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改めまして、M.Jです。
この記事をご覧の皆さん・・・、
「Oh No!、トイレに行きたいけど使用中だー。モレソー!」
という経験はありませんか?
かなりデリケートな問題ですが、この問題は「女性のかたにとって切実」な問題だと思います!記事にするかかなり迷いましたが、意外とこの問題をスルーしている方が多いような感じがします。
トイレを我慢すると、特に女性の場合「膀胱炎」や「急性腎盂腎炎」といった病気を発症する危険性は、著しく高くなります。
女性と男性では「身体の構造が違う」ので上記のような病気になりやすいのです。
また、女性の場合「化粧直し」「身だしなみチェック」などもあり、男性のトイレよりも「多くの時間を要している」こともあるようです。
こういった状況であるにも関わらず、今まで「女性用トイレの数」について考慮されたことはあまりなかったのではないでしょうか?
今回は、トイレの台数の問題について掘り下げていきたいと思います!
⚫︎女性用トイレの渋滞《M.Jの試験時に見た光景》
⚫︎性別による身体の構造の違い
⚫︎トイレの中での行動
⚫︎公共の施設・事務所におけるトイレの台数
⚫︎トイレを我慢することによる体調不良
⚫︎女性用トイレの台数を増やしていこう!
女性用トイレの渋滞《M.Jの試験時に見た光景》
あれは約20年以上前の話です。ですので、あいまいな部分があることをご了承ください。
その年の3月に、M.Jは国家試験を受けることになりました。
県内の大学の敷地で受験をしましたが、当時国家試験を受ける人の男女比で大きな差がありました。「男性:女性=3:7」の状態で圧倒的に女性の数が多かったのです。
しかし、大学の敷地のトイレの台数は、女性用トイレも男性用トイレも同じ台数だったと思います。
試験の合間の休み時間に「とんでもないことが発生」したのです!
何と、女性用トイレの前に「行列」ができて「渋滞」していたのです!
M.Jは、男性ですが「えーっ、何ということだー!」「女性用トイレは渋滞しているではないかー!」と驚いてしまいました。
近くで、渋滞していた女性の人達を横目に「恐縮しながら細々と」男性用トイレに行きました。
ところが、M.Jがトイレを済ませた後も「女性用トイレは渋滞している!」「女性のかた達の行列がほとんど進んでいない!」という驚異の実態でした。
休み時間は15分しかないので、M.Jは「女性のかた、大丈夫なのか?」「漏れそうになるのではないのか?」「試験開始までに間に合うのか?」ということが気になってしまいました。
そんな中、女性◯さん(以下◯さん)は「このままでは、トイレ間に合いそうにない!」と思って、こっそり「男性用トイレに入る」ことをしたようです。《◯さん本人から聞いた話》
試験の終了後、◯さんの話を聞いた男性たちは驚いていましたが、M.Jは「あの渋滞の状態ではあり得る話だ!」と理解しました。
この試験、女性が多いにも関わらず「女性用トイレの台数が明らかに少ない!」「これは、施設(大学)側の準備・配慮不足だ!」と思いました。
このことを通して、建物における「トイレの台数は、どのようになっているのか!」ものすごく気になりました。
M.Jは、男性なので「女性用トイレのこと」はわからないのですが、この日以降「誰もこのような状態を不思議に思わないのか!」という疑問を持ってしまいました。
この試験の5年後にも、新幹線を使って旅行に行った時にも「女性用トイレの前の渋滞が激しい状態」で、M.Jは「女性のかた達は、駅を降りたら地獄だな」「トイレの台数、どうにかならないのか!」と強く思ってしまいました。
これらの出来事を通して「ぜひ、トイレに関することを掘り下げていきたい!」と思いました。
皆さん、M.Jと一緒に「トイレの台数」について考えていきましょう!
次の項では、性別による身体の構造の違いについて書きます。
性別による身体の構造の違い
性別による身体の機能の違いについて見ていきましょう。
ここでは、主に「トイレ(排尿)に関する部分」について書きます。
尿道は男女で構造が違い、男性の尿道の長さが18cmであることに対して、女性は3〜4cmと男性の3分の1ほどしかありません。
これに加えて、「膀胱括約筋」「尿道括約筋」など尿道を支える筋肉も弱く、力仕事などでお腹に力が入ってしまうと、尿漏れなどが起きてしまいます。
また、出産や加齢によっても変化するため、女性の方が頻尿になりやすいそうです。
改めて「尿道の長さ」は性別によってこんなにも違うのか!と驚くしかない感じです。
これは、ものすごく「デリケートな問題」で、女性にとって「トイレ問題」は、大きいと考えて差し支えないと思います。
また、女性の場合「尿路感染の危険性」もあるので、陰部を清潔にするための動作が要ります。トイレ自体の時間も「男性より多くの時間を要する」と考えていいでしょう。
女性と男性の「尿道の構造の違い」をしっかり認識しておくことや、「トイレの台数について考えること」は、女性の働きやすさなどを考えたとき、必要不可欠なのです!
これに加え、男性側からの視点だと「トイレの場面を直接見ることはない」ので、性別による「トイレの動作の違い」を認識することができませんが、女性の場合は化粧直しなどの動作があるので、「トイレに居る時間」が長くなってしまうのです。
このことから言えることは、女性用のトイレの台数は「男性用トイレの3倍以上は必要」ということです!
そのような配置にならないと「男女平等」とは言えません!
次の項では、トイレの中で女性がする行動について書きます。
トイレの中での行動
トイレの中での行動も性別によって大きく異なるようです。
男性の場合、用を足す、ボタンを押して流す、手を洗うで終わりのことがほとんどです。
しかし、女性の場合「トイレの中で行なう行動」がいろいろとあるので、男性よりも「トイレに多くの時間を要している」のです。
では、女性がしている「トイレの中での行動」には、どのようなことがあるのでしょうか?
参考サイトの内容をもとに見ていければと思います。
①化粧直しをする
⚫︎誰にも見られずに「化粧を直す」ことができる場所がトイレ
⚫︎化粧に時間がかかる場合も多く「トイレに居る時間」が長くなる
《買物をしている時・駅にいる時など化粧直しをしている女性が多い》
②服装の直しをする・髪型を整える
⚫︎女性は「トイレでしないといけない動作」が男性よりも多い
⚫︎尿路感染の危険性もあるので「隠部付近の清潔保持」に時間がかかる
⚫︎衣装によってはチェックが必要で、直しで「トイレに居る時間」が長くなる
⚫︎髪が長いので乱れやすく「直し」が必要な場合が多い
《仕事をしている時・買い物をしている時に服装の直しなどをしている女性が多い》
③制汗処理
⚫︎誰にも見られずに「汗をかいた時拭く」ことができる場所がトイレ
⚫︎トイレで臭い対策をしている
《主に、仕事をしている時のエチケットとして制汗処理している女性が多い》
④生理用品の処理
⚫︎女性には生理があるので「生理用品」の交換を頻繁にしないといけない
⚫︎基本的に月に1回は「トイレに居る時間」が長くなる期間がある
⚫︎生理痛がある場合は多くの時間を要することも・・・
⑤便秘の人が多い
⚫︎女性は子宮と腸が密接しているため「便秘」になりやすい
⚫︎特に生理期間中は便秘になりやすい
⑥女性用トイレは美しい
⚫︎トイレをきれいに使おうとする、ペーパーを折ったりするので、時間がかかる
⑦手洗いもしっかりする
【このほかにも・・・】
⚫️歯を磨く ⚫️泣く ⚫️仮眠を取る ⚫️鼻をかむ・鼻を洗う
以上のように、女性のトイレの中での動作は「複雑すぎて、多くの時間を要する」ことが想像できます。
男性であれば「人が見ている前でできること」も、女性の場合は「人が見ている前では・・・」という動作が多いです!
「化粧直し・服装の直し・制汗処理・着替え」は、人が見ている前では「恥ずかしい」ということだけではなく、周りの人に制止されるので、人前ではない場所かつ「男性が入ってこない場所」である「トイレ」でしか出来ません!
また、女性には「生理」があるので「生理用品の処理」のような男性には必要のない動作が女性には必要なので、女性は「トイレに多くの時間を要する」のです!
これらのことに加えて、女性は「生理痛」「便秘」に加えて「婦人科の病気」によって「トイレから身動きが取れない」ことも考えられるので、トイレの時間が長くなることは当たり前のことなのです!
参考文献にある統計で、女性のトイレにかかる時間は、用を足すだけでも「男性の3倍の時間」がかかります。身支度などを含めて男性が「50秒ほど」なことに比べて、女性は「210秒ほどかかる」と言われていて、その差は「160秒」にもなります。
このことから、男性用トイレに比べて「女性用トイレが渋滞する」のも容易に理解できます!
男性側の視点で「トイレの中でする動作がこんなにある」と想像することが出来ず、M.Jは「女性用のトイレの台数、どうにかならないのか!」と更に強く思っています!
日本では「公共の施設・事務所のトイレの台数」には基準があるようです。
ただ、M.Jは、トイレの台数に対する知識がありません。この記事をご覧の皆さんも、ご存じでない方もいると思います。
M.Jと一緒に「トイレの台数の基準」についても学んでみましょう!
次の項では、公共の施設・事務所におけるトイレの台数について書きます。
公共の施設・事務所におけるトイレの台数
公共の施設・事務所において「トイレの台数」は、どのようになっているのでしょうか?
【労働安全衛生法におけるトイレの台数:基準】
◎トイレは男性用と女性用と「区別」すること!
◎女性用トイレは「女性労働者20人」に対して「1個以上」とすること!
◎男性用トイレは「男性労働者60人」に対して「1個以上」とすること!
◎男性用小便器は「男性労働者30人」に対して「1個以上」とすること!
参照:社会保険労務士法人なか:「トイレの数は法律で決められています!」
同時に就業する労働者が常時十人以内である場合は、現行で求めている、便所を男性用と女性用に区別することの例外として、独立個室型の便所を設けることで足りることとすること。
これは要するに、労働者10人以下の場合「独立個室型のトイレ」で足りるということです。
ただし、独立個室型トイレには「懸念事項」もあります。
女性の側からの「懸念事項」は以下の通りです。
【女性の側からの「懸念事項」】
《懸念事項①》
小規模な作業場でも便所は男女別に設置するべき
⚫︎ 作業場の規模にかかわらず、便所は「男女別」が原則である旨
⚫︎ 例外規定を設けた趣旨(マンションの1室など、構造上増設が困難な場合等)
⚫︎同趣旨に鑑みれば、既設の男女別便所の廃止や他の用途への転用は許容されるものではない旨
⚫︎作業場を新たに設置する場合(新たに建物を賃借する場合を含む。)においても、その後の労働者数変動の可能性を踏まえ、あらかじめ男女別の便所を確保しておくことが適当である旨
《懸念事項②》
性暴力等を目的に個室内に押し入られた時に逃げられない
⚫︎異常事態発生時の対応(防犯ブザーの設置、管理者による外側からの緊急解錠等)
《懸念事項③》
精神的苦痛が生じる
〔盗撮のおそれ、サニタリーボックスの管理、清潔保持、臭い等〕
⚫︎独立個室型便所が備えるべき要件(視覚的・聴覚的遮断によるプライバシーの確保、堅牢、施錠、手洗い設備の近接した場所への設置等)
⚫︎盗撮防止、サニタリーボックスの管理方法、消臭や清潔の保持など便所の使用や維持・管理に関するルール・マナー
引用:ファインネクサス:小規模事務所のトイレ男女共用問題について
上記の基準に違反すると「罰則」があります。
【トイレの台数の基準違反の罰則】
◎違反した場合、「6ヶ月以下の懲役」及び「50万円以下の罰金」が科せられる可能性がある
《事業主が罰則を受けることになるので注意⚠️》
参照:株式会社IPPO(ハイッテ)オフィスのトイレどうする?
過去に設置された「会社・法人・事業所」は「女性労働者が多く勤務することが予想されていなかったのではないか!」という思いがあります。
その理由として、トイレを設置する時に「女性の意見が反映されていない!」と強く思ってしまうのです!もし、女性の意見が反映されていれば「トイレの台数おかしくないか!」という議論があっていたと思います。
前述したように「性別による身体の構造の違い」と「女性のトイレの中での行動」が考慮されていれば、「男性用トイレの台数よりも多く必要だー!」という話になるはずです。そのようにならないのは、男性側の「女性への理解と配慮が足りていないからだ!」と思います。
今後設置される「会社・法人・事業所」は、女性用のトイレの台数が「男性の3倍以上」という基準にならないと「女性用トイレの前の渋滞は解消されない!」と思います。
特に女性の皆さん、トイレの設置計画も「男性任せ」にせず、管理者や設計担当者に「女性用トイレを増やしてください!」「女性用トイレは男性用トイレよりも多く必要です!(基本的には3倍必要)」と伝えていきましょう!
そうしていかないと「女性用トイレの渋滞による苦痛」は解消されません!
今までのように「女性用トイレの台数が少ない」と「トイレを我慢する人」は減っていかないと思います!
トイレの我慢は「身体にとって大きな悪影響」を及ぼします。どのようなことが起こるのでしょうか?
次の項では、トイレを我慢することによる体調不良について書きます。
トイレを我慢することによる体調不良
「トイレの台数が少ないので我慢する」「オシッコが近いから水分を摂らない」という方がいると思います。
ただ、これは特に女性の場合「身体への悪影響が大きい」と言わざるを得ません。
どのような悪影響があるのでしょうか?
女性の場合、オシッコを我慢すると「膀胱炎」や「腎盂腎炎」になってしまいます。
便も我慢すると「便秘」がひどくなり「大腸の病気」の危険性が高くなります。
この項では、主に「オシッコを我慢した場合」について触れます。以下の資料を参考にしていただけると理解しやすいです。
腎盂腎炎・膀胱炎は「オシッコの我慢」が主な原因で発症すると言われています。
腎盂腎炎のような「腎臓の病気」になると、日常生活に注意をしなければなりません!
場合によっては「再発」「透析」といったことも起こるので、腎盂腎炎は予防しておきたいところです。
腎盂腎炎や膀胱炎の患者さんの数が増えていかないようにするためにも、前述した「女性用トイレの台数を増やす」ことが必要不可欠なのです!
女性用トイレを増やして「健康の促進」を実行していきましょう!
【関連記事】
女性用トイレの台数を増やしていこう!
今回の記事、M.Jは男性のため「想像でしか書けないこと」が苦痛です。
ただし、当事者ではなくても「女性用トイレの渋滞」はものすごく気になっています。
おそらく、20年以上前からこの問題は変化なく「トイレ前の渋滞が苦痛」になっている人もいるのではないでしょうか!
この「苦痛」を何とか軽減することで「生きやすい社会」になると思います!
そのために、以下のことを提言します。
【提言】
◎新しく建築される建物については、設計の段階から「女性の意見」を尊重する!
《女性用トイレは、基本的に男性用の3倍とする》
◎既存の建物についても、基本的に「女性の意見」を取り入れる!
《トイレ前の渋滞が苦痛な人もいるので考慮していく》
◎事務所などのトイレの台数について「年1回、公的機関の人の監視」を義務とする!
《違反した場合、罰則を適用する》
◎トイレの建築が難しい場合は「女性が男性用トイレを使用してもよい」ことにする!
《一方で、建物の中に「女性用トイレ」を多く設定する》
◎トイレの台数が1個しかない場合「女性優先」を徹底する!
特に、記事をご覧の男性の皆さんは「今回の記事を通して女性のトイレ事情に関心をもつこと」を意識していきましょう!
「女性用トイレの台数は、男性用トイレよりも多いのが当たり前だ!」という考えをもっていきましょう!
女性用トイレの渋滞が解消して「多くの皆さんが健康に生活できる社会」になることを強く願っています!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
参考:厚生労働省:衛生器具の設置個数の決定法と事務所衛生基準(PDF)
これまでに私が書いた記事です。ご覧いただけると有り難いです。
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
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