この記事は約 10 分で読むことができます。
はじめに
第1回「PMS・PMDDについて語ろう座談会」~生理について話し合おう~
AKARIライターのsaladが執筆した第1回「PMS・PMDDについて語ろう座談会」~生理について話し合おう~をご覧になっていただけたでしょうか?
同ライター、どんはれもこの会に参加しておりました。
女性なら、誰にでも起こる生理のこと。皆さんは生理についてどれだけの知識を持っていますか?
わたくし、どんはれは標準的な生理のため、イライラすることはあっても、死にたくなるように気分が落ち込んだり、出血量が多くて漏れが気になったり、そして、ピルを服用したりなど、同じ女性であるのに知らなかった情報がたくさんありました。
そこで、どんはれなりのTANOSHIKA CREATIVE女子座談会の内容をまとめてみました。
生理についての基本情報
座談会では、主にそれぞれの症状の出かたや重さの違いについて意見交換を行いました。
ここではまず月経前の期間に起こる心や体の不調、PMSやPMDDについて整理します。
PMS(月経前症候群)とは?
画像引用:Twitter 公式ルナルナ
どんなときに発症しやすいの?
画像引用:Twitter 公式ルナルナ
PMSの症状とは?
画像引用:Twitter 公式ルナルナ
PMDD(月経前不快気分障害)とは?
画像引用:Twitter 公式ルナルナ
こちらは元の公式ルナルナさんのツイートです。
ルナルナユーザーアンケートによると、
— 【公式】ルナルナ (@lunaluna_mti) March 7, 2022
PMSのことを相談できない
女性は47%も。
この機会にもっと知ってほしいPMSの話が
あったら、タグをつけて教えてもらえると嬉しいです。#PMSをもっと知ってほしい#94パーの少数派#国際女性デー pic.twitter.com/QeDFQSdNLk
画像に説明があったように、94%の女性がなんらかの症状に悩まされています。
しかし、女性同士でもこれらの情報はあまり共有されていないように思います。
みんなの体験談
生理になるとどうなる?何が大変で困っているかなど忌憚なくお話してもらいました。
などの意見が出ました。私としては、腹痛などは経験したことがありますが、鎮痛剤を服用すれば治る程度の痛さです。
「そんなに気分が落ち込むの?」と思いました。そして、生理が終わるとスッと回復すると聞いて驚きました。
2003年(平成15年)の調査結果
以下の図は、2003年(平成15年)、財団法人 女性労働協会による集計可能な女性労働者2166人の調査の結果です。
月経痛
図3 月経痛の程度(閉経と答えた者を除く)
月経痛を感じる程度について尋ねたところ、
「かなりひどい(薬を服用しても会社を休むほど)」 2.8 %、
「ひどい(薬を服用すれば仕事ができる程度)」25.8 %
「月経痛はあるが我慢できる程度」 47.9 %で、
「月経痛は感じない」は 21.6 %となります。
月経痛のあるときの対応で「かなりひどい」は、
「産婦人科を受診した」64.8 %、
「市販薬を服用した」55.6 %で、
「ひどい」は
「市販薬を服用した」 82.3 %、
「産婦人科を受診した」は 22.6 %で、
「特に何もしなかった」は、それぞれ 7.4 %、8.9 %と 10 %に満たない程度でした。
また、「我慢できる程度」は、
「特に何もしなかった」が 51.0 %に上り
「市販薬を服 用した」は 42.5 %、「産婦人科を受診した」は 3.6 %にすぎませんでした。
「かなりひどい」「ひどい」と感じる方々は、産婦人科などの医療機関に受診しているようです。
市販の鎮痛薬を服用した人が多く、「我慢できる程度」では特に何もしなかったが多いことがわかります。
図5 月経前の症状(閉経及び45歳以上を除く)(M.A.)
月経前の症状
月経前に選択肢のような症状はあるかと尋ね、
45 歳未満の者(1,623 人)の回答をみると
62.9 %が 選択肢のような症状があり、
症状のうち「寝つきが悪い、怒りやすくイライラする」が 39.2 %、
「頭 痛、めまい、吐き気があったり、疲れやすい」35.5 %、
「くよくよしたり、憂鬱になる」20.9 %となっています。
症状のあるときの対応は、7割弱が特に何もしていませんでした。
2003年(平成15年)の調査では、このような結果になりました。
現在、生理についての考え方もかなり変化していったことがわかると思います。
ピルに対しての疑問
ピルに対しての疑問も聞きました。
どこで処方してもらえるの?婦人科、産婦人科?
ピルの処方は、どの病院でも取り扱っているわけではないようです。産婦人科で処方されていることがほどんどのようですが、婦人科では取り扱っていないという病院もあるようです。
病院のホームページなどを確認して、処方実績があるかを事前に調べてからの受診がおすすめです。ピルを服用した際にトラブルが起こった場合、スムーズに対処してもらえることが期待できます。
〈参考サイト〉ピル=避妊薬って思うのやめない? #3 ピルをもらう方法と病院選びのコツ…“避妊”が理由でも良い?
ピルは何歳から何歳まで服用できるの?
世界保健機構(WHO)の定めによると、初潮がきていればピルの服用は可能です。おおよそ10~12歳くらいから、閉経近く(50歳くらい)まで服用できます。
ただ、医師によっては40歳以上になると服用を中止するよう説明される場合もあります。
40歳を超えると、低用量ピルの服用有無に関わらず血栓症が高り、重大な副作用として、血栓症のリスクが高くなる可能性があるからです。
〈参考サイト〉smaluna
ピルって避妊薬だから妊娠したいときに妊娠できるの?
結論からいうとピルの服用や服用歴によって、不妊に繋がることは証明されていません。
反対に不妊の原因である子宮内膜症の予防が可能なことから、ピルの服用は不妊の予防が期待できるとされます。
ピルによる避妊は、体内のホルモンが「妊娠している状態」と同じにすることで妊娠を防ぐ仕組みです。
長い間服用していた場合も、ピルの中止で身体は少しずつピルを飲んでいない状態に戻ります。
ピルは身体の仕組みを上手く活用した方法のため、妊娠のしやすさに影響を与えることはないといえます。
〈参考サイト〉EMISHIA STYLE 低用量ピルは不妊に繋がるわけではない?不妊予防になる理由も詳しく解説
高額じゃないの?保険は効くの?
診察、検査を受け、月経困難症、子宮内膜症と診断されれば、保険適用になるようです。
避妊だけが目的だと保険適用されませんが、自費になったとしても1シート3000円前後くらいの価格になります。
〈参考サイト〉渋谷文化村通りレディスクリニック
低用量ピルの種類、OC(保険適用外)とLEP(保険適用)
低用量ピルには避妊目的で服用するピルOC(保険適用外)と月経困難症や子宮内膜症の治療目的で服用する保険適用のピルLEPの2種類あります。
保険適用のピル(LEP)も排卵を抑制するため、避妊効果はありますが、日本では月経困難症もしくは子宮内膜症以外の目的で処方することはできません。
低用量ピル(OC)とは?
OCとは、女性ホルモンのはたらきを利用した経口避妊薬です。
Oral Contraceptives(経口避妊薬)の頭文字を取り、「OC」と呼ばれています。
副作用を少なくするためにホルモンの量を避妊効果が得られる最低限量まで低用量化されていますが、正しく服用した場合は安全で確実な避妊効果が得られます。
月経周期が一定になるためスケジュールが立てやすくなるといったメリット以外にも、排卵を抑制、受精卵が着床しにくい状態にするなどの効果があります。
低用量ピル(LEP)とは?
LEP(Low dose Estrogen Progestin)は低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬です。
基本的にはOCと同様の成分の薬剤ですが、日本では月経困難症や子宮内膜症の治療薬としてOCとは区別されます。
月経困難症や子宮内膜症の治療として使用する場合は保険適用となります。
〈参考サイト〉新宿レディースクリニック
ピルを服用している方の体験談として、月経痛の痛さ、出血の量が軽減され、吐くような気持ち悪さも、だるさ、眠さ、鬱々とした気分も緩和されるということです。
終わりに
私も頭痛とか、吐き気、気分の落ち込みやイライラすることなどがあります。
もしかして、それもPMDDだったのかも?と思うようになりました。
どうにか我慢しておけば、そのうち治るので、あまり気にしていませんでした。
むしろ、このような症状があっても、それは甘えかな、気合いで乗り切るしか方法がないことだと思っていました。
生理は病気じゃないので、薬など服用せず、自然にまかせておかなければいけないものと思い込んでいました。
しかし、自分の体調の周期を知ることの大切さや、避妊薬だと思っていたピルが月経の際に起きる症状を緩和できることを初めて知りました。
QOL(クオリティオブライフ)を高めるため、ピルなどの医療的アプローチも選択肢の一つとして考えても良いのかもしれません。
私自身、生理に対して、恥ずかしさや、偏見があり、女性同士でもどこまで話していいのかわかりませんでした。そして、個人差があり、話しても理解してもらえないのではないのかと、生理について話しづらいなと感じていました。
そのように感じていたので、まして異性の男性には理解してもらえるどころか、話すことさえタブーなことだと思っていました。
現在、生理にまつわる状況はかなり変化しつつあります。皆さんはどう感じますか?
参考サイト
ピル=避妊薬って思うのやめない? #3 ピルをもらう方法と病院選びのコツ…“避妊”が理由でも良い?
EMISHIA STYLE 低用量ピルは不妊に繋がるわけではない?不妊予防になる理由も詳しく解説
noteでも書いています。よかったら、読んでみてください。
おすすめ記事の紹介
認知症の母を介護する社会福祉士のライター「どんよりと晴れている」のおすすめ記事11選
→HOME
コメントを残す