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こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは雨の日は好きですか?嫌いですか?私は服が濡れるし、気分も沈むし、好きではありません。2023年は5月29日に、九州北部も梅雨入りして、梅雨の時期が去年以上に長くなりそうなのと、外出する予定だったのも雨の降り方によっては見直さなければならず、また気持ちが沈みます。
雨が降ると、視覚に障害を抱えている方は雨で周りの音が聞こえないので、外出を控える人が多いそうです。そんな方に向けて、いま『サイレントアンブレラ』という傘が、弾く雨粒の音も小さくしてくれると人気を集めています。
一体どんな傘なんでしょうか?今回は『サイレントアンブレラ』に関して、発信したいと思います。
『サイレントアンブレラ』とは?
開発のきっかけは視覚障がいの方からの言葉「雨音のしない傘がほしい」
当初、なぜ音のしない傘がほしいのかと疑問を持ちました。
話を伺うと視覚障がいの方は、雨の日に外出した時、傘を使うと雨音で周りの音が消されるので外出が不安になるということでした。
サイレントアンブレラなら周囲の音が聞き取りやすくなるので従来の雨傘より察知しやすくなります。音のなる信号機の音も聞き取りやすくなります。雨の日、話をしても相手の話し声が聞き取りやすくなります。
YouTubeで一般の傘との音の違い(https://youtu.be/wqMirqEMbfI)などを紹介しています。1本1万9800円(税込み、送料無料)となり、修理も可能です。問い合わせは丸安洋傘株式会社(06-6713-8308、info@maruyasuweb.jp)まで。
『サイレントアンブレラ』の開発経緯、詳細
雨音が静かになる傘が視覚に障害を抱える人に人気を博しています。日傘としても使え、紫外線や熱中症対策にも良いとします。
傘の名前は『サイレントアンブレラ』といいます。この傘を開発したのは、大阪府大阪市阿倍野区にある【丸安洋傘】という会社です。傘を広げた時の直径はおよそ112cm。3種類の絵柄があって、重さは450gと軽量です。最大の特徴は、傘に落ちて来る雨音が一般の傘より静かに感じることです。傘の生地は2層構造で、外側のメッシュ状の生地が雨粒を弾き、内側の生地が雨を静かにさせます。
『サイレントアンブレラ』を開発するきっかけとなった出来事は、会社にかかってきた1本の電話でした。視覚に障害を抱える人からの「雨音が静かになる傘を作って欲しい」という問い合わせがありました。考えもしなかった需要でしたが、視覚に障害を抱える人の歩行には周りから聞こえる音が大事だと理解し、開発を始めました。色んな生地を使用するなど試行錯誤を積み重ね、洗濯用のネットからヒントを貰い2層構造に辿り着きました。2022年10月から販売をスタートし、今までにおよそ30本が売れました。
苦労したのは、2層構造の生地の間の空間をどれ程度空けるかということでした。雨音の消音性を維持しつつ、生地の張り具合も精度を保つための調整に多くの時間が必要でした。軽量化するために、外側の骨組みはカーボンで、中の骨組みはグラスファイバーで、中棒(シャフト)はアルミで製造しました。全盲の女性からは「小雨の時はやんでいる様にさえ感じる位、静かです」と喜ぶ声が届きました。
新型コロナウイルスの感染拡大で外出機会が減少し、傘業界は大幅に縮小しました。作り手の高齢化が加速し、廃業を選ぶ会社が続いています。日本で販売されている傘の大半は中国製となります。同丸安洋傘株式会社の様に組み立てから仕上げまで全ての手順から生産する国内メーカーは数が少なくなりました。そんな苦境の中で、誕生した『サイレントアンブレラ』には、従業員およそ10人の同丸安洋傘株式会社の命運を握っています。
参考:きっかけは1本の電話 雨音が静かな傘、視覚障害者から好評 毎日新聞(2023年)
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視覚障害者の声から生まれた! 「雨音の静かな傘」とは NHK NEWS WEB(2023年)
この傘を知って、
建物の中に居れば、雨の音は小さくなりますが、それでも建物の中に居ても雨の音が大きく聞こえると、「凄く降っているんだな」と思いますし、実際に外に出ると土砂降りだったりします。
雨は大地を潤す、恵みの雨だと言いますが、最近は異常気象で降り方が酷く、通勤していると雨で電車が遅れたり、外が白くなっていて歩くのが大変だったりと、マイナスな面ばかりが目についてしまいます。
この『サイレントアンブレラ』は元々は視覚に障害を抱える人向けに開発されたそうですが、音に敏感な感覚過敏の人にも良い傘なのでは?と思いました。幅広いニーズに応えられる傘だと思います。
この『サイレントアンブレラ』がもっと多くの人に浸透し、活用されると、雨の日も少しずつ楽しく感じるのでは?とも思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
記事を読ませていただきました。日本の小さな人数ですごい「サイレントアンブレラ」という傘ができたのはびっくりです。さすが日本の技術と誇らしく思う記事でした。次の記事も楽しみにしています。
ハリネズミ様。
コメントありがとうございます。
日本の技術は外国の企業との吸収合併だったり、利益が出ず廃業したりと、近年は良い技術が後世まで残らないことが多くなっています。
こちらの傘は会社の規模は小さくても、お客様のニーズに応えて、「サイレントアンブレラ」という、素晴らしい傘を生み出してくれました。まだまだ日本の技術はこんなもんじゃないよ、と感じられた社会福祉だと思いました。