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こんにちは、翼祈(たすき)です。
この記事を書いているのは、2024年8月12日なのですが、先週は立て続けに、大きな地震が、3回起こりました。
2024年8月8日16時43分頃、宮崎県で震度6弱を観測する地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されています。
同日、気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、被害が大きかった宮崎県日南市などに、自主避難が、1週間程度出されることになりました。
2024年8月9日19時57分頃、神奈川県で最大震度5弱の地震が起こりました。地震の規模を示すマグニチュードは5.3と推定されています。
この地震を受けて、東海道新幹線などが一時運転見合わせをし、帰宅途中の時間であったことから、バスやタクシーに長い行列ができるなど、およそ10万人に影響が出ました。
2024年8月10日12時29分頃、東北地方と北海道で震度3の揺れを観測する地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定されています。
この地震は、気象庁によれば、非常に深い場所で地震が発生すると、震源に近い場所より遠い場所の方が強く揺れる時があって、この様な現象は「異常震域」と言われています。
一般的に、地震の揺れは震源から遠くになればなるほど減衰し、陸の下に沈み込む海側のプレートには地震の揺れを減衰しづらい性質がありますが、地震が日本周辺の深い場所で発生すると、震源の近くでは余り揺れていないのに、プレートの内部を揺れが伝わって震源から遠く離れた場所で起きるケースがあります。
先週起きた地震は、夏休み期間や、お盆休みに入ろうとしている期間でしたので、多くの媒体で、「旅行や帰省時、災害に巻き込まれたらどう対応したら良い?」との記事を掲載するところが多くありました。
この記事では、「地震大国」と言われている日本でも導入すべきだと思った、「イタリア」の災害対策となります。
災害が発生する度に、避難生活のストレスなどが引き金で亡くなる「災害関連死」が日本でも報告されていますが、専門家が“避難所運営の最先端”として注目する国がイタリアでした。過去の災害を教訓に、被災者の“健康と命を守る避難所”の仕組みづくりに励んできました。
一体どういう避難所なのでしょうか?
今回は、「イタリア」の避難所では当たり前の光景である、シンクなどを料理面や設備面などを兼ね備えた災害対策について特集します。
「イタリア」の避難所などの災害対策、日本との決定的な違いとは?
イタリアの避難所では、まるでレストランの厨房のような整った設備で、温かい食事を提供しています。家を失った人たちや災害に遭った人たちにとって、何よりありがたいことだと思います。
避難所に携わる大規模な避難訓練があると耳にして、私たちはイタリア中部トスカーナ州にあるピサへと出向きました。
避難訓練は、イタリア各地に支部を持つボランティア団体で構成された1000人規模で行い、実際の災害発生時の避難所と同様の設備を用いて実施されます。
到着した広場には、次々と運び込まれる大量の避難所用の資材が、大きなトラック内から照明機材やテントなどが運ばれ、コンテナも少しずつ完成していきました。
イタリアに設置される避難所の「設備」はどんなものがあるのでしょうか?最初に、目に留まったのが、避難しに来た方たちのためのテントの中の中身を見ると、簡易ベッドが設置され、隣との間隔も存分にありました。
寝そべると、足をスムーズに伸ばせました。今回の避難訓練では、参加された人も実際にこのテントに寝泊まりします。
シャワーとそれが完備されたコンテナも設置していました。蛇口をひねるとお湯が出たり、車椅子でも通れる様に、手すりやスロープ付きのトイレも設置していました。
こうした斬新な設備が、停電や断水の際にも使うことが可能な様に、発電機や給水車も配置していました。
訓練会場を回って行くと、目立っていたのが、食事を作るためのオーブンなどの完備されたキッチンでした。調理用コンテナの中に入ると、シンク、冷蔵庫、スライサー、オーブンまで完備し、レストランの厨房みたいな光景が目に留まり、パスタをゆでるための道具も設置していました。
テントとコンテナも合算した広いキッチンのエリアでは、ボランティアが700人分の夕食を作っていました。鍋にはトマトソースのトリッパがグツグツと煮え、ローズマリーなどのハーブの良い香りが鼻を掠めました。
その上で、キッチンスタッフ専用のトイレも完備し、災害が起きた時に、被災地では感染症が拡大することがあるので、ッチンスタッフが感染し、食事を介して避難した方たちに病気が蔓延しないことを予防するためでした。
参考:WEB特集|避難所で温かいパスタ? “先進地”イタリアの避難所 NHK(2024年)
イタリアがもう1つ力を入れてきた設備が「ひと」の仕組みです。
イタリアでは、ボランティアがメーンとなって避難所の運営や設営を受け持ちます。その全員が予め訓練を受けて登録した人たちで、こうしたボランティアがイタリア全土に約30万人います。
中には、専門性や普段の仕事を活かした、“プロ”と名乗る人たちもいます。実際に、作業をしている人たちに質問すると、電気関係の仕事をしている人が配線工事を行い、水道関係の仕事の人が水道回りの工事を担いました。
ボランティア団体「アンパス」理事の男性は、
「ボランティアは専門性に対応して、色んな育成コースがあります。ロジスティックス、キッチン、通信関係、子ども達の世話など多種多様です」
この様なボランティアを国がサポートすることが法律で規定され、災害現場に向かう時に移動費などの実費は国が負担し、社員が出向かった企業には、国から金銭的な補助金も支給されます。
専門的な知識や技術のあるボランティアが、迅速に被災地に足を運ぶことができる仕組みを国自体を底上げして作り上げました。
私が感じた地震での危機感
私はこの間の宮崎県の地震の後、酷く体調不良になりました。仕事から帰宅して母と話しながらゆっくりしていると、スマホで緊急地震速報が一斉に鳴り出し、その後1分近くの横揺れ。
SNSで「船に乗っているときの様な揺れだった」と書いてあった様に、普段乗り物酔いを全くしない私も船酔いみたいになって、吐き気と目眩が止まらず、それ以外でも緊急地震速報の音の大きさに、心臓がバクバクして、暫く気持ち悪かったです。
その後、「南海トラフ地震臨時情報」が気象庁から出され、「1週間ほど、同程度の揺れに警戒して下さい」とテレビで観て、「またさっきみたいな揺れが夜中に来たらどうしよう」と思うと、寝ていて相当身体に力が入っていたらしく、朝起きると身体がバキバキで、身体中痛かったです。
確かこの話は過去の記事でも書いてなかったと思いますが、2016年の熊本地震の本震の時、母が「寝ていると地震で、タンスの収納が出たり入ったりを繰り返し、命の危険を感じた」と、この間の地震でも言っていました。
今でも「南海トラフ地震臨時情報」を受けて自主避難をしている人がいること、水が濁ってしまった地域があること、交通経路の影響など、またも大きな被害が出てしまいました。
日本では、避難する時は必要なものは全部自分で持って行かないとならず、避難所でも雑魚寝しないといけません。
日本は毎日の様に、小さいものを含めて、地震が発生しています。
「地震大国」と呼ばれながら、毎回指摘される初動の遅さ。この記事の本題のイタリアから学ぶべきところ、取り入れるべきところは大いにあるのではないでしょうかー?
noteでも書いています。よければ読んでください。
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