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こんにちは。翼祈(たすき)です。
『クリニクラウン』とは、協会に要望を寄せた病棟を訪れ、トレードマークの丸い真っ赤な鼻で、指人形や皿回し、ハーモニカなどのパフォーマンスをし、お子さんの個性に適した遊びをします。
日本クリニクラウン協会によりますと、医学や保健衛生、芸の研修を受講した30~70代の33人が所属し、普段は看護師や会社員、保育士など別の仕事もしながら活動を継続しています。
今回はそんな『クリニクラウン』の魅力に迫ります。
認定NPO法人 日本クリニクラウン協会とは?
認定NPO法人 日本クリニクラウン協会は、小児病棟へ赤い鼻がトレードマークの
クリニクラウン(臨床道化師)を定期的に派遣し、入院中のこどもがこどもらしく
過ごせる「こども時間」を届けています。
クリニクラウンならではの、遊びやコミュニケーションを通じて、こどもの成長や
発達を支えるために2005年から活動しています。
画像・引用︰認定NPO法人 日本クリニクラウン協会
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『クリニクラウン』の活動in兵庫県
新型コロナウイルス感染拡大への対策で医療機関の入院している人の面会制限が継続される中で、治療中の子ども達と遊んで、元気を与える『クリニクラウン』が、オンラインでの病室訪問を維持し続けています。
活動を支えたのは、新型コロナウイルス感染拡大の中でも、大好きなクラウンとの再会を楽しみに待ちながら、亡くなった5歳の女の子から届いた1通の手紙でした。
真っ赤な丸ぁ〜い鼻に、二つ結びのヘアスタイル、ピンク色のサロペットを被る『クリニクラウン』・きゃしーが、弾ける笑顔で大きく手をカメラに向かって振ります。
「みんなに会えてすっごく嬉しいよー!」
カメラの向こうには、東京都新宿区の訪問看護ステーションに来ている、0~2歳の子ども達14人です。きゃしーが所属する大阪府大阪市北区にある、NPO法人日本クリニクラウン協会からのクラウンのオンラインでの病室訪問はトータル400回超となっています。
初めは、オンラインでの病室訪問を本格的に継続しようとは思っていませんでした。2020年4月、直接対面する病室の訪問ができなくなり、一度だけオンラインでの病室訪問を試みましたが、それ以上は進みませんでした。それには新型コロナウイルスの感染対策で業務に追われる看護師の人たちに、子ども達へのタブレットの配布や貸した後での消毒の対応などで負担をかけることに後ろめたさを感じたからでした。
そう思っていた時に、1通の手紙がNPO法人日本クリニクラウン協会宛てに届きました。岡山県内の病院で治療をしていた5歳の「めいちゃん」という女の子が、きゃしーら沢山のクラウンをクレヨンで描いた似顔絵と、一言「ありがとう」と書かれていました。
一緒に添付されたお母さんの手紙には、「めいちゃん」が次回の病室訪問で直接きゃしーらクラウンを描いた似顔絵をプレゼントすることを楽しみにしていたこと、3月に亡くなったこと、息を引き取る直前までの8日間、新型コロナウイルスの感染拡大への対策で面会制限で、家族とも誰にも最後は会えずに亡くなったことが綴られていました。
クラウンが大好きだけど、近くに来ると泣いてしまう。クラウンがいなくなっても泣いてしまう。それでも、後で映像を見返せるようにお母さんにクラウンとの楽しい動画を撮影して貰う。そんな「めいちゃん」の姿をきゃしーも鮮明に覚えていました。
お母さんは「(めいの)悲しくて痛い入院生活に笑顔の花をきゃしーが咲かせてくれました。これからも多くの子ども達に笑顔の花を咲かせて下さいね」と感謝の言葉が綴られていました。きゃしーらは「めいちゃん」からの手紙に涙を流し、「私たちクラウンの活動は不要不急なんかじゃない。病室で私たちを待っている子ども達に楽しい時間を提供しなくちゃ」と心に誓いました。
参考:病と闘う子どもたちに笑顔を…臨床道化師、オンライン駆使し再出発 再会待ちわびた女児の手紙が後押し 神戸新聞NEXT(2023年)
オンラインでの病室訪問を始めた当初は、きゃしーらクラウンは子ども達の反応が、画面上だと読み取れず不安に感じていましたが、お子さんに付き添う親御さんや病棟のスタッフから子ども達の感想を聞いて、徐々に自信が付いていきました。
20代の時のきゃしーは人形劇団に所属し、東日本大震災の被災地での公演を契機にクリニクラウンの道を志しました。大人しい子ども達が、劇が進行する中で歓声を上げたり走り回ったりして楽しむ姿を見て、激しく心が揺さぶられたといいます。
きゃしーは「人間というものは直接顔を合わせ、肌が触れ合って歩み寄る生き物。誰かとの出会いは、子ども達が心の成長をするためにも絶対に必要なことです」と説明します。コロナ禍が明けたら、まだ会えていない子ども達と、病室での直接の対面でも会える日を楽しみに待ち続けます。
またまた素敵な社会福祉。
キラキラとした弾ける笑顔で、病院で治療中の子ども達を笑顔にする、真っ赤なお鼻がトレードマークの、クリニクラウン、凄く素敵ですね。
私はこれまで幾つか病院での社会福祉の記事を書いて来ましたが、クラニクラウンもこれまでとは違う、でも根本的に子ども達を笑顔にしたい、そこは繋がっていると感じました。
治療は辛いもの。そんな時に、クリニクラウンがいるから頑張れる。そんな背中を押してくれる様な活動だと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
記事を読ませていただきました。辛い治療をしている子どもたちが、笑顔になれる時間と
会える楽しみがあるからでしょう。大人も癒し犬や猫を前にするのと同じ効果を発揮しているのです。これからも記事を楽しみにしています。
ハリネズミ様。
コメントありがとうございます。
私も入院中、とても孤独で辛かったので、こういうクリニクラウンがいたら、入院生活もまだ楽しく過ごせたのかなと思いました。
まだ余り知られていない社会福祉だと思いますが、成り手が増えて、全国で活動が広がってくれたらいいなと思います。
アメリカ映画『パッチアダムス』は1999年公開、https://eiga.com/movie/47986/ 日本のテレビドラマ『赤鼻のセンセイ』の放映は2009年で、https://www.ntv.co.jp/akahana/ その間の設立ですね。
堀田哲一郎様。
コメントありがとうございます。そのことは知りませんでした。参考にさせて頂きます。