蜂窩織炎。細菌が入ることで、皮膚が赤く腫れあがってしまう感染症の1つ。  

蜂窩織炎

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは、原因菌が皮下に侵入することによって起こる感染症の、真皮深層から筋膜・皮下組織の深い部分で炎症が起きる急性化膿性炎の1つです。

症状としては、足や顔に現れ、熱感や、体幹、顔面、四肢などが痛みと共に急にまだら状に赤く腫れ上がり、虫刺されみたいな赤いブツブツが拡大し、オレンジの皮の様なごつごつしたクレーターが現れることがあります。やや強く肌に触れた時に痛みを感じたり、熱を帯びているケースも多くあります。

蜂窩織炎で感じる痛みの原因は、細菌に感染したこと自体で発症する以外にも、身体内に侵入した細菌への人体の免疫機能が攻撃することでも発症します。40度近い高熱が出たり、細菌が血流に入り、敗血症や菌血症を罹患することもあります。

蜂窩織炎を放置していると、リンパ節に炎症が起きて、発熱・震え・悪寒・倦怠感・関節痛・頻脈・頭痛が起こります。感染がさらに悪化すると膿が出たり、皮膚の潰瘍になるケースが起こるなど全身の症状が現れる人もいます。

「蜂窩」とはハチの巣のことを指し、顕微鏡で炎症を起こした脂肪組織を拡大すると、融解し切らずに残っている間質が蜂の巣の仕切りの様に見えることが名前の由来です。

なお、人から人へと移る病気ではなく、他人と接することで感染する心配もいりません。実は身近な病気で、40~500人に1人は蜂窩織炎に発症すると言われています。

今回は蜂窩織炎の症状以外にも原因、診断方法、治療法などについて、発信していきます。

▽原因

体のどの部分にも発症しますが、特にかかりやすいのは膝下です。蜂窩織炎は、両足同時に起こるということはそんなにないです。片方の足~すねへの発症が多いですが、肘をつく癖のある人は肘に発症することもあります。

原因となる菌は、化膿レンサ球菌と黄色ブドウ球菌の2種類となります。それ以外にも大腸菌やインフルエンザ菌、嫌気性菌など発症の原因となる細菌が幾つか確認されています。

通常、人間の皮膚は細菌や異物が簡単に浸入しない様にバリアがされていますが、免疫力の低下や、擦り傷やひっかき傷、虫さされ、やけど、切り傷、真菌感染症、湿疹、毛包炎、水虫、とびひ、手術痕など皮膚に傷が付いていると、身体内に侵入した原因となる細菌が皮下組織にまで辿り着き、蜂窩織炎を発症するケースもあります。その上、猫や犬などの動物に噛まれた時も、細菌が身体内に浸入し蜂窩織炎を発症するケースもあります。

その反面、肌の表面に目に見える傷がない状態の人でも蜂窩織炎を発症するケースがあります。例を挙げると、足の慢性静脈不全やリアトピー性皮膚炎などの皮膚が弱い人、リンパ浮腫といった血流感染や過去にリンパ節を摘除された人、骨髄炎、立ち仕事で常時からむくみがみられる人も発症しやすいです。

水ぶくれや内出血がある人も重症化しやすいです。蜂窩織炎は再発しやすい感染症であることや、再発を繰り返すことで重症化し、全身に症状が現れます。

▽似ている感染症ほか

丹毒(たんどく)は浅いところの蜂窩織炎で、溶連菌が原因となり、顔面に好発します。

結節性紅斑(けっせつせいこうはん)は下腿を中心に浸潤を強くふれる紅斑で圧痛を伴います。

蜂窩織炎に似ていても、高熱、激しい筋肉痛や関節痛、紫斑、急激な進行がみられる場合は、壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)の発症を考え緊急入院、緊急手術の適応となり適切な病院へ紹介いたします。

引用:蜂窩織炎(蜂巣炎) 渋谷駅前 おおしま皮膚科

▽診断方法

医師が必要だと思う検査する時の症状を診断し、受診する科や病院によっても検査内容は異なります。

細菌検査:血液や、場合によっては膿などを培養して、原因の菌を特定する。

血液検査:炎症の程度(白血球、CRP)を検査する

膿が出ていないケースだと培養で細菌を検出することは極めて難しいことが多くあります

▽治療法

蜂窩織炎の治療は、抗菌薬での薬物療法をします。

一般的な薬剤投与期間はおよそ5-14日ですが、蜂窩織炎は、原因細菌を完全に死滅させなければ再発を繰り返してしまうため、治療をスタートした時期、炎症の程度、免疫力、原因菌などでも変わってきます。

軽傷の蜂窩織炎の場合は飲み薬での通院治療を行います。

患部を安静にし、氷で冷やします。下肢に感染した場合は患部を枕などで高く上げておくことなども大事となります。

血液検査の高度炎症反応としてある、飲み薬でなかなか改善が見受けられない、熱が高いといったケースには、入院が必要だと判断され、抗菌薬の点滴治療をします。

症状によって治療期間が長引くケースもありますが、再発させないためにも、しっかりと完治するまで治療を継続することが必要となります。

糖尿病や抗がん剤で治療中など免疫不全などの病気がある人が重症がしやすいので、注意が必要です。

▽予防策

感染しない様に、皮膚の保湿もきちんと行い、足を綺麗にフットケアして保つことが重要です。水虫やアトピー性皮膚炎が引き金で蜂窩織炎を発症することが多く、水虫やアトピー性皮膚炎の人はきちんと水虫やアトピー性皮膚炎の治療をして下さい。普段から皮膚のバリアを保ち、フットケアをしっかりと行って下さい。

蜂窩織炎は一度感染してから1年以内、約8~20%程度の人が再発するとされていて、再発した時は病院で治療を受けることがとても大事となります。

皮膚科の病気ですが、幅広く広く知られている一般的な感染症なので、内科でも診察ができます。

参考:蜂窩織炎(ほうかしきえん) 巣鴨千石皮ふ科

私も焦りました。

この記事を書いている6日前なのですが、足をぶつけました。私は糖尿病の基礎疾患があることで、傷が治りにくく、腕に青あざができているなと思ったら、感覚鈍麻で無意識のうちに身体をものにぶつけて打っていることも多くて。

この記事の6日前家の中を歩いていた時に、机の足で「ドスッ!」という凄い音でぶつけて、「いったー‼︎」と叫びました。

足の指をぶつけたわけですが、打ったことで傷口みたいな赤い部分があり、ボッコリ腫れて今回はこれまでより腫れがなかなか引かなかったことや、この記事を書く前に蜂窩織炎でボッコリ腫れている写真をSNSの投稿で観ていたので、もしかして…と凄く心配しました。

暫く痛かったですが、6日後に痛みも腫れも引いたので、ぶつけただけだったかと安心しました。

本当に糖尿病は傷とか負うとなかなか治らず、大体痕が残りますし、感染症は怖く感じます。この記事を書くに当たって糖尿病は蜂窩織炎は重症化すると書いてあったので、ますます感染症には気を付けねばと震えました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。