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皆さんこんにちは。Pinkです。突然ですが、マイケル・ジェイ・フォックス(以下マイケル・J・フォクス)を知っていますか?
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主役の俳優と言えば、ピンと来る人もいるのではないでしょうか。
彼は、神経の難病である「パーキンソン病」になり、長年闘病を続けてきました。今回はそのことについて書きたいと思います。
パーキンソン病とは
「パーキンソン病」の主な症状としては、次の運動症状が挙げられます。
① ふるえ
② 歩行や起立を含め、あらゆる動作が遅くなり時間がかかる
③ 筋肉に緊張があり、他者が手足を動かした時にうまく力を抜く事が出来ない
④ 転びやすい
50歳以上で起こることが多い病気で、まれに40歳以下で起こることもあり「若年性パーキンソン病」と呼ばれています。
マイケル・J・フォックスは映画『ドク・ハリウッド』(1991)の撮影中、小指の痙攣と肩の違和感を感じ、病院で診察を受けたところ、「パーキンソン病」の初期症状であることが判明し、29歳と言う若さで「パーキンソン病」と診断されました。
当時、この事をニュースで知った時はとても驚いたと同時に、これから彼はどうなるのだろうと思ったのを覚えています。
現在「パーキンソン病」患者は10万人に100人から150人くらいで、60歳以上では100人に約1人となります。さらに高齢者は多くなる為、人口の高齢化に伴い患者は増加しています。
原因としてわかっていることは、大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こると言う事です。治療の基本は薬物療法になります。
参考サイト:パーキンソン病(指定難病6)
マイケル・J・フォックス(2012年)
画期的な診断療法
マイケル・J・フォックスは、パーキンソン病研究における世界最大の非営利基金「マイケル・J・フォックス財団(The Michael J Fox Foundation for Perkinson’s Research)」を設立し、治療法の確立と根治に向けて大規模な研究を行っています。
そうした支援を受けた研究により、脳脊髄液のサンプルを調べる新たな検査方法によって、極めて高い精度で診断出来る事が確認されました。
同病の画期的な検査方法で、新たな治療法や予防法を大きく変える出来事になると期待されています。
20代という若さで「パーキンソン病」と診断され、長年闘病を続けてきたマイケル・J・フォックスは「感無量だ」と成果をたたえたとのことです。
また、英医学誌「ランセット・ニューロロジー」に発表された論文によると、1100人あまりを対象として、この新たな方法で検査したところ、「パーキンソン病」と診断されている患者を90%の精度で識別出来たとのことです。
その他にも、診断されていない人や、嗅覚障害や動作の困難といった症状が出る前の人でも特定することが出来たケースもあったそうです。
しかし、脳脊髄の採取はそれまでの検査方法に比べると体への負担が大きい為、この新しい診断法を普及していくには、血液検査などの負担の少ない方法の開発が必要になりそうだ。という見解もあります。
参考サイト:パーキンソン病の画期的な診断法発見 研究支援のM・J・フォックス …
最後に
「パーキンソン病とは」で書いた主な症状は身体的な事でしたが、その他にも記憶障害・嗅覚障害・うつなどが挙げられる事が分かりました。
一つの病気でも、これだけ沢山の症状があることに、改めて治療の難しさを感じると同時に、本人は勿論のこと、周りの家族のケアも必要だと思いました。
今回の「パーキンソン病」の新たな検査方法には、まだ改善すべきところもありますが、これから更に研究が進み、予防出来るようになることを期待しています。
「指定難病」ではなくても、病気には予防が一番大事だと思います。そして、検査によって少しでも早く診断を受けることが出来れば、早期に治療を受けることとなり、病気の進行を遅らせることが出来るのでは無いでしょうか。
調べてみると「パーキンソン病」といった「指定難病」は338疾病もありました。日々医療が進化しているとは言え、ものすごく多い数だと思います。
また、治療方法が確立されていなくて、長期療養を必要とすることは、大きな経済的負担を強いることにも繋がります。
この経済的負担をどこまで軽減出来るかと言うことも、今後の課題となるのでは無いでしょうか。
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!
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