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この度、ミイダスさんと朝日新聞社さんが主催している、『はたらく人ファーストアワード2023』のBronze賞を受賞された『障害者ドットコム』さんに、AKARIのライターが受賞記念インタビューをさせていただきました!
「はたらく人ファーストアワード」とは、多様なはたらきがいを認め「はたらく人」一人ひとりを大切にする企業を支援するための企業表彰です。当アワードは企業規模に関わらず挑戦ができるよう、完全無料で参加できることが特徴です。
「はたらく人ファーストアワード」では、新規性・有用性・課題解決能力を基準とした「はたらきがい」を向上させる企業の取り組みを公平に評価し、表彰します。
『「はたらく人」一人ひとりを「ファースト」に。』をコンセプトに、この“すべてのはたらく人がはたらきやすい社会”を目指した取り組みは、初年度の2023年には1,224社が賛同し、1,009社の応募がありました。
今回、『障害社ドットコム』さんを運営されている川田祐一さん・直美さんご夫妻より、受賞の喜びと、実際に社内でどんな取り組みをなさっているかについて伺いました。
また、『障害者ドットコム』を運営する上で気を付けていることもお話を聞けました。
▽『障害者ドットコム』とは?
日本最大級の障害福祉サービス施設検索サイト「障害者ドットコム」には放課後等デイサービス、就労継続支援事業、相談支援事業など40000件以上掲載されています。
引用:障害者ドットコム
以下のメンバーでお届けします。ぜひ最後までご覧ください!!
インタビューした人 川田祐一さん・直美さんご夫妻
インタビュアー 島川 翼祈(たすき) M.J
目次
1.受賞の喜びと反響
2.取り組み①「成果報酬制度なのに、ノルマがない」
3.取り組み②「計画相談が完全テレワークで離職率が低い」
4.取り組み③「怒ることを避けて感謝を伝える」
5.勤務時間の調整について
6.B型の社員全員がピアであることのメリット
7.「怒ることを避けて感謝を伝える」ことで起きたことや工夫
8.「ノルマを設定しない成果報酬制度」の効果や想い
9.経費精算のキャッシュレス化
10.メリットや工夫についてのポイント
11.社内コミュニケーションの取り組み
12.『障害者ドットコム』立ち上げの経緯
13.『障害者ドットコム』の記事作成について
14.『障害者ドットコム』でのライターさんについて
15.収益モデルとその課題
16.映画の記事作成について
17.影響を受けた人物
18.『障害者ドットコム』の存在意義
19.今後の展望について
20.インタビューを終えて
1.受賞の喜びと反響
島川:まずは、今回の受賞に関する率直な感想をいただいてもよろしいですか?
川田さん:素直に嬉しかったのですが、こんなに評価していただけるとは思ってなかったので、とても驚いています。ただ、受賞したことについては、本当に嬉しい限りです。
直美さん:社員の方々も凄く喜んでいたのと、取り組み自体は自分たちの障害という特性があったというだけで、凄いこととか、特別なものだと思っていません。
ただ、結構周りの人からは「凄いことに取り組んでいますね」と言われることが多くて。「そんな取り組みはできません」と言われることが多く、びっくりしました。
2.評価された取り組み①「成果報酬制度なのに、ノルマがない」
島川:流石ですね!今回はどのあたりを特に高く評価していただけたと思いますか?
川田さん:評価項目が多すぎて、私達の方でもどこがどれほど評価されているかは把握しきれておりませんが、取り組みとして評価されたのは、「成果報酬制度なのに、ノルマがない」という点だと思っております。
弊社では、成果報酬制度を導入し、社員の働きが直接報酬に反映されるようにしています。
計画相談だと、自分の報酬は4割が基本給、1割が賞与と決まっていて、売り上げの半分は社員にそのまま入るという形にしています。
B型の方も処遇改善手当が実績で変わってきますし、利用者の利用実績によって別途昇給したりという形で、B型はチームで評価しています。
これによって、社員のモチベーションが向上し、社員の働きが公平に評価されています。
3.取り組み②「計画相談が完全テレワークで離職率が低い」
川田さん:計画相談が完全テレワークで離職率が低いというところも評価されています。
B型はテレワークの人と、テレワークじゃない人がいます。
直美さん:B型でも色んな働き方があって、テレワークを併用しておられる方もたくさんいますし、B型は性質上現場は絶対必要なので、毎日通う利用者さんもおられるので、臨機応変に対応しています。
川田さん:ノートパソコンを支給しているので、コロナ前からどのタイミングでも完全テレワークにできる状態ではありましたが、前もって準備をしていたおかげでコロナのタイミングで直ぐに切り替えられたこともある意味、評価に繋がっているように思います。
B型も、コロナの時は通っている人はかなり少なかったのでテレワークで仕事をしていましたが、今は結構通っている人が多いです。
直美さん:B型だと利用者さんはテレワークをよく使っていますが、職員はほぼ来ている印象ですね。
川田さん:1名完全テレワークの方がいて、残りの職員はテレワークを併用しているという感じです。B型は体調とかその人個人個人で結構色々なんですが、相談支援の方はみんなテレワークをしていて、カラオケボックスとか、カフェを積極的に使ってたりとか、事務所に行く時間が勿体無いですし。
直美さん:ただ、事務所が好きな職員もいるにはいますよ。
川田さん:その辺は好みに合わせて働けるっていう状態だと思います。
直美さん:通常の業務は好きな時間で働いていますけど、サボるという職員はいませんね。
川田さん:みんな真面目に働いていますね。後はZoomでミーティングをしていて、週1回30分全員参加のミーティングをしています。
直美さん:ランチミーティングで、実際に会ってみんなで食事しながら会議するのですが、久しぶりに会うから凄くうるさくて笑
テレワークが多くて社員同士が話したいことが募っているみたいで、会話がどうしても盛り上がったりします。
4.取り組み③「怒ることを避けて感謝を伝える」
川田さん:それと、怒ることを避けて感謝を伝えるってことで、僕自身は全く怒らないので、逆にいじられてるぐらいなんですが笑
そういう感じで社員に話しやすいので、事業の方針とかについても意見もしやすいようにしています。こういったところが評価されたようです。
こういった関係性を作ることによって結果売り上げも上がっています。
福祉業界は別にコロナがきたからといって、利用者数が減少することはない事業なので、売り上げが急激に落ち込むこともないのですが、上がったというのはやはり「今まで私が行なってきた方針は間違ってなかったのか」と思えて、本当に良かったところだと思います。
私の知っている限りですと、ここまでが評価された点の大まかな概要です。
5.勤務時間の調整について
島川:先ほどの勤務時間のところで、どうしても調整が難しい場面があることもありますが、御社ではその辺りどんなような工夫をされてるのですか?
直美さん:やることについて会議できっちり話しています。満足度という点では、色んな意見があるから、一概には言えませんが、例えば障害を持っている社員が働きやすいように配慮することですね。そこは工夫して行っています。
川田さん:相談支援については、介護とか育児している人もいるので時間配分は自由に決めてもらっている感じです。本当にもう各自任せてて特別な対応が必要とか、そういうのはなくて、好きなことをして遊んでいても別にあんまり気にしないというか結果が出せていたら、全然もうどうでもいいかなって僕は思っています。
直美さん:お昼にSNSで「ここ行ってみたいね」とか写真とか上げてもらったりとか、特に「ここ行ってきた」とか、結構みんなやっていますが、結果は出てるから誰も何も文句は出ません。
あと健常者でも子育てされてる方とかに「凄い働きやすいです」とか、「一生ここで働きたいです」とか言われることがあります。子育てと仕事を両立しやすくて、自分の好きな時間で働けるからと満足してもらえています。
川田さん:相談支援は、一応8時半から17時半で決めていますが、カスタマイズしてもらって勤務時間は調節しています。B型の方に関しては10時から16時がサービス提供時間は決まっているのでどうしてもその時間は職員は誰かしらはいないといけないですし、ただ寝坊とかする方もいるので、その時はその分だけちょっと延長して働いてもらったりとか、例えば遅刻して、13時とかになった場合は半日にしようか、残りは有休消化にしようかとか、その場その場合で対応しています。
直美さん:B型の職員の場合、連休と連休の間の平日とか、休みを取りたい時は「誰が休む?」みたいなやり取りしてて、結構「B型はカバーし合っているな」という印象があります。利用者さんのことを考えている職員の方ばかりなので成り立っていると私は思いました。
川田さん:後は、相談支援は介舟ファミリー、B型はKnowbeっていうシステムを使っていますが、それもテレワークの人とも共有してうまくクラウドのシステムを使っていますし、その辺もテレワークをする上では大変に役に立っています。
島川: 時間の制約があったり、相手のある仕事だったりするので、その辺の配慮をしてもらえるだけで全然働きやすくなるなって思いました。
6.B型の社員全員がピアであることのメリット
翼祈(たすき):B型の社員全員がピアであることでのメリットなどはございますか?
直美さん:メリットはあります。私は全員ピアというのが魅力というか、周りからそういう風に言われることが多いです。全員がピアで気持ちが分かる部分とか、ミスとかもありますが、気持ちが分かるとかあるので、入り口がちょっと入りやすいみたいなことを私は聞いたことがあります。
川田さん:後は、ピアでやるというところがあまりないので、他と差別化もできますし、それだけでもメリットなのかなと思っています。広報的にもインパクトがありますし、話題を作れるというところは凄い良いのかなと思います。
直美さん:ある職員は「病気を発症したことで、利用者さんの気持ちが凄い分かるようになった」ということを最近言われました。自分が発症したことで分かることがたくさんあると言われました。
川田さん:中身として、実際ピアサポーターになりたいのでサポート研修を受けたいっていう人が出てきたりとか、やりたい人も出てきました。
直美さん:凄い前向きに自分も職員になってみたいと、利用者から職員みたいに頑張りたいなと希望を言ってくださる方もいます。
島川:それは、ロールモデルとしても見てもらえるような感じですか?
直美さん:そうですね。それは、考えていますね。なれたらいいなと。
島川:弊社でも、利用者からうちの職員になりたいといった人も結構いらっしゃって、そういうこともやっぱりあるんだろうなと思いながら、お話聞かせてもらいました。
7.「怒ることを避けて感謝を伝える」ことで起きたことや工夫
翼祈(たすき):怒ることを避けて感謝を伝えるという取り組みをされている中で社内の雰囲気が変わったとか、利用者の方の変化などはありましたか?
川田さん:私たちの社内では元々からそうしているので、社内の雰囲気が変わった、という変化はないのですが、他の事業所と比べたら、柔らかいかなと思います。厳しい指導はあまりしていないので、良い悪いは別にして私たちはどっちかっていうと緩い雰囲気で揉め事が少ないかなと思います。
利用者同士の揉め事はほぼなく、利用者と利用者があまり関わることがありません。
まず、テレワークの人は関わらないですし、雑談もあまりしないように配慮したり。
机の配置も向かい合わないようにしていますし、壁の方を向いて、集中して業務をしています。みんな黙々と作業している印象かなと思います。
ただ、職員と利用者の間での苦手意識とかは確かにあります。この職員は苦手とか、やっぱりあります。そこは話しやすい職員さんを担当にするようにこちら側も配慮はしてます。
8.「ノルマを設定しない成果報酬制度」の効果や想い
M.J:ノルマを設定しない成果報酬制度では、成果にどのくらいの差異がございますか?
川田さん:相談支援に関してですけども、そんなに差はないと思います。僕が思っている最低ライン以上の成果を上げてもらっています。
直美さん:会社が赤字にならないようにみんな頑張ってくれているのと後は自分の体調とか、スタイルに合わせて頑張っておられます。たくさん働けば給料がその分上がっていく仕組みだからこそ、そこに合わせて頑張る方もおられますし、自分の体調で設定される方もおられますし、人それぞれ違いますね。
川田さん:相談支援は標準件数が35件ですが、1人は40件までしかできないので、1番上の人で40件ですね。要は収支のプラマイの分岐点なのですが、1番下の人が25件というラインが一応あります。それもノルマとは言っていませんが、みなさんもそのことを理解しているようで、25件以上してくれています。65歳の方もいらっしゃって、無理しないようにお金よりも体調を優先している人もいれば、40件マックスでやっている人もいます。
直美さん: B型と相談支援では仕事の関係上もあって給料がどうしても違いがあります。
川田さん:B型に関して言うと、最近みんな頑張ってくれていますし、目標自体は達成しています。処遇改善手当のおかげでかなり還元できますし、それプラス、報酬によって結構あげているので、日常生活に支障がないぐらいの給料になっていると思います。
直美さん:給料は、やっぱり、頑張った分だけ上げたいですし。
9.経費精算のキャッシュレス化
M.J:人件費をキャッシュレスにするのは、他では類を見ないような取り組みだと思いますが、そういったことになるまでの経緯を教えていただけますか?
川田さん:今から8年前、『障害者ドットコム』を創立した当時から、キャッチレス化しました。領収書の処理も要らないですし、全部会計ソフトがリンクしていることで何も手間なく全部やってくれ、絶対に通帳との会計の処理が1円もずれないという部分がとても気に入って、最初からやっています。
直美さん:社員が何を買ったか全部金額が分かるようになっていますし、あとカードがあることで、全員平等に買えるようにはしています。
10.メリットや工夫についてのポイント
・全部記録されていて、間違えない
・今はキャッシュレスで大体のものは買える
・全員がキャッシュレスで買えるという点が何よりも大きい
・キャッシュレス対応かを調べてからテレワークに使う
・テレワークできるところはそこのカフェなどの場所代も経費で落とす
・事務所への交通定期と比べたら、よっぽどキャッシュレスの方が安い
・今はもう定期は買わない様にして、全員ICOCAで、スマホのICOCAを支給している
11.社内コミュニケーションの取り組み
M.J:Zoom、Google、ChatworkなどSaaSを活用された社内コミュニケーションにおいて気を付けていることはございますか?
直美さん:直接的な会話は確かに少ないかと思いますが、コミュニケーションという部分ではかなり取れてると思います。発言が苦手な人もChatworkなら文字で打てますし、Zoomでも何かあれば直ぐに会話とか、打ち合わせがパッとできますし、問題解決をスムーズにできると思います。
川田さん: 問題解決は素早くできています。全て文字で残るので、そこが助かっています。
直美さん:Googleカレンダーで管理しているので、テレワークの社員が何をしているか、スケジュールも全部分かりますし、「この人が会社いるから今会社行こうかな」とか、そういうのも聞きますし、カレンダー見てお互いに判断しています。
川田さん:気を付けていることは、文字ってどうしてもきつくなるので、きつくならないような書き方にしようっていうのは心がけていて、あとは簡潔に、短めにっていうところを心がけています。チャットでは1回の連絡はもう3行4行とかにするようにしています。
簡潔にと言葉がきつくならないように、この2つは気をつけています。
12.『障害者ドットコム』立ち上げの経緯
翼祈(たすき):川田さんが『障害者ドットコム』を立ち上げられた経緯は何ですか?
川田さん:1番最初は検索サイトを作りたいっていうことが最初でした。SUUMOとか使っててこういうサイトが事業所探しにもあったらいいなっていうところから立ち上げましたが、妻の方は作家の活動をしていて、今回は一緒にやろうということで、立ち上げました、というのが簡単な経緯です。あとは弁護士ドットコムっていうサイトに僕自身、かなり影響を受けてて、弁護士ドットコムの代表の方で元榮太一郎さんという方がいて、今は政治家ですが元々は弁護士さんをしていて、本を読んだり、講演を聞いたりして、それでお話したりとかしまして。話といっても一方的にこっちから憧れていた感じですね、当時画期的だったんですよ、弁護士ドットコムは。弁護士を検索できるというのは、本当に凄いなと思いまして。
13.『障害者ドットコム』の記事作成について
翼祈(たすき):『障害者ドットコム』に記事を掲載するにあたって、気を付けていることなどはございますか?
川田さん:発達の特徴で誤字脱字とかを繊細な方がいて、その人が構成担当をしているので、文法の使い方も含め、記事全体をしっかり見ています。
直美さん:指摘もされますね。「ここはあまり載せない方がいいですよ」とか、「これは悪影響になりますよ」というのを言ってくれていて、私は「これぐらいの内容なら行けるかな」と思ってもカットされることもあります。職員目線で良くないなと思ったことはカットされます。
川田さん:ただ直すからといって、その人らしい文章は変えずにというところは、意識しています。書いた文章のテイストは大事にするというのは心がけています。やっぱり、文章にも個性がありますし、そこは尊重しています。
14.『障害者ドットコム』でのライターさんについて
島川:『障害者ドットコム』でのライターさんは、B型の職員さんだけなんですか?
川田さん:実は私たちのライターさんは、利用者さんや外部のライターさんなど、これまで約450人が書いています。
島川:例えば、うちのライターがそちらで将来的に働くことはできますか?
川田さん:B型の利用者さんとしてというのであれば、ライターとして働くことはできます。B型の利用者さん以外でも、私達も書いていますし、職員の中でも記事が得意な人も書いています。
今ライター募集とかは特別していなくて、記事書きたいですとよく言われますが、今のところはコストの面で募集はしていません。
そこまでまだお金が回らなくて。そういう収益モデルが何かできればいいのですが。
15.収益モデルとその課題
島川:弊社も記事は作りますが、なかなか利益に繋がらなくて、他の事業で一緒にやって、なんとか、利益を出したりとかしていますが。なかなか、そこがお互い悩みどころですね。
川田さん:コミュニティの収入と有料事業所有料掲載の事業所からの収入と、あとは最近noteを始めたので、noteのプランとかで、収益上げていこうと思っています。あとYouTubeをやっていこうかなと思っています。
直美さん:私が外部のサイトで記事を書かせてもらっているのですが、それは外部からお金をいただいて、執筆しているので収入源になってはいます。
川田さん:まだまだ収益は弱いですね、残念なことに。
直美さん:そこは今、1番頑張りたいところです。
16.映画の記事作成について
翼祈(たすき):私は【夜明けのすべて】という映画が大好きで公開初日に観に行ったのですが、『障害者ドットコム』さんに三宅唱監督のインタビュー記事が掲載されていて、映画の記事も多く書く私には羨望の眼差しでした。私もいつか作品の監督にインタビューをしたいと思っているのですが、そうなる為にはどのような努力をしたら良いでしょうか?
直美さん:私も元々原作が大好きで、この映画の記事に関しては自分が好きだったからという理由でオファーしました。オファーして「自分がパニック障害もあって、この原作の本が好きで、その本に関するコラムや記事を提出して、それでインタビューをしたいです」というのを送りました。映画が好きで色んな作品にオファーをして行く中で、向こうから記事にしてくださいっていうオファーも色々頂くようになりました。
この映画に関しては自分からお願いしてという形でした。どうしても自分が取材に行きたいなと思うのは自分からオファーをします。
川田さん:映画で言えば、映画.comさんとか上映予定とか結構先まで出ています。後は、SNSとか、そういう情報サイトとかで情報収集をすることがまず初めの努力すべき点かなと思います。後はオファーの仕方は結構気を使うところで、事務所だったりとか、どういう風にしてオファーしたら実現するかという逆算してオファーするということです。
直美さん:監督とか出演者とか、色んな人にインタビューしたいと思いますが、インタビューするならやっぱり監督が良いと思います。
川田さん:1番は映画に対する思いが強い人なので、インタビューするなら監督さんが1番いいと思いますし、どこにオファーしたらいいかとかは調べて、大体は広報の担当の方とやり取りすることになります。広報の担当がどこなのかを調べたりするとうまく進むこともあります。それで、実現することの逆算をするということが努力するべきことなのかなと思います。
直美さん:オファーする時はどれだけ好きかっていう思いを伝えるってことも大切かなと思います。私は自分が当事者ということを伝えて、「自分もパニック障害があって、この本が大好きです」、みたいな感じで、「発達障害があって、困りごとがあって、みたいな感じの当事者としてインタビューしたいです」という気持ちの部分は大事かなと思います。
17.影響を受けた人物
翼祈(たすき):これまで出会った中で影響を受けた人はいますか?
直美さん:私は乙武さんと武田双雲さんとか、障害を公表されて活躍されている方に出会った時は自分も発達障害がありますが、二人のように生きたいなと思いましたね。
特別そうじゃなくても頑張られている方とか、凄い人を見たら、素直に凄いなと思って。
自分も近付きたいなと思ったりして、一緒にお仕事したいなとか、そこに行けるまで頑張りたいなとか、思いますよ。
川田さん: 著名人ってただただ有名になったのではなくて、やっぱり凄い努力したりとか、魅力とかが半端ないなというのを感じますね。自分も言い方は悪いかもしれないですけれど、自分よりも格上の人を目標にして、その人に出会えるようにアプローチするようにしています。
直美さん:会った時は、今後また一緒に仕事をしたいなって思ってもらえるようになれたらいいなと思います。この一回きりではなく、もしまた会えた時はとても嬉しいなと思いますし、そこを意識して日々、活動しています。
18.『障害者ドットコム』の存在意義
翼祈(たすき):川田さんにとって『障害者ドットコム』はどのような存在ですか?
直美さん:子どもみたいな存在ですね。私達には子どもがいませんし、サイトが子どもみたいな存在かなと、周りからも言われます。
川田さん:私はある意味、自分たちの“武器”であると思います。このメディアがあるおかげで、色んな人に出会えたりとかできたので、“売り”というか“顔”というか“武器”というか、そんな感じです。
直美さん:これがあるから仕事が上手くできている部分というのはあります。結構どこ行っても「『障害者ドットコム』さんですよね?」と言ってもらえることが多くて。
川田さん:実力以上に見られることも多くあって。
直美さん: 東京行ってもどこ行っても「サイト見てます」とか言われてて、こんなにサイト、見られているんだなと思いました。
川田さん:「メディアって凄い力があるんだな」って、強く感じました。メディアを持っていることは、色んな場面で役に立つなって思います。
19.今後の展望について
翼祈(たすき):最後の質問です。今後の展望などはございますか?
直美さん:とりあえずは、現状維持をしつつ、その上でもっと皆さんが満足いくような+αを見つけていければなとは思っています。給料を頑張った分だけ上げたいですし、利用者さんがもっと生活しやすいように、もっと生きやすいようになったらいいなと思っています。
川田さん:僕は、展望と呼ぶほど、大それたことでもありませんが、やっぱり、今、目の前にあることを1つ1つ一生懸命やりたいというのはあります。
直美さん:自分の生活全てをここにつぎ込んでるからこそ、本気ですし、もっと世の中とか、社員さんとか、利用者さんが生きやすくて働きやすい環境を作りたいなって本当に思っています。
川田さん:まずは自分たちの身近な人からですね、社員とか、利用者さんとかの生活がより良くなることです。
あと、僕的にはサイトの価値ですかね。展望とは少し違うかも知れませんが、サイト価値を上げていきたいというのは常日頃から思っています。それは当初からですね。
日々努力していってサイトの価値を高めて、自分たちの周りの人を幸せにできればと思っています。
島川: 今回は【はたらく人ファーストアワード】という企画もありましたが、それも含めて『障害者ドットコム』さんとはしっかりお話したかったので、今回素晴らしい機会をいただきまして、本当にありがとうございました。
川田さん:ありがとうございます!
20.インタビューを終えて
私は、自分の記事を書くスキルを上達させるために色んなWEBライターさんの記事とか、SNSとかをチェックしたりして、どういう風な文章の構成で書いたらいいかを常日頃から考えています。その中で『障害者ドットコム』さんは、同じ障害者の方が発信しているAKARIとも共通するところがあり、1年ぐらい前から度々拝見させて頂いているので、今回お話が聞けてとても参考になりました。
やっぱり当事者だからこそ、書ける記事があると思いますし、『障害者ドットコム』さんの記事を読んでいて、凄く当事者の方の発信の強みというものを感じますし、自分が持っていない障害とか、病気であっても、読んでいるだけで、凄く伝わってくるものがあって、本当に温かい気持ちになれます。
住んでいるところは離れていますが、同じ障害者の方が発信しているというだけで、私にとっての大きなパワーになっています。そういう意味では今後も背中を追わせて頂きたい存在が『障害者ドットコム』さんだなと思って、いつも読者として拝見させて頂いております。このような機会を頂きありがとうございました!
代表である川田さんが、「話しやすい雰囲気を持ち続けている」ことに感激しました。
厳しくしないのは難しいことですが、それを実行し続けているのはスゴイと思います。
その要素を持ちながら、周囲の満足度を上げていくことをされているので「素敵な事業」をされていると思います。
恐縮ですが、今回参加させていただきありがとうございました!
お知らせ
読者の皆さん、記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!
今度は川田様からAKARIについてインタビューをしていただけることになっています。
その際はAKARIの活動や、ライターさんからの活動に向けての想いなどを書きますので、そちらもぜひご覧になってください!
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