われました。

確かに検査結果が悪いと知る前に、かなり体調も悪かったですし、通院の前日から身体にピリピリする痺れが全身にありました。高血糖だったのも悪かったのかもしれません。

流石にまずいと感じた私は、その日の夜から母が以前から取り入れていたご飯80gを実践することにしました。

元々栄養指導で言われていたのもあり、ご飯120gから毎食80gに減らし、仕事終わりの間食も一切止めて、帰宅したらコーヒーを1杯だけ飲む様にしました。

最初切り替えた時に、食べないことに物足りなさを感じていました。ですが、通院前までの以前の私は明らかに食べ過ぎていました。なので、ご飯を減らして、間食をしなくなっても、何も影響はありませんでした。

間食を止めたことで、夜ご飯を食べる時間も早くなりました。ゆっくりお風呂に入る時間もできました。睡眠薬を早く飲んで、早く寝る習慣もできました。

この1ヵ月、血糖値も朝起きてから140近く、朝食後も、300近くあったのが、正常値にまで落ち着きました。目眩も起こらなくなりました。

検査結果は悪かったですが、あの日から自分の食生活を見直すことができて、それは基礎疾患の面では、とても良かったなと思いました。それ位、この1ヵ月での急激な体調の悪化に、猛省しました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。