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皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、イラン人女性の「ヒジャブ」着用強制措置の記事について書きたいと思います。
ヒジャブとは
「ヒジャブ」とは、イラン国内で女性が髪を覆う為のスカーフのことです。満9歳以上の女性は、外国人または異教徒であっても例外はなく、公共の場所では着用が法律上義務付けられています。 その為、外出時に女性は必ず「ヒジャブ」を着用しなければなりません。
*実際には小学校に入学する7歳から「ヒジャブ」の着用を強制されています。
また、「ヒジャブ」着用に関することで、次のようなひどくて悲しい出来事が起こっていることも事実です。
このような出来事が起きているのを知らなかった私は、自分が恥ずかしくなりました。それまで「ヒジャブ」に対して、未だにこのような女性差別があるのはおかしい、当事者の女性は大変だという認識しかなかったからです。
ヒジャブ着用を巡るデモ イランでは、イスラム法に基づく政治体制に移行した1979年の革命以降、女性は国籍や宗教を問わず、髪の毛を覆う「ヒジャブ」の着昨年9月、テヘランでヒジャブの「不適切」着用を理由に、クルド人女性(22)が風紀警察に拘束され、その後死亡した。全土に抗議デモが拡大し、その後反政府デモへと変容。人権団体の調べでは、治安部隊との衝突でこれまでに470人以上が死亡した。
イスラム刑法
イランのイスラム刑法では、公序良俗に対して侮辱的だと判断された行為は、10日〜2ヶ月間の懲役または74回 のむち打ち刑に処される為、「ヒジャブ」を着用することなく、公共の場に出た女性は、刑務所に入れられる可能性があるそうです。
*公序良俗…公の秩序又は善良の風俗
新しい措置として設けられた監視カメラは、服装規定を守らない女性を特定し、処罰することを可能にするものとなります。
さらにこの措置によって、治安当局や行政局が女性を独断による逮捕や拘束の対象として、病院・学校・政府機関・空港を含む公共機関への立ち入りを拒否出来るようになるとのことです。
監視カメラを設置する事に対して、私はひどい憤りを感じました。同じ女性として、人間としてこのようなひどいことがあっていいのでしょうか。あまりにも理不尽だと思います。
カメラ設置について
国連の専門家は、今回の措置について「抑圧的で厳格な措置は、ジェンダーを根拠とする迫害の表明であり、イラン人女性の権利を許すことが出来ない段階まで侵害することに繋がる」と指摘しています。
また「ヒジャブ」着用の拒否を犯罪と考えることは、表現の自由に対する権利の侵害、政治的・市民的・文化的・経済的な権利に対するあらゆる侵害にも活路を開くと訴えました。
さらに、イラン当局に対し、憲法を改定し、既にあるジェンダー差別的な法律を無効にし、女性の服装や行動を国家当局が公私に渡り監視・管理するような規制を全て廃止するように要求しました。
人権団体は、イランにおける女性の迫害をジェンダーアパルトヘイト(性別隔離)として認識するよう、国際社会に求めています。
こうした働きかけが広まり、同じように苦しんでいる女性達が、自由になれる社会が訪れることを願っています。関連記事に女性の教育についてメンバーさんが書いているので、もし良ければあわせて読んで頂けると幸いです。
参考サイト:イラン、服装規定違反の女性特定に向け監視カメラを設置
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noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!
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