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こんにちは、翼祈(たすき)です。
動物介在教育(AAE)とは、学校にスクールドッグこと学校犬と呼ばれる犬を滞在させ、子ども達に安らぎをもたらし、居場所作りをする活動のことです。AAEの普及活動を行う青木潤一さんが講師を務め、学校内で座学をし、犬との適切な接し方や犬の気持ちを見分ける方法を紹介しました。
人と人、その間や周りに犬が中立にいることで生まれる新たな変化。スクールドッグと触れ合ったり、本を読み聞かせたりする中で、安らぎだけでなく「気付き」や「成長」も与えてくれる、AAEには動物の不思議な力を発揮してくれます。
今回は動物介在教育、AAEのこと、その魅力について発信します。
動物介在教育を取り入れている学校。in岡山県
絵本の読み聞かせといえば、「親御さんや学校の先生がお子さんに」というイメージがありませんか?
2022年8月11日、岡山県西粟倉村で開催した読書会では、絵本の読み聞かせをするのがお子さんで、相手はなんとスクールドッグこと「犬」です。一風面白い光景ですが、お子さんの学びや成長に結びつくそうです。
「ライオンは布団に入りました。ふかふかの、お布団、気持ちいい〜。すると布団の中にワニがやって来て、一緒に寝ました」。
絵本をお子さんが読み聞かせる相手は、犬…言葉は分からないとしても、真剣に読み聞かせを聴いています。
2022年、京都から移住してきた青木潤一さんが、以前盲導犬の候補として上がっていたものの、適性の違いからキャリアチェンジに選んだ6歳の雌“スー”と、AAE普及のため、読書会を開催しました。
AAEは、ヨーロッパでは広く浸透しているプログラムだといいます。学校の外には2頭のスクールドッグがいます。うち1頭は“スー”です。絵本を用意してきたお子さんは順番に並んで、スーと青木さんがいる小さな小屋へ向かいました。お子さんが絵本を読み聞かせを始めると、“スー”は床に体をベターッとつけて、くつろいでいました。
女の子「“スー”は私の読み聞かせを聴いてくれた、ちゃんと。仲良くなれました」。
青木さん「お子さんに“スー”の立場に立ってもらう。『“スー”はどんな気持ちで絵本の読み聞かせを聴いているだろうか?』とか、『感情を込めて絵本を読むってどういうことなのか?』とか、まさに“スー”を擬人化して人に接する練習も兼ね備えています」
京都の私立中学校で、15年間教員をしていた青木さんは、初めは不登校児の居場所作りにと、“スー”を迎え入れました。“スー”もこの学校では職員の一員です。お子さんの変化を感じて、困難を抱えていてもいなくても、みんなの学びや成長に直結していると確信しました。
男の子「犬への読み聞かせは初めてだったので、少し緊張したけど、読み聞かせをしたら、“スー”がしっぽフリフリして、嬉しそうにしていたから嬉しかったです」
親御さん「やっぱり“スー”が間に入ることで、息子が心が優しくなるというか、豊かになってくれればと思います。もっと、学校・保育園で導入して頂けたら楽しいのかなとは思いますね」
青木さんはAAE普及のために起業して、学校への訪問事業などを行っています。これから先、スクールドッグが学校にいる、学びの場を浸透させたい想いでいます。
参考:ワンちゃんに絵本読み聞かせ 智頭の図書館 朝日新聞デジタル(2022年)
青木さんは「先生が“スー”の気持ちを代弁してあげることで、お子さんに新しい気付きや発見、そういうものを豊かにさせる効果もありますし」と話し、「逆に大人側が、お子さんと“スー”との関係性から学べるポイントも多いと思うので、お子さんにとっても先生にとっても、両者にとって有意義な活動になると思います」と言いました。
また、動物介在教育とは少し異なりますが、《わんわん読書会》という、ワンちゃんに読み聞かせをする取り組みが行われています。詳細はリンク先をご覧下さい。
去年から温めておいた題材。
去年とある記事で、この動物介在教育のことを知りました。あの当時はまだ書けなくて、それから今になって書こうとしましたが、その時の記事は消えていて、記事のネタを書いているメモ帳にこの動物介在教育の単語のことを書いていたので、そこからようやく書けました。
本当に素敵な取り組みだなと思いました。犬が人の言葉を理解出来るという記事は、去年書きましたし、やっぱり分かるんでしょうね。読書って、心を豊かにしてくれますよね。この教育が広がって来ると、もっと学校現場での教育が豊かになるのでは?と思いました。
参考サイト
noteでも書いています。よければ読んでください。
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