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TENGAの就労継続支援B型事業所
男性向けセックストイの「テンガ(TENGA)」を手掛けるテンガ(東京、松本光一社長)は、障がい者福祉事業に進出し、就労を通して自立を後押しするプロジェクト「エイブルプロジェクト(able!project)」をスタートさせる。
就労継続支援B型事業所「エイブルファクトリー(able!FACTORY)」(埼玉県川越市)を4月下旬に開設し、障がいのある人の就労・生活支援を行う。
ドッグカフェも併設の就労継続支援B型事業所
TENGAが手がける就労継続支援B型事業所は通所型サービスで、モノづくりの技術を学びながら働くことができる。そして、働き方に応じて工賃を得ることができる仕組みです。
「エイブルファクトリー(able!FACTORY)」では、パソコンのレストア、衣料品の印刷、通販サイト運営などを行う予定です。
また、同所でシュリンクフィルム包装作業を行って完成するバキュームカップ「able!TENG」のパッケージには、障がいを持つアーティスト・山野将志氏の作品を採用しました。
事業所内にはドッグカフェと屋外ドッグランを併設し、障がいの有無に関わらず大人から子ども、犬まで分け隔てなく楽しめる施設となっているそうです。
地域との交流の場として併設するドッグカフェでの、調理や接客などを通じて得た収益は、一般的なB型事業所の3倍以上の工賃として還元するそうです。
また、障がい者アートを採用した「able!TENGA」は、1個につき100円が全国の支援施設や盲導犬協会などに寄付されます。
作業所風景・写真引用:TENGAの障がい者就労支援プロジェクト「able! project」始動!記者会見を実施しました | TENGA TOPICS | TENGA(テンガ)公式サイト
【公式サイト】
社長の思い
松本社長は、「働く喜びやお客さんに喜んでもらえるうれしさを広げたいという気持ちが始まり。それを自分たちでできるやり方で提案したいと考えた結果であり、アダルトグッズを手掛けているテンガだから、という特別なものはない」と語り始めた。
「それでもテンガが関わる意義があるとしたら、性の悩みについてだと思う」
「障がいのある人の“性の問題”は、これまでタブー視され、蓋をしてしまっている。性欲は人の根源的な欲求であるにも関わらず、不自由でも仕方がないと思われがちだ。しかし、自分の意思で性的なことを満たせない状態というのは、“目の前に大好きなごはんがあるのに、何日も食べられない”のと同じこと。それを障がいがあるから満たされなくても仕方がないという形にはしたくない。このプロジェクトをはじめ、障がいがある人への支援を広げていきたい」と思いを語った。
最後に
はじめ、このニュースを見た時に「冗談でしょ?」と思ったのだが、蓋を開けてみるとなんて、しっかりとした支援内容なのかと驚きました。
何より驚いたのは、工賃の高さでした。令和元年でのB型事業所の平均工賃は223円ほどです。
画像引用:令和元年度工賃(賃金)の実績について/厚生労働省
その3倍の工賃を還元するようなので、平均660円ほどの工賃が発生します。
これは、他のB型事業所ではなかなかできないことだと思われます。
TENGAの会社だからこそできる、❝性❞を❝生❞きることへと変換できる可能性には驚かされました。
参考サイト
テンガが障がい者福祉事業に進出「障がい者=性に不自由でも仕方ないという考え方を変えたい」-WWDJAPAN
TENGA、障がい福祉事業に参入 就労事業所でアダルトグッズのパッケージ制作&性の悩み相談室も(オリコン) – Yahoo!ニュース
【編集局から】TENGAが障がい者向けの就労継続支援B型事業をオープン – zakzak:夕刊フジ公式サイト
TENGAの障がい者就労支援プロジェクト「able! project」始動!記者会見を実施しました | TENGA TOPICS | TENGA(テンガ)公式サイト
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