❝侵攻❞で心に負った傷~子どもたちのためのアプリ開発~

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ロシアのウクライナ侵攻から一年。

ロシアのウクライナ侵攻から1年がたちました。

いまだ、戦火は消える気配はありません。

現在、そんな緊張感のウクライナ侵攻から、子供たちのメンタルヘルスをどう守るかが課題となっています。

150万人のウクライナの子供たちのメンタルヘルス

世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン」は、このたび、ウクライナ侵攻の危機に関連する最新の報告書『No Peace of Mind(平安のない心)』を発表しました。

ウクライナにおける紛争の脅威は、150万人の子どもたちのうつ病、不安症、社会的障害等の問題をひきおこし、子どもたちの世代に大きな傷を残していると、報告書は警告しています。

子どもたちの問題点

    • ウクライナの親にとって、子どものメンタルヘルスが最大の懸念であることが報告されています
    • 紛争地域に暮らす人々の22%が精神障害を抱えて苦しんでいます
    • メンタルヘルスの危機に対応すべく、予防プログラムが緊急に優先されなければなりません

紛争による心の傷は、子どもたちが成人期になるまで影響をおよぼします。

15年後には、精神的な障害によって就労できなくなる可能性があるとも警告しているのです。

ロシア国旗を破る子供

戦争の影響を受けた子どもは710万人超とされており、積み重なる侵攻、戦争のトラウマで子どもらしさが失われています。そんな中、児童養護施設を取材したクルーがこのような光景を目にしました。

この日やっていたのは、子どもたちとのアートセラピーです。 

それぞれの子どもたちが、テーブルいっぱいのお菓子の絵を描いたり、飲んだというコーヒーの絵を書いたりしました。

すると突然、その中の2人の子どもが紙を破って笑い合いだします。 

カウンセラーは、慌てることなく「ぐちゃぐちゃにしちゃって、どんな絵だったの?」と質問すると、「国旗」と答えるます。「あー、ロシアの国旗ね」と驚くこともありませんでした。 

改めて2人の子どもたちに、ロシアの国旗の話を聞いてみます。

「なんでロシアの国旗描いたの?」 

「破って捨てるためだよ」 

と答えた子どもたち。

カウンセラーが「それをやって楽になったの?」と確かめると、「うん」と返事がありました。

子供たちの傷をいやすアプリを開発

子供たちの傷があらわになる中、児童心理士のルイス・ワインストックさんはウクライナの心理学者と共同で「Nadiya」というゲームアプリを開発しました。

このアプリは、アプリの中の世界で、木に閉じ込められた女の子を助け出すというミッションを通じ、ユーザー自身が「孤独感」などを感じたトラウマの経験から立ち直る感覚を疑似体験することができます。

動画引用:「うつ病」や「不安障害」…“侵攻”で心に傷負った子どものためのアプリ開発(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

さいごに

前述にもありましたが、紛争による心の傷は、子どもたちが成人期になるまで影響をおよぼし、さまざまな形でトラウマを残します。

15年後には、精神的な障害によって就労できなくなる可能性があるとも警告しています。

わたしには想像もできないウクライナ侵攻の恐怖や、不安。

幼い子どもたちはどのように感じ、受け止めていくのでしょうか…。

参考サイト

「うつ病」や「不安障害」…“侵攻”で心に傷負った子どものためのアプリ開発(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

150万人のウクライナの子どもたちに迫り来るメンタルヘルスの危機

ロシア国旗を描いて「破って捨てる」……ウクライナの児童施設 カウンセラー「全て奪われた」 “子どもらしさ”取り戻すには(日テレNEWS) – Yahoo!ニュース

 

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。