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〜『手話ダンス』って何?〜
こんにちは!makoです。
突然ですが、YouTubeで『手話ダンス』見ました!
🎵君に捧げる応援歌 / Hippy
引用動画:手話ダンスチーム「sign」 君に捧げる応援歌/HIPPY 「PARAART SUMMIT2022」 パラアートサミット ART FUNK HIMEJI アートファンク 姫路 ダンス – YouTube
チーム”sign”の踊りを見たのですが、歌の歌詞を手話で表現をしながら、ダンスを踊りますが、手話とダンスを融合させながら音楽の世界観を表現していて、その表現の仕方がとても素敵で、心が揺さぶられました!
みなさんは『手話ダンス』って聞いたことありますか?
『手話ダンス』は歌の歌詞を手話に置き替えて、表現しながら踊るダンスの事です。コロナ禍において、耳が聞こえない方がコロナ禍のマスク着用での影響で、唇の動きで言葉を読みとることが難しくなり、その事を知った韓国のグループBTSが、2021年の楽曲で言葉を手話で表現したことをきっかけに、世界的に『手話ダンス』が認識されるようになりました。
日本においても2023年から『手話ダンス甲子園』が開催され、”Sign”がその時に優勝したチームです。その時の動画はこちら!
*引用動画:YouTube|「sign」第1回手話ダンス甲子園決勝大会 ART FANK HYOUGO 2023 福崎町
メンバーには、健常者も、耳が聞こえない方、身体に障がいがある方、ダウン症などの様々な障がいを持った人もみんな一緒に活動されており、障がいのある方は普段、広島のB型就労支援事業所で仕事をされています。
みなさんが踊る姿は、楽しい!つらい!など、心の叫びが時には激しく、時には優しく、表現されていてとても素敵です。
*参照:FNNプライムオンライン|「手話ダンス」で障がいがある人だからこそ出来る仕事の可能性を探る
〜『手話ダンス』を通して障がいがある人だから出来る仕事の可能性について〜
『手話ダンス』は大人も子どもも、障がいがある人もない人もみんな一緒に楽しめます。しかし、この手話を使ってのダンス。一筋縄ではいかない点もあるようです。
ろう者の方や手話の得意な方の介入がないと、ダンサーだけだと手話がダンスになってしまう。手話はわずかな指の角度でも全く意味が異なるので、通訳の役割の人がキーパーソンとなる。
歌詞と同じ言葉が、手話にはないことがあるので、曲のニュアンスを正確に伝える「手話訳」は専門性が高く、センスが必要だ。「手話訳」など手話ダンスには、障がい者の就業に結び付く仕事が多くある。
障がいのある人だからこそ出せる雰囲気や動きがあると思う。障がいがあるからこそ伝えられる動きだったり、健常者では、まねができないところなので、障がい者の強みとして広まっていけばいいと思う。
今は障がいのある人でインストラクターや講師をしている人は少ないかもしれないが、障がい者ダンサーが増えてくると、仲間同士で情報を共有する『ピア』の観点から、障がい者が障がい者に教えることになるし、そうならなければならない。
*引用:FNNプライムオンライン|「手話ダンス」で障がいがある人だからこそ出来る仕事の可能性を探る
そう、語るのは、日本パラファンク協会(※)で副理事を務める菊田順一さん。
菊田さんは広島市にあるB型福祉事業所の代表であり、ご自身、ダンサーでもあり、2023年『手話ダンス甲子園』で優勝したチーム「Sign」の代表でもある方です。
これから『手話ダンス』が障がいを持った人にとって”生きがい”になる事、また新しい仕事に結びつく可能性があると期待されています。
*参照:FNNプライムオンライン|「手話ダンス」で障がいがある人だからこそできる仕事の可能性を探る
*日本パラファンク協会(※)の活動については下記のサイトをご覧ください。
日本内閣府ホームページ|NPO法人ポータルサイト
〜私が耳が聞こえない女性と一緒に仕事をして感じたこと〜
私がTANOSHIKAで働く前にお世話になっていたA型就労支援事業所のメンバーの中に、耳が聞こえない女性がいました。(ここからはAさんとします)
その事業所では手話ができる支援員さんと数名のメンバーさんがいて、Aさんとの会話は、手話と筆談を使って行なっていました。
その職場では、その女性(Aさん)とコミュニケーションをとるために、みんなで、Aさんから簡単な手話を習ったり、自分で勉強して覚えたメンバーさんもいて、私も年が近かった事もあり、とても手話とはいえない簡単な手話を使いながら、お話しさせて頂きました。とはいえ、私の場合は、身振り手振りで表現することが多かったのですが。伝わらないときは筆談で会話しながら一緒に仕事をした経験があります。
『手話ダンス』を見て、私は事業所内でイベントがあった時のことを思い出しました。
イベントの中でみんなで歌を歌おう!という企画があったのですが、Aさんは歌うことが出来ません。そこで、歌詞を手話に置き換えてもらって、みんなで手話を使いながら、歌を歌ってはどうだろう?と意見が出ました。普段から手話を使いながら、会話をすることが自然だったので、Aさんに歌詞を手話に置き換えてもらいながら、練習してイベントで歌ったのです。障がいの違いはあってもみんなで、同じことができる楽しさを体験し、とても感激しました。
〜終わりに〜
私は耳が聞こえない女性と仕事をさせて頂くまで、”手話”とは縁がありませんでした。しかし、手話を使うことで、その女性と触れ合いの機会を得ることが出来ました。
普段は使うことのない”手話”ですが、『手話ダンス』を見ると、障がいがある無しに関わらず、大人も子どももみんなで楽しめると感じていて、この会話の手段が、障害を持った方だけではなく、普通の言語として広まる時がいいのに、と感じています。私ももっと手話のことを知りたくなっています。
その時が訪れることによって、聴覚に障がいがある方たちにとっての就労の場がもっと広がっていくといいですね。
第2回手話ダンス甲子園決勝大会が、まもなく2024年9月22日 兵庫県福崎町エルデホールにて開催されます。
どんなパフォーマンスが繰り広げられるのか、楽しみです!
YouTubeでも配信されると思いますので、気になる方はご覧いただけると嬉しいです。
それでは、また!makoでした
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手話ダンスと手話歌とは、当事者にとって違う感覚なのかもしれません。
私自身、過去に手話サークルに所属していたときに、手話歌は自分たちにはわからないので、好まない、という意見を受けました。
近年、「手話歌は健聴者に聴覚障害者について誤解を与えてしまうものだと私は考えています。そのため、私は健聴者に手話歌をやめてほしいと思っています」というような明確な主張をネットでもみつけました。https://note.com/kondofumikazu/n/n60bd7b00f221?fbclid=IwY2xjawFe5_5leHRuA2FlbQIxMQABHau1XZAuVzzt8196dhSV_vyWyZhG53dcqJW5OSSy2YGLQB3Oj97BC2Vk8w_aem_Q4QPoQxFV3LQl4b6LMgs6g
そういう意見も考慮いただきたくお願いします。
記事をお読みくださりまたコメントをいただき、誠にありがとうございます。
今後の参考にさせていただきます。