ストレスのせいで食事が美味しく感じられない…原因は亜鉛だった!?

ケーキを持って指をくわえる女性

この記事は約 5 分で読むことができます。

ほんの少し前、1か月半ほど、食事を蔑ろにしていた時期がありました。 
特にごはんが美味しいと感じられなかったからです。
母よ、ごめんなんさい・・・味がどれも似たり寄ったりに思えてしまうのです。
健康を気遣う母は添加物を嫌い、出汁も混じりっけない昆布、鰹節からのみ抽出・・・というこだわりっぷりなのですが、これが料亭で修行をつんだ料理人ならいざ知らず、素人の主婦にやられてしまったら味がぼやけまくりなのです。

その一方で、ちょうど悩み事を抱えていたり、物事に深く集中したい時期でもありました。
食事を摂るより他にやりたいことがあるのに!と精神的にイライラしていたようにも思います。
ごはんを美味しく感じられないのであれば、尚更食事は適当になってしまいます。

食べないとマズイのは十分わかっているんですけど、どうしても進まない・・・
でも、よく考えたら不思議なんです。

もし口腔内に病気やケガが隠れていて、それが味覚に影響して食事を美味しく感じられず、食欲が減退してしまうのであればわかるのですが、そうでもなく、ただ精神的なものが味覚に影響して、食欲が減退してしまうのか・・・なぜ・・・

舌は細胞の集合体

舌には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚細胞が集合しています。
この細胞が、主に甘味・塩味・酸味・苦味・うま味という5つの基本的な味を識別するのですが、この味を感じるということは、生きていく上でとても重要なのです。

例えば、糖分がエネルギーを生成することは有名ですが、糖分は甘味として認識されます。
また、ナトリウムは体内の水分バランス維持のために重要ですが、ナトリウムは塩味として認識することができます。
また、酸味は腐敗、苦味は毒物を認識する役割もあり、こちらは直接生命活動と関わってくる、とても重要な機能なのです。

単に、生きていく上で必要な食事が少しでも楽しくなるようになるためだけのお得な機能ではなかったのですね(笑)

味覚とメンタルの関係の鍵は「亜鉛」

みなさんは「亜鉛」をご存じでしょうか?

亜鉛は、DNAやたんぱく質の合成、免疫機能の向上など、人間が体の健康を維持するのに欠かせない栄養素となっています。
また、各細胞を生成するのにも必要不可欠なのです。
わたしたちの舌には、味蕾といわれる味覚細胞が存在しますが、その味蕾は体中の細胞の中でも特に新陳代謝が活発なのです。
つまり、舌の機能は亜鉛不足の影響を大きく受ける、真っ先に味覚に何らかの変化があらわれてしまう可能性がある、ということです。

亜鉛不足はメンタル面にも影響を及ぼします。
精神安定作用や幸福感をもたらすセロトニンやノルアドレナリンなどの、神経伝達物質を合成するのにも亜鉛が必要になります。
しかし、亜鉛が不足し、セロトニンなどが減少すれば、イライラや不安などのストレスを感じやすくなってしまいます。

つまり、亜鉛が不足していると、食事が美味しくないと感じる可能性と、ストレスが溜まっている可能性が同時に存在するということになるのですね。

ちなみに、亜鉛は睡眠ホルモン「メラトニン」を生成する栄養素でもあります。
睡眠まで満足にできなかったら、食事も美味しいと感じる余裕はないですよね・・・

味覚が変化するその他の原因

①病気
体調不良は味覚変化、食欲不振に直結しています。胃や腸の病気や、甲状腺機能の低下などの病気があげられます。

②薬
薬によっては味覚が変化する副作用をもたらすものもあります。例えば、糖尿病や腎臓病などの薬は、体内の亜鉛を外に排出する作用があります。

③加齢
年齢とともに味蕾が減少し、舌の機能が低下してしまいます。また、高齢になるにつれて口が乾きやすくなってしまい、さらに味蕾の機能が低下してしまいがちです。特に塩味に影響があるようです。「お母さん、料理の味付け濃くなったよね。」なんて言われたら要注意・・・?

他にも、たばこの吸い過ぎによる影響だったり、激辛料理の食べすぎなど面白い原因もあるみたいですよ。

 

世の中には、ストレスに疎い方もいらっしゃると思います。
そんなときは、食事を美味しいと感じられるかどうかをバロメーターにすることができそうです。

体調が悪いわけではないのに、食事を美味しく感じられなくて困ったというときは、まず亜鉛を摂取しましょう。
知らず知らずのうちにストレスが溜まっていて、仕事や日常のパフォーマンスに影響が出ているかもしれませんよ。

 

おまけ ストレスを感じると苦味を欲する??

ストレスを感じたらコーヒーを飲みたくなるよ、って方がいらっしゃるようです。

人間はストレスを感じた時、唾液中に特殊なタンパク質が増加し、味覚細胞特に苦味受容体の機能が阻害されてしまうのだそうです。
苦味はストレスを緩和する働きがあるのだそうですが、身体機能を正常に戻そうと体が頑張っているのかもしれませんね。

仕事中にコーヒーをグビグビ飲んでしまっていたら、ストレスのサインかも。
もしくは、仕事終わりのビールがやけに美味しく感じてしまったり・・・とか。
(わたしはどちらも苦手なので、よくわからないです・・・)

オススメなのは緑茶。
苦味のカフェインが含まれていることは有名ですが、他にアミノ酸の一種であるテアニンが含まれています。
テアニンにはリラックス効果が認められており、脳の興奮を抑える働きがありますよ。
睡眠前に飲むのも、カフェインに阻害されるよりも、リラックス効果のほうが勝るみたいです。

FRIDAYデジタル |「緑茶」が秘めたパワー次々と判明!ストレスから脳を守る効果も(2020年8月27日)

暮らしや健康に関する有益な情報を発信するWebライターichihimeのおすすめ記事

HOME

 

ケーキを持って指をくわえる女性

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です