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こんにちは、翼祈(たすき)です。
警視庁は2022年10月31日から自転車の交通違反に対する取り締まりを強化。「信号無視」「右側通行」などの行為を対象に、刑事罰の対象となる「赤切符」を積極的に交付します。
初日の10月31日、1時間半の公開取り締まり中、信号無視をした自転車に乗った40代男性に警察官が警告カードを渡し、「今日から自転車の取り締まりが強化されています」と告げるシーンがありました。ほかにも2人が警告カードを渡されましたが、「赤切符」ではありませんでした。
警視庁交通執行課の管理官の男性は「自転車のルールを守って頂き、事故防止に努めて貰いたい」と求めました。
今回は変わりゆく自転車運転の事情についてお伝えします。
2022年10月より、「赤切符」を切られる刑事罰対象、導入へ

自転車による交通事故が減らないので、警視庁は2022年10月31日から、自転車の違反運転に対し、取り締まりを強化します。これまでは指導に当たる「警告」の事例でも、信号無視など重大な交通事故に繋がる恐れのある4類型は、悪質に該当すると刑事罰対象の「赤切符」(交通切符)を取られます。
2022年10月19日の午前、東京都港区にあるJR品川駅の高輪口前。車道脇を自転車で通っていた女性が、信号が赤に変わっても通り続けると、警察官から「今は赤で、信号無視ですよ。一旦停止して下さい」と呼びかけました。
女性は仕事で、通勤途中でした。「まだ青だった気がするんですけど」と反論すると、警察官が「赤だったと確認が取れていますよ。安全運転をして下さい」と続けると、「分かりました」と一言だけうなずきました。黄緑色の警告カードを取られ、職場に行きました。
1時間半の間に、7人に警告がいきました。女性を合わせ3人が信号無視となり、イヤホンを付けながら自転車を漕ぐ人が4人いました。速度がそんなに出ていなかったので警告はされなかったものの、歩道をジグザグに漕ぐ自転車もいました。歩いていた会社員の女性は「歩道でスピードを落とさない自転車も多いです。本当に怖いです」と言いました。
取り締まりが強化されたのは、信号無視、一時不停止、右側通行、徐行せずに歩道通行の4類型。この日午前、信号待ちの自転車に乗る人へ、警察官が「自転車も加害者になりますので、ご注意を払って下さい」と呼びかけたり、罰金を科される可能性にもなることを表すチラシも配布しました。
こうした警告は刑事罰には相当しません。ですが警視庁はこれから先、信号無視、一時不停止、右側通行、徐行せずに歩道通行—の4類型の違反をした人には、刑事罰の対象となる「赤切符」を積極的に取ります。
自転車に関してはこれまで通り、2種類に分類されます。
【自転車指導警告カード】
黄色い紙で、出されても罰則には該当しません
【赤切符】
2021年は1年間で4000件以上交付されましたが、2022年10月31日からより厳罰し、「赤切符」は基本的に刑事罰に近しいもので、車で切符を取られるのと近い感覚に自転車も行いましょう、「赤切符」を浸透させましょうという狙いです。
ではどういうシーンに「赤切符」で罰則を科されることになるのでしょうか?
▼信号無視
罰則:3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金等
▼一時不停止
罰則:3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金等
▼右側通行
罰則:3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金等
▼徐行せずに歩道を走行
罰則:3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金等(歩道通行要件を満たさないとか関係なく歩道を通行した場合)
現場で「赤切符」を取られると、警察に出頭し取り調べを受けた後、道交法違反容疑で書類送検され、罰金を科されるケースもあります。3年以内に2回以上、「赤切符」を取られた場合、1回6000円で3時間の講習を受ける必要があります。受講しない時は、5万円以下の罰金が科せられます。
警視庁は今までにも、スマホを操作しながらの信号無視する行動など、特に悪質なケースでは「赤切符」を取ってきました。2019年は約2000件程度でしたが、2021年は約4300件程度と倍増しました。
ですが、自転車の事故を少なくする歯止めに至らず、自転車が絡んだ交通事故は1年間に1万〜1万2000件台と高止まり傾向です。中でも交通事故全体に占める自転車の割合は、2016年の32.1%から2021年は43.6%にまで急増しました。2016年の警視庁のデータから観ても、交通事故全体に占める自転車事故の割合は右肩上がりであることが明らかです。
▼2016年 32.1%
▼2017年 33.4%
▼2018年 36.1%
▼2019年 39.0%
▼2020年 40.6%
▼2021年 43.6%
警視庁幹部は「自転車のマナー違反の取り締まりは、あくまでも交通事故を少なくすることが目的です。交通ルールを守って自転車を使って頂きたい」と発信しました。
参考:自転車で信号無視、警察官に「青だった」と反論も…警視庁の取り締まり現場で見た悪質運転 東京新聞(2022年)
この自転車での交通事故が倍増した理由について、道路交通法に詳しい弁護士の男性は、「電動アシスト付き自転車やロードバイクの普及で自転車のスピードが高速化し、コロナ禍で自転車通勤・通学やデリバリーサービスが拡大したことをも大きな影響があるだろう」と言いました。
自転車に付けられる「スマホホルダー」は対象となるか?

一方で、自転車につける「スマートフォンのホルダー」。これをつけてナビを使用する、知らない街に行ったときに車でもそうですけど、ナビゲーションを使いますが、自転車の場合使っていいのかどうか。
道路交通法に詳しい弁護士によると
「自転車は運転免許が必要ないため正しい交通ルールを学ぶ機会がほぼない。学校の授業・メディア活用で詳しく教える必要があるのでは」
「ナビ使用は問題ないが走行中の操作、画面注視は違反。必要な場合、安全な場所で停車する」
車を運転するときと同じという訳ですね。
引用:自転車の“ながらスマホ”は法律違反 じゃあ「スマホホルダー」に設置して使用は?弁護士に聞いてみると TBS NEWS DIG(2022年)
私も自転車が愛車だからこそ、
気を付けなければならないなと思いました。私は自転車で2回事故に遭いました。1つは家の近所で信号機のないところを渡っていた時に、車を何台も載せているトラックとぶつかりまして。
私は爪が少し欠けたり、青あざとちょっと傷を負いました。自転車はサドルが曲がりました。でも、これ今でも愛車なんです。
2つ目は訓練所に行っていた時、自転車のすぐ後ろを車が通って、車は確か停まっていたのですが、私は「今日は日直だから早く行かなきゃ」と思って、そのまま訓練所に行きました。到着して観たら、少し自転車が擦れていて、それをスタッフに話すと、「何で警察に電話しなかったの?まずは警察に電話でしょう‼︎こういった場合、事情話せば遅れても来てもいいから」と言われて怒られました。
車の免許を持っていないので、とにかく自転車が愛車なので、この記事を書いて、これからはよりマナーをきちんと守って、運転し続けます。

noteでも書いています。よければ読んで下さい。
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