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こんにちは、翼祈(たすき)です。
こちらで取り扱うのは、貧血です。まずは貧血について説明します。
貧血とは、血液中の赤血球に含まれるタンパク質「ヘモグロビン(Hb)」の濃度が低下した状態のことを指します。血液検査でHbの数値を検査すれば貧血かどうか分かります。Hbは酸素と結合し、赤血球が全身に酸素を運びます。Hbの合成には鉄が必要となって、鉄が不足すると赤血球の量や質が低下して、身体内の酸素が少なくなり、貧血の症状が出現します。
貧血は大人に多い、と思っている方もいらっしゃると思いますが、実は赤ちゃんでも貧血になる場合があることが分かっています。
身体がだるく、息切れや動悸がしやすくなる「貧血」。主に身体内の鉄分が不足することで出現し、日本人女性の10人に1人が罹患するともいわれています。近年、乳幼児期の鉄分不足が、その後の発達や成長に影響を与えることが明らかになってきましたが、日本では、子どもの貧血の実態を示す研究やデータはまだまだ少ないといいます。
こうした現状を打破したいと、女性と子どもの健康支援に励む、東京都にある一般社団法人「ラブテリ」が、子どもの貧血の状況の把握に乗り出しました。
今回は赤ちゃんなどでも起きる貧血のデータについて紹介します。
赤ちゃんでも貧血になることを示したデータ
東京都内のクリニックに勤務する小児科専門医の女性Aさんが、「乳幼児期に鉄が欠乏すると、将来の脳の中枢神経系の発達に影響する」といいます。貧血の影響で認知能力や認知機能、社会性の発達などが遅延するという報告があります。
その反面「小さい赤ちゃんは、自分で症状を訴えることができないので気付きづらい」との指摘もあります。血管が細いことで血液検査も困難だといいます。日本ではどれだけの小さい赤ちゃんが鉄分不足による貧血なのかも明らかになっていませんでした。
現状を把握しようと、2020年から、一般社団法人「ラブテリ」は聖路加国際大学と連携して、東京、神奈川、大阪で生後6ヵ月から6歳未満の子ども220人とお母さんの貧血の実態調査をしました。すると、WHOの貧血判定基準よりもHb濃度が低い子どもは全体の12.7%。その割合は1歳後半にかけて減少しますが、5歳にかけて増加傾向でした。
一般社団法人「ラブテリ」の代表の細川モモさんによりますと、生後6ヵ月までは胎児期に母親から産道移行した鉄分が身体内に存在しますが、それ以降は低下していきます。母乳には鉄分が僅かしか含まれていないので、離乳食を開始しないと鉄不足のリスクが上がります。
2019年に厚生労働省が改定した「授乳・離乳の支援ガイド」でも、母乳育児の場合、適切な時期に離乳を始め、鉄分の供給源となる食材を積極的に食べさせる様に促進しています。一般社団法人「ラブテリ」の代表の細川さんは、「日本では食事が主な鉄分の供給源になっています。食事を作るご両親への貧血の啓発も大事なものと言えます」と言葉を込めます。
国際的に見てみると多くの国で調味料や主食に鉄分が添加されています。例を挙げるとアメリカやイギリス、カナダは、国策として小麦粉に鉄分を添加しています。
一般社団法人「ラブテリ」の代表の細川さんは、「日本はこうした海外の様な事例がなく、子どもの貧血が重要な健康上の課題であるという認識が世間一般に足りません」と警鐘を鳴らしています。
画像引用・参考:ラブテリ
一般社団法人「ラブテリ」は、鉄不足を未然に予防しようと、生後6ヵ月から、積極的にHbを測定することを発信しています。2019年に医療機器として承認されたヘモグロビン測定機器を利用すると、指をクリップで挟んでおよそ30秒待つだけで測定できて痛みもありません。一般社団法人「ラブテリ」では、Hbを測定できるイベント「おやこ保健室」を随時、全国で開催しています。
また自治体によっては、乳幼児健診にも貧血の項目を導入しました。2022年春から熊本県長洲町では、7ヵ月、1歳6ヵ月、3歳児の健診を行っています。管理栄養士の女性Bさんは、「従来は採血のために医療従事者がいて、そのための時間の確保が必要でしたが、ヘモグロビン測定機器を使用することで、誰でも簡単に測定できることもあって、導入しやすかったです」と述べました。貧血だと分かった場合は栄養の重要性について親御さんに伝え、喜ばれているといいます。
それ以外にも九州や関西のドラッグストアなどでヘモグロビン測定機器の導入が進んでいて、一般社団法人「ラブテリ」の代表の細川さんは、「Hbを測定するきっかけを全国に拡大して頂きたいです。データを解析して貧血の実態を顕在化し、社会を変換させていきたいです」と説明しました。
大変ではあります
足りないものを補うために、食事などに気を付けることが必要ですが、1日の食事だけで国が推奨する適量を補うことはかなり難しいです。
そこでサプリメントなどがありますが、サプリメントにも健康被害があります。最近のことで言えば、小林製薬の紅麹問題でしょう。
私は紅麹ではないのですが、それより前にある人が妊娠中葉酸が必要だからと健診で言われて、葉酸のサプリメントを飲み続けていたら、かゆみや痛み、腫れ、赤い湿疹が全身に広がって、皮膚科を受診しても、「以前の様には元に戻らないですよ」と言われて、強い憤りと怒りをSNSに投稿しているのを観たことがあります。
その人はサプリメントを飲んだことで、一生治らない、原因不明の病気を抱えてしまったからでした。
私自身はサプリメントは飲んだことがありません。既往歴の関係で多く治療薬を飲んでいること、今でさえ飲み合わせを考えて処方して頂いているのに、自己判断でサプリメントに手を出したら、健康被害が大いに出るだろうと考えているからです。
私が自分の考えだけでサプリメントを飲んで、ずっと飲んでいる治療薬との飲み合わせが悪くて、健康被害が出ても、それは自分勝手に飲んで発症してしまったとしか言われず、誰を責めることもできません。
なので、私は通常の貧血は全くないので、サプリメントに頼ることはありません。
この記事を書くまで、まさか赤ちゃんの頃から貧血が出るなんて思いもしませんでした。私自身貧血がないことで、ここまで重大な障害が残ることも知りませんでした。
赤ちゃんの頃から貧血の検査をしていれば、大人になってからも貧血に悩むことはないかもしれませんね。もっと広がって欲しい検査だなと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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