障がいのある方こそ大切な資産形成「投資のすすめ」①

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障がいのある方こそ資産形成は大切

障がいを抱えながら働かれている方で、「障害年金+A型やB型などの給与」という限られた収入を切り詰めて暮らしておられる方は少なくないと思います。

・一般就労に進みたくても体調を考えるとすぐには進めない。
・たとえ就労できたとしても、有期雇用が多く、なかなか正社員の口が見つからない。
・進行性の障がいがあったりして、安定して長く働けるか不安。
こうした不安や不確定な要素が多く、「少しでも蓄えを持ちたい」と誰もが願っていると思います。

ただ、副業など「今のやっていること+αで働く」というようなやり方は体調を考えると現実的ではありません。かといって宝くじやギャンブルでは、わずかな蓄えを増やすどころか減らしてしまいかねません。
また今後、消費税等の増税や年金の支給開始年齢の段階的な引き上げも予想され、銀行の低金利の状況を踏まえると、これまでの「貯蓄+年金」だけでは心もとない状況です。

そこで今回は、限られた資産を長期的な視野で増やしていく手段として、自らが働かないで収入を増やす、『不労所得』を得ていくやり方の一つ「投資」について、実際に株の売買を通じて資産運用をしているメンバーにも協力してもらい、初歩的な部分や投資の始め方などについて紹介させていただこうと思います。

今の暮らしで精一杯なのにそんな余裕はない」「自分には難しい」「面倒くさい」「リスクが怖い」と思われるでしょうが、そんな方にこそこの機会に考えてみてほしいのです。

投資とは

「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。
銀行などに預けている普通預金などは、基本的に「自由に引き出せるお金」と言えるでしょう。日常生活資金を始めとした、すぐに必要となる可能性のあるお金は、こうした自由に引き出すことのできる(流動性が高い)「貯蓄」の形で、持っておくことが大切です。
一方、教育や老後資金など、今すぐに必要にならなくても、将来のために増やしていきたいお金は、株式や投資信託などを利用した「投資」の形で、長い期間をかけて少しずつ増やしていくと良いでしょう。これらの「投資」の形で持っていると、お金として引き出して使うためには、投資した資産を売却して現金に換えるなど、一定の手順を踏む必要があります(流動性が低い)。また、値上がりや利益の分配などを通じて、預貯金よりも利益を得られる可能性が高いという性質がありますので、一般的には、ある程度、先を見越した備えのために活用するのに向いています。

引用元:金融庁HP

なぜ今「投資」が勧められているのか

理由①国が投資を後押ししている

これから先、国内の資産を流動的に動かそうという流れが政府主導で続くことが予想されます。
というのも日本には「貯蓄」として眠っている資産がかなり多く存在するからです。

下記の記事によれば日本の家計資産残高は1845兆円あり、その中の50%の900兆円が預金や現金です。
投資に使われている資産は全体のわずか10%ほどで、30%~17%ある西欧に比べてかなり低い水準です。
その動きの少ない900兆円を国が主導して流動的に動かし、日本の経済を回そうとしているのです。

参考:日本の家計資産残高は増加、1845兆円に…日米家計資産推移(最新) – ガベージニュース (garbagenews.net)

後に述べるNISAなど、比較的わかりやすい制度や仕組みが今後整備され、誰もが「投資」によって資産を運用して長期的な視野で増やしていくことがごく一般的で、必要なものになっていくことが考えられます。

理由②貯蓄をしても利子がほぼつかない

現在の普通預金の金利の数値を皆さんはご存じでしょうか?いわゆる利子と言われるものです。
90年代初頭までは貯蓄に対し金利が6%~4%ついていたので、(100万円預ければ年に6万~4万円増える計算になります。)貯蓄による資産形成が一般的でした。

それがバブル景気崩壊後の1990年代半ばから約25年もの長期にわたり、金利が低水準で推移しています。これは日本銀行が金利を下げることによって企業や個人がお金を借りやすい状況をつくり、経済活動を活発にする金融施策を取っているからです。

現在まで金融緩和は続き、2020年には定期預金の金利は0.012%まで下がりました。この場合100万円預けたとしても1年間で得られる金利はわずか120円(税引前)と、手数料にもなりません。

理由③リスクの低い方法もある。

もちろん投資にもリスクはありますが、金融商品はFXのようなリスクの大きなものばかりではありません。
ものによってはある程度資産を増やしつつ、投資先を分散することでそのリスクを軽減することができます。

また、長く積み立てることで利益が大きくなる「複利」を得ていくこともできるので、ただ貯金として置いておくよりも長い目で見れば増やせる可能性があるのです。

投資を始めるためにやることや気を付けること

投資を始めるためにまずやることは、SBI証券や楽天証券などの証券会社で証券口座を開くことです。
これは証券会社の方が、銀行よりも取引の幅が広い(買える金融商品の種類が多い)為です。
証券口座を開設することで、株の値動きを示すグラフを見たり商品を買うことができるようになります。

関連記事:口座開設の前に読む!証券会社と口座の選び方の基礎知識 | 俺たち株の初心者! (mynavi.jp)

次にやることは、どういうタイプの投資をするか選ぶことです。
大きく分けると、投資信託と株式投資がありますが、投資初心者の方には、投資信託をお勧めします。
なぜかと言うと、投資信託は機関投資家と呼ばれている投資信託会社に在籍するプロの方々が行うからです。投資信託は、100円から始められます(会社によっては1000円からの所もあります)。

投資信託も多くの会社がありますが、選ぶ際に必要なのは、金融商品の知識(情報)を調べることです。
理由は、テーマ・タイプ・手数料の有無等が会社によって違うので、知識がないといい会社を選べません。

株式投資」等の知識を必要とする投資は、株価の動きがある程度分かってから始めることをお勧めします。
株式投資は企業の株価によって違います。数万円から始められますが、多くは十数万円〜数十万円になります。証券会社によっては、1株から売買可能な所もあります。

株式投資は投資する人自身に知識が必要な投資です。興味のある銘柄のグラフの動きや経済情報を見る等の知識をつけることが必要です。理由は、知識がないと投資の明確な目標を立てれなかったり、売買で失敗して資産を大きく減らしてしまうことになります。

また、どちらを使うにせよ気を付けた方がいいのは、積み立て投資の場合、株価が下がった途端、今までしていた積み立てをやめて売却(解約)することです。
理由は、長期的に見て投資をする場合、利益を大きくするのに時間を要するからです。
下記は金融庁のグラフですが、積み立て投資による「複利」は、投資機関の長さにより大きくなります。

金融

引用:投資の基本 : 金融庁 (fsa.go.jp)

投資信託のタイプ

ここからは初心者の方向けに投資信託についてのことに触れていきたいと思います。

投資信託にはバランス型アクティブ型があります。

バランス型は利益よりもリスク軽減を優先する分散投資型です。
投資経験がない初心者に適しているのがバランス型投資信託です。

バランス型投資信託は、一つのファンドの中で分散投資がされていますので、一種類の投資信託を購入するだけで、様々な地域・種類の資産への投資が可能です。

アクティブ型はリスクよりも利益を優先する利益追求型です。

大きな利益を得たい経験者に適しているのがアクティブ型投資信託です。アクティブ型投資信託は、ファンドの中で一つの分野に沿った集中投資がされていますので、気になるテーマにピンポイントで投資ができます。

有名な投資信託会社と初心者向きの動画の紹介

有名な投資信託会社は色々ありますが、有名なバランス型の会社では、三菱UFJ国際投信、アクティブ型ではレオスキャピタルがあります。
三菱UFJ国際投信は種類の多さと手数料の安さが特徴です。
レオスキャピタルは、成長企業に投資をしていくやり方を取っています。

投資に関する情報を発信している人や動画はたくさんあります。
おすすめの動画は、小次郎講師です。
投資だけでなく経済等も分かりやすく説明してくれます。

小次郎講師チャンネル – YouTube

まとめ

ここまで限られた資産を未来に備えて増やす「資産運用」についてお話をしてきました。もちろん余裕がある方ばかりではないことは重々承知の上です。投資はあくまでも余裕資金と自己責任で行ってください。

ただ、知らないでやらないとの、知ったうえでやらないことを選択するのは全く意味が違います。
そういった未来への選択肢があることを知って欲しくて今回は記事にしました。

この「投資のすすめ」は全4回を予定しています。
次回から、今話題になっているNISAやiDeCoなど実際に多くの人が投資をしているものについて、入門編となる内容を金融庁などの資料を元にお送りしようと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

参考:投資の基本 : 金融庁 (fsa.go.jp)

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