映画「燃えあがる女性記者たち」-インドのカースト制度を考える

映画「燃えあがる女性記者達」

この記事は約 4 分で読むことができます。

皆さんこんにちは。Pinkです。最近あまり映画を観る機会もなくなってしまったのですが、9月公開になる映画、インド、カースト外の女性だけで立ち上げた新聞社の記録「燃えあがる女性記者たちの紹介記事を読んで、改めてカースト制度について考えてみたいと思いました。

そこで今回は、映画の紹介と共に、カースト制度について書きたいと思います。

カースト制度とは

カースト制度とは、下記の通り、4つの身分になります。

4つの身分

① バラモン(司祭)

② クシャトリア(王族・士族)

③ ヴァイシャ(庶民)

④ シュードラ(隷属民)

そして、カースト外があり、「不可触民」()として差別を受けるダリト(ダリット)になります。

)…最下層民であり、人間として社会生活全てにおける面で差別されて来た

現在、インド憲法はカースト制度を否定していますが、それでもなお人々の生活には深く根付いているのです。 このカースト制度で特に不当な扱いを受けているのが「カースト外」の存在で、「ダリット」や「ハリジャン」などと呼ばれる人々と、少数民族です。

引用サイト:インドの貧困問題の現状は?原因や解決に向けた取組

カースト制度は知っていましたが、改めてどういったものなのか調べていくと、現在も起きていることだというのが信じられませんでした。

燃えあがる女性記者たち

インドのドキュメンタリー映画「Writing With Fire」(英題)が、9月中旬に公開されることになりました。

「カースト制度とは」でも触れている、カースト外の女性達だけで立ち上げた新聞社の奮闘を映し出しており、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネートの他、30以上の映画祭で受賞しているとのことです。

カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリトダリット)の女性達が立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」は、紙媒体から SNSYouTube の発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始めます。

ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女達は、貧困階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには夫や家族からの抵抗にあいながらも、粘り強く小さな声を取材し、やがて、彼女達が発信するニュースの波は大きなうねりとなっていきます。

世界は変わる、変えられる

(C)BLACK TICKET FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.

画像引用:インド、カースト外の女性だけで立ち上げた新聞社の記録「燃え …

最後に

記事を読み、印象に残ったのは、これまで日本国内の映画祭で「燃え上がる記者たち」の邦題で上映されていたのが、劇場公開にあたり「燃えあがる女性記者たち」と改題されたという話です。

それは、厳しい日常を生きながら、それでも沈黙の暴力に屈しない女性達の闘う姿を伝えたいとの思いからとのことです。

タイトルだけを見ると、「女性」という言葉が入っただけなのでは?と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、私はその「女性」というたった二文字が入るということに、重要な意味が込められているように思います。

映画「燃えあがる女性記者たち」は、9月中旬から渋谷ユーロスペースほか全国順次公開になります。興味を持った人はぜひ観て下さい。私も機会があれば観たいと思います。

参考サイト:インド、カースト外の女性だけで立ち上げた新聞社の記録「燃え …

関連記事

このサイトから、予告編を見ることが出来るようになっています。

参考サイト:燃えあがる女性記Zzaaたち : 作品情報 – 映画.com

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

HOME

映画「燃えあがる女性記者達」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。