訪問看護を知っていますか?~助けてもらえることの安心感~

ナース

この記事は約 6 分で読むことができます。

私は、現在週3回のペースで「訪問看護」を受けています。

皆さんは、訪問看護をご存知ですか?

なかなか知る機会のない「訪問看護」を、知らない人、これから受けようと思っている人、には、ぜひ読んでいただきたい記事です。

訪問看護、訪問介護とは?

訪問看護とは病気や障害を持った方が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしい療養生活が送れるように支援するサービスです。

地域の訪問看護ステーションから、看護師や理学療法士・作業療法士等がその方が生活する場所へ訪問し、医療的ケアを提供します。

訪問看護の目的は、自立への援助を促し、その方らしい療養生活を支援すること

引用:【はじめての方へ】訪問看護のサービス内容|利用条件と費用まとめ|LIFULL介護

私が訪問看護を受けるきっかけ

私が訪問看護を知ったのは、TANOSHIKAに入所したころに、医療連携で訪問看護の方が、TANOSHIKAに訪問されて、日頃の体調などを聞き取りに来られていたのがきっかけです。

そのころは、うつ症状が重く、家の中がぐちゃぐちゃで、片づけることが困難な時期で、ほとほと困り果てていた頃でした。

「片付けをしたいけれど、体調がいまいち優れないので、どうしたらいいのかわからない。」と支援員さんに相談したところ、自宅に訪問看護に入ってもらって、一緒に片付けなどの日常生活のお手伝いをしてもらうことになりました。

訪問の内容

私の場合は、週に3回。時間は、1回の訪問で30分程度です。

大体、1名の看護師さんが自宅に訪問されて、血圧や、体温、脈拍を計ってもらい、ちゃんと眠れているか、何か精神的に辛いことはないか。などを聞き取りしてもらいます。

受けて最初の頃は、一緒に掃除機をかけたり、食器洗いなどを手伝ってもらいました。

精神面が安定してきた今では、お手伝いはないですが、最近ではもっぱら新しいお薬の調整のアドバイスをもらっています。

看護には以下のようなものがあります

健康状態の観察、病状悪化の防止・回復、療養生活の相談とアドバイス、リハビリテーション、点滴、注射などの医療処置、痛みの軽減や服薬管理、緊急時の対応、主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医師との連携などです。

引用:訪問看護とは(一般の方むけ)

利用するには

訪問看護を利用したい時は、受診している医療機関、お近くの訪問看護ステーション、地域包括センター、市区町村の介護保険や障がい福祉の担当窓口などで、相談にのってもらえます。利用には、年齢制限もありませんので、子どもから高齢者、症状や障がいが軽くても重くても、訪問看護をするすべての人が受けられます。

訪問看護の種類

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、保健師または看護師が管理者となって運営する事業所で、看護師・准看護師・保健師・助産師などがいます。また、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が訪問看護師に代わってリハビリテーションを行っているところもあります。

訪問看護ステーションは、利用者様の主治医の所属機関を問わず、訪問看護指示書の交付によってサービスを提供する地域に開かれた独立した事業所です。保険医療機関ではありませんが、介護保険や医療保険が使えます。

訪問看護ステーションは、全国に約10,400ヵ所(2018年4月1日現在)あります。最近は駅や街角などでも、訪問看護ステーションの看板を多く見かけるようになり、利用しやすくなっています。

保険医療機関(介護保険法のみなし指定訪問看護事業所)

病院や診療所で「訪問看護部門」を設けたり、外来部門が兼任するなどして保健医療機関から提供される訪問看護サービスがあります。この場合、保険医療機関は、原則として介護保険法のみなし指定訪問看護事業所として扱われ、訪問看護ステーションと同じく介護保険・医療保険が使えます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護(みなし指定訪問看護事業所)

介護保険制度の地域密着型サービスの一つで、要介護者に定期巡回の訪問介護と訪問看護を一体的に24時間体制で提供するサービスです。

看護小規模多機能型居宅介護(みなし指定訪問看護事業所)

介護保険制度の地域密着型サービスの一つで、要介護者に訪問介護、訪問看護、通所介護と宿泊サービスを複合したサービスです。

民間企業の訪問看護サービス(公的保険外)

民間の企業などが行う、医療保険制度・介護保険制度外の訪問看護サービスで、各種保険は適用されませんが、訪問看護ステーションや病院・診療所からの訪問看護と同様、看護師等による訪問看護が受けられます。

利用料金等は、各サービス機関で規定されており、利用者との契約で行われるサービスで、オリジナルに富んだメニューが用意されています。例えば、遠距離の外出支援や長時間の滞在、受診時の同行など公的保険では対応が難しい事案への対応も可能です。

参考:訪問看護とは(一般の方むけ)

費用はどのくらいかかるの?

費用の自己負担は、保険の種類や所得・年齢によって異なりますが、原則1割から3割が自己負担になります。自己負担が軽くなる制度もありますので、窓口や医療機関などにご相談ください。

医療保険対象者…医療保険適応、自立支援医療制度利用者…1割負担、介護保険対象者…介護保険対応となっています。

最後に

お薬の調整や相談など、自己判断では難しいことも、医療の知識がある看護師さんがアドバイスしてくださるのでとても助かっています。

何より、ちょっとした困りごとや、家族の問題などにも相談にのってもらっているのが、助かっています。

そして、少し疲れたなと思うときに「無理しないで休みましょう。」と言ってもらえると、やっぱり無理しちゃいけないんだと思い、もし仕事を休んでしまっても自己嫌悪に陥ることがなくなりました。

看護師さんたちもいつも笑顔で接してくださり、体調が悪いときはいろいろと助けてもらっています。

最初は、知らない人が家に来るのは抵抗がありましたが、今ではそんなこともなく、話を聞いてもらえることがこんなにも心が軽くなることなんだと、感じています。

もし、訪問看護を受けようか迷っている方がいれば、この記事が参考になればと思います。

参考サイト


【まるわかり】訪問介護とは?サービス内容・費用・利用方法など紹介 |ミンナノミライ

訪問看護とは(一般の方むけ)

【はじめての方へ】訪問看護のサービス内容|利用条件と費用まとめ|LIFULL介護

おすすめ記事の紹介

HOME

ナース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。