あなたは点字ブロックの意味を知っていますか?

点字ブロック

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点字ブロックは、正式名称を「視覚障害者誘導ブロック」と言います。視覚障害者が足裏の感触を認識できるよう、突起を表面につけたもので、視覚障害者を安全に誘導するために地面や床面に敷設されているブロック(プレート)のことを点字ブロックと呼びます。

「視覚障害者誘導ブロック」と言う正式名称までは知らなかったんですけど、この記事を見て、以前、ヘルパー実習で、アイマスクをして、点字ブロックや段差などを歩く視覚障害者の方をサポートする側と、サポートさせていただく側を体験したことを思い出しました。

点字ブロックは、視覚障害者の安全かつ快適な移動を支援するための設備として、1965年に三宅精一さんによって考案され、1967年3月に岡山県の国道2号線(現:国道205号線)原尾島交差点(現:岡山県岡山市中区)の横断歩道に計230枚が、世界で初めて敷設されました。

点字ブロックには「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類があります。

誘導ブロックは、進行方向を示すブロックです。線が並んだ形状をしているため、「線状ブロック」とも呼ばれます。これは、視覚障害者の方がブロックの突起を足の裏側、あるいは白杖で確認しながら突起の方向にしたがって進むことができるように設置されています。

警告ブロックは、危険なところや誘導の対象となる施設がある場所を示すブロックです。点が並んでいる形状をしているため、「点状ブロック」とも呼ばれています。これは、文字通り注意すべき位置を示すためのブロックです。階段前、横断歩道前、誘導ブロックが交差する分岐点、案内板の前、障害物の前、駅のホーム端などに設置されています。

今後の課題

50年間(半世紀)のある歴史のある点字ブロックですが、私としてはまだまだ、点字ブロックの課題もあるとたくさん見受けられます。

主に、ホームページで取り上げてあるのが、点字ブロックで高齢者など足腰の弱い人がつまずいてしまったり、車椅子利用者の障害になったり、健常者の人でも雨の日や雪の日に滑りやすくなるなどの問題です。

また近年では景観意識の高まりに伴って、1980年代以降は周囲の環境と調和する色合いを「デザイン優先」で採用するため、歩道に溶け込むような同じような色や材質の点字ブロックも増えてきました。しかし、同じ色・同材質のブロックでは弱視や色弱者の人たちには識別が困難です。

点字ブロックの上に駐輪、駐車、段ボールなどを置いて通れなくなってしまってるところもあります。ぶつかって転倒してケガや事故につながることを、もっとたくさんの方々に理解していただきたいです。

さらに、古い点字ブロックの補修も必要になってきているのだそうです。

視覚障害には、先天性によるもの、疾病によるもの、事故によるものなど、個人によってさまざまです。

これからの時代、加齢、高齢化社会による、緑内障、白内障、黄斑部変性症(網膜の中心部である黄斑部が加齢にともなって色々な異常をきたした状態)が多くなってくるだろうし、生活習慣病による糖尿病性網膜症(糖尿病が原因で目の中の網膜が障害を受け、視力が低下する病気)も多くなるなど、視覚障害を持つ人も増えていくはずです。

もし、自分が中途障害で視力を失うことを考えてみたことはありますか?

まず、自分たちで出来ること(点字ブロックの上に駐輪、駐車をしないこと)を始めることや点字ブロックの修理などは、市町村、さらに国にも動いていただきたいと思っています。

今回自分なりに調べてみて点字ブロックについて考えて学べたことがたくさんありましたし、視覚障害についても様々な障害があることを知ることが出来ました。

参考

社会福祉法人日本盲人会連合「点字ブロックについて」<http://nichimou.org/impaired-vision/barrier-free/induction-block/>

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