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こんにちは、どうも、ゆたです。
私の地元はそこそこ田舎で、周りにはたくさんの田んぼが広がっています。
子どもの頃は、田んぼの中に住んでいる色んな生き物を捕まえては飼育していました。
田んぼで作業している農家の方々は登下校で毎日、挨拶をしてくれて、たまに野菜をくれることもあります。
本当によくして貰いました。
ただ、そんな農家の方々にとって大きな問題があります。
それが人手不足です。
農林水産省の「農業構造動態調査」結果によると、基幹的農業従事者(ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)の数は、2012年の177.8万人から2021年の130.2万人へと、9年間で約47.6万人(約26.8%)減少しています。
人手不足はかなりの勢いで進んでいることがこの数字からもわかると思います。
そんな中、農家を救うため、そして障害者の雇用問題を解決すべく動いているとある取り組みについて今回はご紹介させていただきます。
「農福連携」
皆さんは農福連携という言葉をご存知でしょうか?
農福連携は、農業と福祉の頭文字をとった言葉で、障害のある人も農業分野で活躍することにより、自信や生きがいを育み、社会参加を促す、国を挙げて推進されている取り組みです。
農福連携と一言でいってもその形は様々あって、農家などの農業経営している人が障害者を直接雇用するケース、障害就労施設が農業に参入するケース、企業が特例子会社として障害者のある人を直接雇用し、農業に参入するケースなどがあります。
農福連携には、農業における担い手不足や高齢化といった課題だけではなく、福祉における障害のある人の働く場の確保や賃金の引き上げといった課題の解決に向けての意味が込められています。
障害のある人が個々の特性を活かして活躍することで、農業と福祉の課題を解決し、誰もが活躍できる持続可能な社会の実現へとつながります。
実は、我らTANOSHIKAでも?
「農福連携」は私の身近にありました。
それがTANOSHIKA FARM(タノシカファーム)とONE GO(ワンゴー)の関係性です。
私たちが所属しているTANOSHIKA CREATIVEですが、それは一つの部署でしかありません。
株式会社SANCYOには、CREATIVE、FARM、PLUSの3つの部署があります。
詳しくはホームページを見ていただければな、と思います。
さて、その中のFARMでは農業に関係している仕事を主にやっています。もちろん、全員が、というわけではないですが、やはり農業関係の仕事に就きたい人が多くいます。
ONE GOはいちごの生産をしている、いわゆるいちご農家ですが、TABOSHIKA FARMから就職している方々もいらっしゃいます。
ONE GOの想いとしては、いちご農家として30年以上、蓄積したノウハウを次の世代に受け継ぎたいという思いがあって、就職を受け入れていますし、FARMとしては障がいを抱えているけど、就労したい方々の道が開けるので、お互いにプラスの効果があります。
これが、先ほどの説明にもあった農福連携なのです。
蛇足ではありますが、同じTANOSHIKAの仲間としてFARMの活動を是非、知ってほしいので、先輩ライターのインタビュー記事と私共の方で発行していますTANOSHIKA TIMESにて、FARMについて詳しく掲載しておりますので、合わせて読んで頂けると幸いです。
就労継続支援A型事業所TANOSHIKA FARM 広報誌インタビュー2024
ONE GO 広報誌インタビュー2024
クリックしてtanoshikatimes_vol09.pdfにアクセス
実際の効果について
農福連携の結果、どのような効果があったのか、ご紹介します。
結果からいいますと、福祉業界側、農業経営体側共に、プラスの効果がありました。
福祉サービス事業所へのアンケート調査では、障害のある人へのプラスの効果としていくつかの声が上がっています
・「体力がつき、長い時間働けるようになった」
・「物事に取り組む意欲が高まった」
・「生活のリズムが改善した」
・「賃金の向上に伴い、生活の質が上がった」
このようなプラスの効果があるようです。
それに加え、農家側でもいくつかの声が上がっています。
・「障害のある人が貴重な戦力になっている」
・「農業労働力の確保で、別の仕事に充てる時間が増加」
・「品質の向上や収穫量の増加につながった」
このようなプラスの効果があるようです。
お互いに必要不可欠な存在になっていることは間違いないようですね。
参考:農業の人手不足と、障害のある人の就労先不足を解決する「農福連携」。その成果や意義とは?
終わりに。
地元から更に奥の方にあるとある町では人手不足が顕著で担い手のいないことで放置されている田んぼや畑がたくさんあると言います。
そういった場所に人手があると、結果として持続可能な社会につながると思いますし、そこに福祉としてもプラスがあるのであれば、この活動がどんどん進んでいってほしいなと思います。
前回もお話ししましたが、少子高齢化が進む今、障害者雇用の拡大は国あげて取り組むべき課題になっています。
一人でも多くの人が自分らしく働くことができるよう、日本がより良い方向に進めるよう、心から願っています。
今回はここまでです。以上、相手はゆたでした。
また次回の記事でお会いしましょう。
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