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トヨタが開発中、アクセル、ブレーキを手動で操作できる車
5月17日から25日まで開催されている、神戸2024パラ世界陸上で17日、ある車が紹介されました。
それは、手動で操作できる車です。
今までは足でペダルでブレーキやアクセルを踏んでいましたが、ハンドルについている右のレバーを押すと進み、左のレバーを引くと減速する。このNEOSteerというシステムはまだ試作段階で、今後も開発を続け実用化を目指すようです。
開発しているトヨタは、「足に障害のある方のサポートや一般のドライバーにも運転する際にメリットがある」としています。
開発に携わっているパラアルペンスキーの森井大輝選手は
「いまは車を改造してもらって初めて車いすユーザーが運転できるので、ハンドル操作だけで運転が完結することに感動しました。この技術で多くの人が移動の自由を手に入れられることを期待しています」と話していました。
下記はこの技術を紹介している動画です。
参考:手だけで運転!? トヨタがクルマの新たな運転システム|NHK 東海のニュース
トヨタは階段を車椅子で上ることができる電動車いす型モビリティJUUなど「すべての人に移動の自由を」というトヨタが掲げる理念のもと、様々な開発を進めています。
画像引用:「すべての人に移動の自由を」 最新技術に見るトヨタの本気 (toyotatimes.jp)
好きな車で自ら運転できる喜び
自動車メーカーのマツダでは、2シーターのスポーツカーに手動運転補助装置をつけて話題になったようです。今までは体に障害がある人が運転できる車は5%(日本の自動車メーカーでは)でスポーツカーの選択肢はなかったようです。
車に乗る際に車いすの方は扉を大きく開けなければならず、広い駐車場を確保するのも大きなネックとなっていました。日本では障害のある方が免許を取ったり車を保有することが少ないことが、障害がある方が運転する車が少ない要因だと開発者の前田さんは答えています。
参考:自由に移動できる喜びを全ての人に。障害者が運転できる車にマツダがこだわる理由(日本財団ジャーナル)
自分の交通手段
運転というと自分にとってはハードルが高く、障害が理由で運転免許は持てません。公共交通に乗って環境にいいからという理由づけで自分を納得させてあきらめていました。しかし、テクノロジーの進化や工夫や改善によって、いつかハンディキャップがあっても自分の行きたいところに自ら運転、または自動運転する車に乗れる未来が来るかもしれないと、とても希望が持てるニュースでした。
障害があるなしではなくユニバーサルデザインでいろんな視点を取り入れると一気に普及するかもしれないなと思いました。また、こういった進歩の背景には少しでも世界をより良くしようと研究開発をしてくれている人達の事を忘れてはいけないなと思いました。
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