発達障害の受刑者、今まで、適切な治療や処遇ができていなかった、しっかりとした支援に取り組むためには?

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こんにちは、どうも、ゆたです。

皆さんは小さい頃「悪いことしたら捕まるよ」と教わったかなと思います。

なので、日々の生活の中で小さな悪いことはあるかも知れませんが、他の人に迷惑をかけるような大きな犯罪行為はしないように生きているかと思います。

しかし、時として過ちを犯してしまうこともあります。

その罪は罪状によってさまざまあります。

そういった犯罪行為に手を染め、刑務所で過ごす人を受刑者といいます。

実は、その受刑者の中の10人1人は発達障害である、と言われています。

今まで、発達障害の診断を受けた場合であっても適切な治療を行うことができなかったのですが、この度、大阪刑務所で新たな取り組みがありました。

今回のテーマは発達障害の受刑者に行う新たな取り組みと受刑者の未来についてです。

拘禁刑

まず、大阪刑務所での話をする前に、令和4年に成立した改正刑法に盛り込まれた「拘禁刑」についてお話しようかなと思います。

拘禁刑

懲役刑と禁錮刑を一本化して創設される刑罰。令和4年に成立した改正刑法に盛り込まれた。7年6月1日以降に起きた事件・事故で起訴され、有罪になると適用される。懲役受刑者に科されてきた木工や洋裁といった刑務作業が義務ではなくなり、受刑者の特性に応じて、更生や再犯防止の教育・指導を手厚く行えるようになる。

引用:産経新聞 発達障害の受刑者立ち直り支援 大阪刑務所、拘禁刑導入控え12月から初試行 2024年11年24日

今までの刑務所では発達障害の専門スタッフは刑務所にいることはほとんどなく、発達上の問題がある受刑者に適した処遇や医療措置も不十分でした。

その結果、しっかりとした治療を受けることなく、出所し、再犯してしまうことになるのです。

大阪刑務所

刑務所で作業をする受刑者

このような背景もあって、大阪刑務所では発達上の問題がある受刑者を集め、受刑者の特性に応じた処遇、指導、支援を行うため、多職種チーム(法務教官、心理技官、精神保健福祉士、作業療法士、看護師など)と協力をし、支援に取り組みました。

具体的には、受刑者の特性に応じた刑務作業、服薬、自立指導、他の受刑者と過ごすエリアを分ける、観葉植物の配置などです。

また、感情的になった受刑者がいれば、鎮静効果のある青い壁の「クールダウン部屋」で過ごさせるなど、障害を考慮した環境を整えています。

参考:産経新聞 発達障害の受刑者立ち直り支援 大阪刑務所、拘禁刑導入控え12月から初試行 2024年11年24日

出所者の社会復帰

満期出所者のうち、およそ2人に1人は再び犯罪を犯し、刑務所に再入所しています。

その1つの要因が今回お話した適切な支援ができていなかったことにあるかも知れません。

何度も犯罪を繰り返してしまうのは、その人だけの問題でなく、環境も含めた外的要素がかなり関わってきます。

他人事だと言わず、社会が対応すべき課題だという認識を持つことは重要かも知れませんね!

参考:RidiloverJournal【出所者の社会復帰】2人に1人が刑務所に戻る理由 2018年5月21日

世間の声

インターネット上では受刑者の待遇を改善するたびに、批判が集まります。

犯罪を犯した奴になんで、税金で飯を食わせないけないのか、犯罪者なんだから死刑でいい。そんな意見を度々、目にします。

しかし、私は受刑者に対し、一層、手厚い支援があったほうが社会全体が良くなっていくのではないかと思います。

もし、受刑者に対し、対応があまりにも酷いものだったら、ただでさえ、受刑者は社会に不満を持っているのに、その憎悪は更に膨れ上がり、もっと大きな事件を引き起こすきっかけになります。

それよりは、刑務所内で、自立して生きていく術をしっかり学び、社会復帰させた方が社会にプラスに働くのではないでしょうか。

罪は裁かれる、それはとても重要なことです。

それと同時に、罪を犯した者に対しての手厚い対応も重要なことだと私は思います。

以上、相手はゆたでした。また次回の記事でお会いしましょう!

noteもしていますので、良ければ遊びに来てくださいね♨

まとめ記事もあります、お時間がある方は是非!

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