この記事は約 5 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
日本で起こる災害は地震など様々ありますが、近年猛威をふるっているのが台風です。
台風の被害の歴代ワーストは、1位伊勢湾台風、2位枕崎台風、3位室戸台風とされています。
ただ、近年の台風はこれまでの台風とは違い、線状降水帯が発生しやすく、そのかかる範囲も広い為、毎回土砂崩れや家屋倒壊など、広範囲で全国色んな場所で、激甚災害が起こる様になりました。
そんな台風の被害を減らすために国が進めている計画が『タイフーンショット計画』です。具体的にはどんな計画なのか?この記事では、その『タイフーンショット計画』に関して、お知らせします。
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授の男性は、「地球温暖化で、より猛烈な台風が発生しやすくなるというのが現代に、起きている現象」だと話します。
甚大な被害をもたらす台風災害。前述の教授などが集めた詳細なデータをベースに新しいプロジェクト
『タイフーンショット計画』の詳細。
地球温暖化で年々、日本に接近して来る台風の勢力が強くなっています。
また、猛烈な勢力を維持した状態で日本列島に接近する傾向が増加しています。
そんな甚大な被害を与える台風を、将来は人間の力で「制御」しようという本格的なプロジェクト『タイフーンショット計画』が始動しました。
2022年9月に鹿児島県に「大型」で「猛烈な」勢力の台風14号が上陸した際、この台風に飛行機で飛び込んだのが、台風が専門の名古屋大学の教授の男性で構成されたグループです。
グループが目指す位置は、「台風の目」です。
台風の目には「暖気核」という暖かい空気のかたまりが存在し、空気が暖かければ暖かいほど台風の勢力は猛烈になります。
その「暖気核」に空気の温度の上昇を抑制する物質、例えば氷などを人の手で大量に散りばめ、台風の威力を衰えさせる可能性を探るプロジェクトです。
今回はそのための台風の詳細なデータを集めることが目的でした。
トウモロコシを使用した発泡スチロール製の「ドロップゾンデ」と呼ばれる観測器を台風が迫る中で大気中に放ち、「気圧」や「水蒸気の量」、「風速」などを観測し、衛星画像では手に入れられないデータを集めました。
台風の目、または周辺の大気のデータを獲得することで、より正確な台風の強度の予測が大幅に改善出来るとのことです。
横浜国立大学 台風科学技術研究センター センター長の男性は、「台風の勢力に人の手による介入を加えることで勢力を下げて、少しでも台風の被害を無くしたい」と述べます。
2019年前房総半島に甚大な被害をもたらした台風15号に関して、氷などで温度を下げるようにコンピューターでシミュレーションしたところ、最大風速が約3メートル抑制され、家屋倒壊などの被害は実に3割程度減少しました。
横浜国立大学 台風科学技術研究センター センター長の男性は、「氷の量はどれ程度維持出来るのか、台風の目までどの様にして氷を運んでいくのかなど、コンピューターの中では可能でも現実的に可能となるかは、また別の問題となります」と言いました。
2050年を目安に『タイフーンショット計画』の実現を目標とします。
参考:台風科学技術研究センターとタイフーンショット計画 産学官連携ジャーナル(2022年)
またこの『タイフーンショット計画』については、台風の脅威を利用して、逆に「恵み」に変換させるという取り組みも計画されています。
横浜国立大学 台風科学技術研究センター 准教授の男性は、「台風を活かして、無人の船を使用することで何か作れないかという研究を行っている段階です」と考えています。
台風の風の中で、模型の様な無人の船を動かすことで、台風の風が集まっている海中のスクリューを回して、発電するという計画です。単純計算で、100台程度の無人の船があると、日本の1年間の消費電力の3%から5%を補えるという試算もあるといいます。
母がよく言う。
「前はシトシトと風情のある降り方だったのに、最近の雨はグワァーと降り方が酷すぎる」と。
台風も嫌ですが、全く来ないとなると、台風が来ることで冷やされていた気温がずっと高温状態のままになるとテレビで言っていました。もしそうなれば本当に、「10年後に日本は50℃になる」という推測はその通りになるかもしれません。
この計画では恐らく台風の被害を最小限にしながら、気温の上昇を防ぐものだと思います。2050年の実現と果てしなく遠い話ですが、それまでに超大型の台風は来て欲しくないですし、プランが早く進んで、実現が少しでも早くなってくれたらいいなと思いました。
参考サイト
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す