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こんにちは、金次郎です。
仕事や家族・友達との連絡などで欠かせない電話ですが、近年は10代・20代を中心に「電話が苦手」とか「電話は嫌い」という人が増えているそうです。
スマートフォン所持者が爆発的に増えましたが、電話をかけるのでは無く「メール」や「SNS」を利用して友達や家族と連絡を取り合う人がほとんどで、電話で話すと言う事を全くしなくなりました。
ゆえに電話で話す事に慣れていない若者が多くなりました。
でも、学校を卒業して社会人として仕事をする上で、お客様と電話で話すと言う行為は避けて通ることはできない業務です。
今回は、携帯電話の進化の歴史を振り返りつつ、今時若者の電話事情について、書いてみます。
携帯電話の歴史
1979年 携帯電話の前身とも言うべき、「自動車電話」のサービスが開始されます。
自動車のトランクにアンテナを設置し、自動車のバッテリーを電源として使うので、自動
車の外へは持ち出せませんでした。
1985年 NTTから一般向けに「ショルダーフォン」と言う、肩から下げるタイプの携帯電話が誕生
します。
しかし、重さが約3kgも有りました。
1987年 NTTからハンディタイプの携帯電話が出ます。
重さは900gと軽くなりましたが、現在のスマートフォン(110g~170g)と比べると、ま
だまだ重たいです。
1991年 NTTから、重さ230gの携帯電話が登場し、現在の携帯電話(ガラケー)の形の元になり
ます。
1996年 着信を知らせる着信音を、好きな音楽で設定できる「着信メロディー(着メロ)」が
ブームになります。
1999年 携帯電話の普及率が増加し、電話番号が10桁から11桁に増えます。
また、通信方式が「アナログ」から「デジタル」に移行した事により、携帯電話から
インターネットへの接続ができるようになります。
2007年 アメリカのApple社が、初代の「iPhone」を発表します。
2010年 日本も、「au」・「ソフトバンク」・「NTTドコモ」の3社からの「iPhone端末」の商品
が出そろって以降、急激にスマートフォンが普及し、Twitter(現:X)やFacebook等の
SNSを使用する人が急増します。
また「LINE」などのメッセージアプリが登場すると、私たちのコミュニケーションの
方法も大きく変わりました。
参考:(NURO Mobile)年表で読み解く携帯電話の30年。いまケータイはどこまで進んでいる?
最近の若者は、電話で話すのが苦手
この様なメッセージアプリの登場で、電話を使って話すのが怖いと言う「電話恐怖症」の様になってしまう人が出てくる弊害も起きています。
ソフトバンク社が全国の10代〜50代の男女500人を対象に、2024年2月にインターネットで実施した「電話とテキストコミュニケーション」と言う調査によると、「電話が苦手」と言う人がかなりの数いる事が分かりました。
1・「電話が苦手な理由は?」
という質問に対する回答は
1位 緊張するから 50.8%
2位 相手の顔が見えずテンションが分からない 33.7%
3位 話したい事が伝えられない 33.2%
4位 話すのが面倒くさい 32.1%
5位 時間が奪われる 24.6%
2・「電話が苦手だと感じるシーンは?」
この質問に対する回答では、約6割の人が「仕事関係の人との連絡」
と回答しますが、これが10代や20代の若者になると「友達との連絡も苦手だと感じる」
と答えた若者が約4割いました。
3・「電話への着信に対して、電話で折り返すか?」
と言う質問では、10代と20代の約半数が「テキストで返す」や「もう一度着信があるまで
連絡しない」との回答でした。
ソフトバンクでは、この調査結果について
・「電話だと、相手の都合が良いタイミングや、相手の気持ちの状態が目に見えないので連絡を
ためらってしまうのでは?」
と考察しています。
また
・「電話よりも、メール等のテキストコミュニケーションを優先したい」
と答えた人の割合が、30代以降が約6割なのに対して、10代と20代では約8割にも上って
おり、世代間でコミュニケーション方法にギャップが有ることが分かりました。
これらの調査結果を見て同社では
・「若者は電話するよりも、自分の時間で考えて送信できるテキストコミュニケーションを好む
傾向が有る様だ」
と分析しています。
参考:(まいどなニュース)10・20代は「着信があっても折り返さない」 苦手な理由の1位は…電話嫌いが深刻か
「電話をかけるのが怖い」を克服する方法
上記の様に、若者を中心に「電話が苦手・嫌い」という人が増えています。
スマートフォンを持っていても「メール」や「SNS」などの利用がほとんどで、電話で話す事がほとんど無く、電話をする事に慣れていない若者が多くいます。
しかし、社会に出て仕事をする上では、お客様などと電話で話をする事は避けて通ることはできません。
電話のかけ方で、失敗しない3つのポイントです。
1・電話をかけるタイミング
電話する相手の忙しい時間帯が分かっている場合は、極力その時間は避けましょう。
さらに、昼休みや終業時間後は、緊急な用件以外は電話しない様にしましょう。
2・用件や話す内容を事前にまとめておく
先ずは電話をかける前に、伝えたい事をメモ用紙等に箇条書きにして書いておきます。
こみいった用件の場合は、メールなどで事前に相手に「どう言う用件で電話します」と伝えて
おきましょう。
3・メモをとりながら話す
会話の内容を忘れないと言う事だけでなく、メモを取る事で頭の中が整理され、冷静に話がで
きる様になります。
参考:(CANVAS)【電話が苦手】電話するのが苦手・嫌いな場合の苦手意識を克服するポイント
終わりに
私は難聴ですので、補聴器を装着したままでも聞こえる様に、携帯電話はスピーカー機能をオンにして、かつ音量も最大にまで引き上げています。
それでも、話し相手の声が聞き取れない場合が有るので聞き返していたりします。
私が難聴と言う障害を持っていると言う事で、父のデイケアを担当するケアマネージャーさんとは『通話だけでなく、携帯電話の「メール機能」も併用して、連絡を取り合いましょう』と言う事にしていますし、支援事業所の担当者や補聴器屋さんともメールで要件を伝えています。
携帯端末が、ほぼ1人1台まで普及した事により、NTTも街の公衆電話をどんどん撤去しつつあります。
この様な状態ですから、テレビ番組で「若者は公衆電話を使えるか?」などと言う企画が有りましたので見ていましたが、20代以下のほとんどの方は、公衆電話の使い方を知りませんでした。
街中や乗り物の中でスマートフォンをいじっている人を多く見かけますが、スマートフォンで電話をしていると言う人は、あまり見た事が無いので、皆さん「LINE」等でメッセージを送りあっているのでしょう。
電話機もそういう使い方の時代なんですね。
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記事を読ませてもらいました。携帯を使って電話をするのが苦手という若い世代にあるのは面倒なのかもしれません。電話は人との繋がりを確められる方法かもしれません。これからも記事を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
私が障害者手帳を交付された後に、携帯ショップに行って補聴器を付けたままでも電話できる方法を色々と聞きました。
それが、記事にも書いている「スピーカー機能をオンにする」でした。
これをすると、私の周りの人にも電話の相手の声が聞こえてしまいますので、外出時は誰もいない場所に行って電話をしています。
障害を持つと、役所の担当課とかから電話がかかって来ますのでね。
やはり世代によっては確かにそちら(通話)の方が早いと感じる方も多いかと思われますが、正直口頭で話されると、記憶に残る場合もあるが、どうしても記録として残っていないと厳しい場合もありますので、どうしてもメッセージ系統の方で話してしまいがちになってしまいますね…
まぁ、そもそもでメッセージの方を使うのが苦手な祖母との連絡は基本通話になってますがw
なかなか難しい問題ですよね…
コメントありがとうございます。
土日挟んでしまいましたので、返信遅れてすみません。
まあ、スマートフォンの隆盛で、街の公衆電話がドンドン撤去される時代ですからね。
しかし、スマートフォンを持っている方でも、電話をしている人は余り見かけませんです。
画面を見ながら何か入力している人は見かけますけから、メールか何かを送ろうとしてるのでしょう。
電話機の使い方も変わってしまいました。