『海のゆりかご』。海洋生物の生育に欠かせない「藻場」を維持し、海の生態系、守れー。

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さん、この冬をいかがお過ごしでしょうか?

夏は過去最高気温を更新するくらい酷暑でしたが、冬になるとかなり寒く、今年は寒い日がかなり早い時期から来ました。

今はかなり寒いですが、あの暑い夏があったことで、色んなところに異常が起きています。

この記事の本題で取り上げる、海の話もその1つです。

地球沸騰化に伴う海面水温の上昇で、魚の住む分布エリアが変わってしまい、これまで獲れていたエリアが不漁となって、今まで水揚げされていなかったエリアで、獲れる様になった魚が増えたこと、

ある一定の水温でしか成長を維持できない魚が高温の海に晒され、大量に死滅したり、魚特有の病原菌が発生し、感染して、全滅して、これからどう生産していこうか頭を抱える漁師の方が増えたことなど、本当に日本の豊かな海の資源が、失われつつあります。

そんな海を生育する場所として、『海のゆりかご』というものがありますが、皆さんご存知でしょうか?

海の中に広がって、海草が茂る「藻場(もば)」は、魚たちにとっての産卵場所であり、稚魚が外敵から身を守るための成長できる場所であり、小さな甲殻類が成長する餌場として重要な存在です。

海洋生物の生育に欠かせない存在なことから、『海のゆりかご』とも呼ばれています。

今、『海のゆりかご』を守るために、日本各地で保護活動が行なわれています。

今回は、『海のゆりかご』を守ろうとする1つの都道府県を取り上げながら、この社会問題を、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

神奈川県の漁師などが危機感を募らせる、『海のゆりかご』減少での生態系の変化とは?

海のゆりかご

神奈川県三浦市三崎町の城ケ島では、県と地元の漁業関係者やダイバーらが海藻の「カジメ」の再生に乗り出した。

2013年ごろから、アワビや伊勢エビなどがほとんど取れなくなり、かわりに暖かい海を好むアイゴやガンガゼが網にかかるようになったという。

当時は原因はわからなかったが、後に海水温の上昇に伴い、食害生物が活発になって藻場が衰退する「磯焼け」が背景にあることを知った。

引用:相模湾でアワビが激減 「海のゆりかご」藻場の再生へ、知事も潜った 朝日新聞デジタル(2024年5月31日公開)

上記の地元関係者の頑張りで約20年かけて少しずつカジメは回復をしているようですが、この夏の海水温上昇は、アワビの生産量にも影響を与えたようです。

これらの取り組みの詳細は元記事の方でもご覧いただければと思います。

参考:榛南海域のアワビ漁本格復活へ、藻場回復へ向けた息の長い取り組み【静岡県】 – 地域便(2024.07.31)

最近聞いた、新たな海の生態系の異変

それが、元々は千葉県が生育地だった、「アコヤガイ」です。

真珠の養殖に使われる二枚貝で、海水温が12度前後に下がると死滅してしまうので、「アコヤガイ」は、今まで太平洋では千葉県沖が生息の北限とされてきましたが、

2024年10月に宮城県石巻市の漁業者が、宮城沖合で「アコヤガイ」だと思われる貝を発見し、県の水産技術総合センターが解析すると、気仙沼市と石巻市で、同じ「アコヤガイ」が合わせて26枚発見されました。

参照:真珠養殖に使用「アコヤガイ」 宮城県沖で初確認 温暖化影響か NHK NEWS WEB(2024年12月20日公開)

2024年の夏も暑かった。2023年以上に災害級の暑さで、熱中症で救急搬送され、そのまま亡くなる人も統計史上1番多かった。

世界では、高温のため、デング熱などの感染症が流行り、感染症にかかって、手足が無くなった人もいる。

世界中で洪水や地滑り、ハリケーンなど、規模の大きい災害が多く起きた年でもありました。

私は日本の豊かな魚の生態系が好きで、料理として食べる時にも、どれにしようか迷う位、魚の食材が豊かな子ども時代を過ごしました。

今は、食べたくても、食べられない魚も多いです。

それを名物として売っていた都道府県なども生産ができなくなって、活きのいい地元産の魚を提供していた飲食店も漁獲量の減少で、店が立ち行かなくなり、閉店したり、加工品などの生産規模を縮小したり、廃業したりする企業なども増えてきました。

スーパーなどに行っても、以前の様に売っている魚が減って、一部の魚だけしか買えない様になりました。

子どもの頃、回転寿司など家族で行くのが好きだった私は、大人になって生態系の変化で、食べたくても食べられなくなった魚などが増え、子どもの頃が豊かな食文化だったと考えると、凄く悲しいことですね。

『海のゆりかご』が無くなりつつあるということは、いかに日本の海の生態系が危機に瀕しているかということ。

まず1番最初の大元である、『海のゆりかご』を保護しないことには、日本などは魚を将来食べられなくなる日が来るかもしれないし、魚が消滅してしまったら、また生き物全体の生態系が狂ってしまう。

本当に地球沸騰化によってもたらされた地球の損失は大きい…。

『海のゆりかご』を守るために、漁師やダイバーなどではない私たちにできることは少ないかもしれません。

ですが、『海のゆりかご』という海の生態系の礎となっているものが危機に瀕していることが、私たちが魚を食べる食生活にも大きな影響を与えていることを覚えていて頂きたいと思いますー。

魚が泳いでいる海の中

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。