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はじめに
先日、「そろそろ一般就労について考えてみては?」と、支援員さんから打診がありました。
体調は、ぼちぼちですが、出勤率も安定してきていること、A型に来てからすでに3年たっていることが打診されたことにつながりました。
次の仕事に就くなら、何になるだろう?と考えた時、私は今まで❝接客業❞しかしてこなかったことに気が付きました。
私の職業履歴
私は、中学を出てすぐにアルバイトですが、働き始めました。夜間高校に通っていたので、朝から夕方までが仕事になります。
最初に務めたのは、ガソリンスタンドに併設されていたコンビニで、そこで初めて❝接客業❞というものに触れました。
アルバイトをはじめた当初は、挨拶もロクにできなかったのを覚えています。
そのコンビニが閉店するまで、2年間働いていました。
その後は、スーパーのレジ、書店、家電量販店と接客業を渡り歩いてきました。どれも、❝接客業❞になります。
精神障がい者は接客業に向いていない?
では、次も接客業を選ぶのか?と考えた時に、色々調べてみました。
すると、「精神障がい者には、接客業は難しい」という見解がありました。
見解の中には、精神障がい者が得意とする仕事・苦手とする仕事があり、
得意とする仕事
- マニュアル化されている仕事
- 判断力を必要としない仕事
苦手とする仕事
- コミュニケーション能力を必要とする仕事
- マルチタスクがある仕事
- 判断能力が必要となる仕事
と記述がありました。
確かに、マルチタスクや、コミュニケーション能力が必要となる接客業は、精神障がいを抱えている人には難しいところかもしれません。
しかし、少しの工夫と考え方で違ってくることもあります。
精神障がい者が接客業を行う上での工夫
精神障がい者の方が、接客業を行う際の対策や注意点があります。
苦手を回避する対策
接客をマニュアル化する
まず、一つ目は接客をマニュアル化してしまうことです。
精神障がい者の方にとって、マニュアル化された仕事は得意なものになります。ですので、接客でもマニュアル化することが出来れば、仕事はグッと楽になります。
例えば、お客様にこう聞かれたら、こう答える。このような対応をする。というように自分の中で、対お客様をマニュアル化してしまいましょう。
体調が悪いときはすぐに報告・配慮してもらう
精神障がい者には、精神面の症状の波があります。
調子のよいときや悪いときが存在するのが当たり前になります。
もし体調が悪いときには、すぐに上司に報告するようにしましょう。
そのためにも、まずは働く従業員の方々に自分の障がいについて知っておいてもらうことが重要になります。
予想外のことが起きた際には相談
精神障がい者の方は、咄嗟の判断が求められる状況が苦手な場合が多いです。
しかし、接客業は相手が人同士なだけに、様々なトラブルが発生する職種となっています。
トラブルが起こってしまった。そのような場合には、無理に一人で対応してしまうと、新たな問題が生じる場合があります。
もし何かトラブルが生じた場合にはすぐに上司に相談をする、周りの従業員に助けを求めるようにしておくと安心です。
こんな人が接客業に向いている?
接客業は精神障がい者にとって、難しい職種になりますが、その中でも向いている人はいます。
例えば、
接客業の向いている人
- 人と関わるのが好き
- 症状が安定している(主治医に許可をもらっている)
- デスクワーク以外の仕事をしたい
基本的に、接客業は「人対人」という構図になりがちですが、それだけでなく、「お客様は何を求めているのか。」「お客様のために出来ることは何か?」を常に考え行動しなければなりません。
それは、周りの従業員とのコミュニケーションももちろん大切になってきます。
これは、どのような職種でも大切なことになるのではないでしょうか?
さいごに
今まで、接客業をしてきた私から言えるのは、確かに接客業は大変な場面が多いし、お客様に理不尽に怒られたりもします。
しかし、お客様に「ありがとう。」や、「とても助かった。」などと、嬉しい言葉を掛けてもらえる場面も多くあるということです。
ちょっとした言葉だけでも、すごく嬉しくなります。
その嬉しさを知ってしまうと、接客業からは離れられないかもしれませんね。
精神障がい者の方で、接客業を目指している方は、無理をせず主治医ともよく話し合って、決めることも大切です。
皆さんが、自分の好きな職業に就けることを祈っています。
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参考サイト
【精神障害者に接客業は難しい】適している人と大変なことを乗り切る対策 | 就労のアスナロウネット
noteはじめました。こちらもどうぞ
記事を読ませていただきました。一般就労について打診を受けるということは貴女の今をしっかりみていられたことに繋がります。気をつけなくてはならないのは、どんな仕事でも貴女自身の障害を理解してもらうことです
。障害者も分け隔てなく同じ仕事する仲間だと回りが理解のうえで成り立つのがいちばん大事なことです。次の記事も楽しみにしています。
オオカミさま
いつもコメントありがとうございます。障がいを理解していただくのは、難しいことかもしれませんが、できるだけのことはしてみたいと思います。
記事を読んでくださり、ありがとうございます。