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こんにちは、改めましてM. Jです。
皆さんは普段、ベビーカーを押している人や障害のある方が街で困っていたら、どうしていますか?声をかけたりしますか?
きっと何か手助けしようと思う方もいるはずです。
ただ、下記の様な心配があり、一歩手助けに踏み出せない方も多いと思います。
・困っている人を見かけたけど声をかける勇気が出ない
・実は迷惑になってしまうのではと考えると不安
・どうやってサポートをすれば良いかわからない
今回は、そんな方に向けて、「優しさについて〜ユニバーサルマナーを学ぶ〜」の記事を書いていきます。
「心づかい」と「行動の実践」という視点で、困っている人に対して「どんなことができるのか」ということを一緒に考えていきましょう。
次の項からは、以下の内容でお届けしたいと思います。
- ベビーカーの乗車拒否
- 困っている人を見かけたら
- ユニバーサルマナーを学ぶ
- 障がいのある方への基本的な対応
- 多くの障がい者が外出できる社会へ
- 行動でしか価値は見い出せない
ベビーカーの乗車拒否
まずここでは、近年起こった出来事について、考えていきたいと思います。
2022年11月8日、大山加奈さんが「双子のべビーカーで都営バスに乗車しようとしたら拒否された」とブログやインスタグラムに投稿しました。
1台目は、後ろのドアから入ろうとしたら扉を開けてもらえず、バスはそのまま発車しました。
2台目は、別の乗客と一緒に並んでいた人が乗務員に声を掛けたことで扉は開きましたが、乗務員の手助けはありませんでした。
1台目も2台目も、乗務員は手助けをしませんでした。都の交通局の規定では、手助けが必要な場合、声をかければ乗務員が手助けをするようになっているようです。
困っている人を見かけたら
今回のベビーカーの乗車拒否を通して、私は「困っている人を見かけた時にどのような行動をしていくか」ということを考えさせられました。
この「行動」というところがとても重要なのです!
「かわいそう」「助けてあげないと」と思ったとしても、行動をしないことには手助けをしたことにはなりません。今回行動を起こした方を見習わなければと感じました。
「人の手助けをする」という「行動」は、人間特有の行動といっていいでしょう!
人間とほとんどの動物の違いは「周りのことを考える」「人の手助けをする」ということではないのでしょうか?
今回、このことを問いたいと思ってベビーカーの乗車拒否について例に取り上げました。
今度は、違った視点で見てみましょう。
皆さん、市街地や家の周りで障がいのある方を見かけたら「どのような対応」をしますか?
障がいのある方は、何らかのことで「困っていることがある人」といえます。
ということは、手助けが必要な場合が多いのです。
「行動すること」は非常に重要なことです!
ただ、「行動」をしていく為には、適切な行動をしていくための「知識」も必要です!
そこで、必要な「知識」が「ユニバーサルマナー」です!
次の項からは「ユニバーサルマナー」について考えていきたいと思います。
ユニバーサルマナーを学ぶ
街中、公共機関や施設などで「障がいのある高齢者」「視覚障がいの方」「車いすの方」などに対してどのように対応すると良いか考えて、行動することは難しいことです。
対応を間違ってしまうと、場合によってはかえって迷惑になったり危険な場合もあります。
このような時に、必要不可欠なことが「ユニバーサルマナー」なのです!
「ユニバーサルマナー」は3つの要素から構成されています。一歩を踏み出すためのCourage(勇気)、適切なサポートのためのManner(作法)、多様な人々と向き合うためのInclusion(包含)の3つです。
引用:ユニバーサルマナーとは
障がいのある方を見て、無関心または過剰な配慮をしないようにする為にも「ユニバーサルマナー」はとても大切です。
「ユニバーサルマナー」において基本的なことは、「何かお手伝いできることはありますか?」という姿勢で、障がいのある方に寄り添って、同じ目線で声を掛けるということです!
また、障がいによって「困っていること」は異なるので、知識を持って行動することも非常に重要なことです。
意外に思うかもしれませんが、やってはいけないことは、「大丈夫ですか?」「〇〇できますか」と言った声かけです。
相手が気を遣って「大丈夫です」と返事をして終わってしまったり、内容によっては失礼に当たる場合もあるからです。
ただ、声掛けをしないことには何も始まりません!まずは「行動あるのみ」です!
その上で、障がいのある方などに対してどう支援していくかの作法や向き合い方を学び、有機をもって実践するのが「ユニバーサルマナー」なのです。
次の項では、障がいのある方への「基本的な対応」について考えていきたいと思います。
障がいのある方への基本的な対応
障がいのある方に対して、適切な対応をすることはとても難しいことです。
ここでは「基本的な対応」のヒントがありますので、ご覧いただけると有り難いです。
基本姿勢は次のとおりです。
①積極的に「何かお手伝いできることはありますか」と明るく、丁寧に声をかける。
②相手の話、希望をよく聞き、求められていることをきちんと把握し、柔軟に対応する。
③支援者ではなく、本人に直接話し掛ける。ゆっくり、丁寧に話し掛ける。
具体的にはこのような場面と、それに対する行動が想定されます。
①視覚障がい者がタッチパネルを操作することが難しい時、直接注文を聞く。
②聴覚障がい者がセルフサービスの店で呼び出しに気づかない時、席まで配膳する。
③聴覚障がい者が内容を理解することが難しいとき、筆談で対応する。
④身体障がい者が車いすのまま食事をしたい時、可動式の机まで案内したりスペースを作ったりする。
⑤文字だけのメニューだとわかりづらい時、わかりやすく丁寧に伝える。
参考:ノーマネット(群馬県):障がいのある方へのマナーブック(PDF)
人によって手助けしてほしい部分はかなり違うので、まずは声掛けをしていきましょう!
そのうえで、対応をよく考えて「実行」することがとても重要です。
たとえば聴覚障害のある方に耳元で大きな声で話しかけたりするのは、かえって迷惑かもしれません。
車いすのまま食べたいか聞かずに無理に移乗させようとするのも素人がやるのは危ないです。
このように、「適切」ではない行動は、危険性も伴います。
よって「知識」を獲得していくことが「ユニバーサルマナー」にはとても重要なのです!
多くの障がいのある方が外出できる社会へ〜提言〜
まだまだ普及しているとはいえない「ユニバーサルマナー」。
しかし、これを身につけているか、そうでないかは市街地や家の周りで障がいのある方を見かけた時の対応に大きな違いを生じることになります!
ただ「ユニバーサルマナー」は、ネットで検索してようやく出てくるようなものです。
これは「マイナー(→国民の少数が知っていること)」であってはならないと思います。
気兼ねなく外出できる障がいのある方が多くなる為にも「ユニバーサルマナー」を「知識」として獲得している人が多くなって欲しいです。
「多くの障がい者が当たり前に外出できる社会」になる為には「ユニバーサルマナー」が「メジャー」になる(→国民の皆さんが知っていること)ことが必要だと感じています。
以下に「ユニバーサルマナー」を「メジャー」にしていくための「提言」をまとめました。
①テレビやラジオなど大きな広告媒体で宣伝するなどして、ユニバーサルマナーを知っている人を大幅に増やすこと。
②地域の介護教室などを土日や夜間行なったりして、若年・中年者に学ぶ機会を与えること。
③障がい者の外出を促す方法を工夫すること。
④障がい者手帳を持っていることで受けられるサービスを大幅に増やすこと。
上記のことを積極的に行うことで、健常者が障がいのある方をより理解していくことができ、健常者と障がいのある方の壁をなくすことにもつながると思います!
そのことが「多くの障がいのある方が外出できる社会」につながっていくのです!
株式会社ミライロさんが、ユニバーサル検定と言うオンラインやeラーニングで学べる検定試験を作られています。この機会にこうした検定を受けてみるのもいいと思います。
もしご興味あれば下記のリンクから、調べてみてください。
まとめ~行動でしか価値は見い出せない~
◎ 障がい者、高齢者などの困っている人に対して「何かお手伝いできることはありますか」という声掛けをしましょう!
◎ できることを増やしていく為に「ユニバーサルマナー」を学ぶ機会を持ちましょう。
◎ 国や地方公共団体の法律の改定、民間企業のシステムの変革なども必要だと考えます。
◎「多くの障がい者が外出していることが当たり前の社会」を創る為に、本当の優しさについて考えて「ユニバーサルマナー」を実行していきましょう!
◎ 最終的には「行動」でしか「価値」が見い出せないのです!
今後について
興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとして、ヒューマンエラーについて、替え玉受験と内部不正の防止、性格を変えるキッカケについてがあります。
皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!
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