「無料低額診療」。低所得者、要保護者、DV被害者などが一部負担で医療を受けられる制度。

無料低額診療

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんは、毎月どのくらい医療費がかかっていますか?

私は既往歴が2024年に入り、4つ増えて、10個の障害と病気を抱えていることで、治療費が大変高額になっています。

特に内科と精神科の受診の時は、精神科は受給者証があることで、1割負担で済み、1回千円もかからないのですが、内科が高い!

血糖値を測る検査キットや、ビクトーザという食欲を抑える自己注射は、3ヵ月に1回の受診で、注射が家の残量によって変わり、通常7本から9本は必要なので、これだけでもかなり高いのです!

「相当高そうだから、高額医療費の対象じゃないか?」と思われる人もいるかもしれませんが、ほとんど対象になる月はありません。

私と母が非課税ですが、父が仕事をして、年金もあることで、全員が非課税ではないですし、対象の1番下の区分ではないことで、母と私の通院が上手く被った月でないと、僅かに高額医療費の対象には達しないのです…。

私も受診する科が多いものの、内科が異常なほど高いだけで、他の科がさほど高くないことから、内科が被ること、母の受診も被ること、それが揃わないと、高額医療費の対象者にならないことが、医療費だけ高額で、それが戻ることがないと考えると、とても損をしている患者だと思います。

冒頭では私の医療費が高いという話から始まりましたが、社会福祉法に基づいた制度で、

医療費の自己負担分を支払うことが難しい低所得者、要保護者、DV被害者、ホームレスなど生活困窮者が対象となる、「無料低額診療」という国の制度をご存知でしょうか?

自治体や国が医療費を負担する生活保護受給者を除いて、医療機関が本人負担分の全額か一部を負担する制度です。厚生労働省によりますと、日本では2022年度実績で738施設が「無料低額診療」を導入しています。

今回は、全日本民主医療機関連合会(民医連)が訴える、「無料低額診療」の重要性についてと、私の周りにいる対象者について、お伝えします。

「無料低額診療」が、今の日本にどれだけ必要かを問う、全日本民主医療機関連合会(民医連)の説明

笑顔の薬剤師さん

民医連は3月、「コロナ禍に続く物価高騰の中で、多くの国民が生活困難に陥り、無低診の役割は一層重要さを増している」として厚労相に要請書を提出した。

①改めて国が都道府県に対し、事業が重要な制度であることを示すこと②実施機関を増やし、薬代にも事業を適用すること③保険証のない外国人に無低診を実施した場合、国が費用を全額補塡(ほてん)すること――などとしている。

引用:「無料低額診療」を知っていますか? 生活苦しくても安心して治療を 朝日新聞デジタル(2024年7月21日公開)

私の身近にいた、「無料低額診療」の対象者

私の父の2番目の姉夫婦は、昔は羽振りの良い家でした。姉はスーパーで仕事をし、姉の夫、私の伯父さんは大手デパートに勤務し、私の家に来ては、「家族で旅行した」「美味しいものを食べに行った」と言いに来て、母は「また、言ってる」と面白くなさそうでした。

しかし、姉夫婦にもある異変が訪れました。伯父さんが仕事をするデパートが経営難で倒産し、早期退職を余儀なくされ、伯母さんはスーパーをクビになって、一気に貧しくなりました。

伯父さんは特にその後も定職にも就かず、退職金だけで生活する自堕落な日々を送っていました。

そのうち、50代後半から、60代前半で、認知症を発症しました。

姉夫婦は今、年金で暮らしていますが、伯父さんを特養ホームなど施設に入れるお金は到底ありません。そのことで伯母さんが伯父さんの世話を家でしていますが、

伯父さんに徘徊癖があって、勝手に外出して、近所の人の敷地に入って、不法侵入したり、お金を持たずに、歩いて行った近所の店で、ニヤニヤしながら、商品を触ったりするなどで、お店から通報され、伯母さんが、「実はこの人、認知症で…」と、警察にも毎回説明したりと、かなりトラブルメーカーとなって、手を焼いている様でした。

姉夫婦は、お金がないことで、エアコンも買えず、2023年、伯父さんは熱中症で、病院に搬送され、暫く入院していたそうです。

伯母さんは、私の家に来て、「熱中症にかかって入院しているけど、あの人の顔も見ず、世話もしないでいいと思うと凄く助かるし、ずっと入院していて欲しい」と、本音を思わず吐露していました。

その時に、「1割で入院できるから、どれだけ入院しても、入院費が高くならないし、何ならずっと入院していても構わないのよ」と話していて、

恐らくそれが、「無料低額診療」だったのではないか?と、この記事を書いて、思いました。

今は最近2025年度から高額所得者の保険料を年間上限3万円に上げると厚生労働省が言っていることや、何よりずっとついて回るマイナ保険証のことなど、医療の分野で、色んなことが変わろうとしています。

誰でもお金があって生活したいけれど、止まらない物価高などで生活は圧迫されている人も多いと思います。

そんな人に、「無料低額診療」という制度があって、病院に行けないと悩んでいても、1割で受診できることを知って頂いていると、医療難民になる人が減って来るのではないか?と思い、この記事を執筆させて頂きました。

必要としている人に、この制度が届きます様にー。

ぺこりとする女性医師さん

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。