車いす『パートナーモビリティ』で自由に移動できる未来へ!

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突然ですが、わたしは美術館めぐりが好きです。
障害者割引を使って、地元をはじめ全国の美術館を訪れることもあります。
先日、佐賀県立美術館で何か展覧会はやっていないかと調べたところ、『パートナーモビリティ』という電動車いすの試乗イベントが行われていたそうです。
その車いす、「対話型AI」という名称が含まれているようです。

なに、そのわくわくした響き!?
AIと車いすが融合!?

未来の乗り物を想像してしまったわたしは、早速その正体を暴きだしたのです…。

パートナーモビリティって何?

引用:「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」の実用化に向けて5Gを活用した「リモート手助け」の協働検討に関する覚書を締結~介助者なしで自由に移動できる先進モビリティサービス~
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/kyushu/page/201105_00.html

正式名称『対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ』とは、その名の通りAI(人工知能)と5Gを活用した車いすのこと。
音声対話で行き先を相談しながら自動運転で目的地まで案内してくれる車いすです。
わたしにはAIの知識も、5Gがどんなものかもいまいちよくわかっていないのですが、一連の動作をわたしなりにご説明いたします。
車いすには複数の高性能カメラが搭載されているのと、スマホやタブレットを装着することができます。

まず、AIに話しかけます。
「美術館に行きたいな。」のような感じです。
スマホやAIスピーカに話しかけるような感じですね。

その問いかけに対して、AIは返事をします。
「わかりました。」のような感じです。
ルート検索はカーナビと同じです。
そして車いすは自動走行をするのです!
今実用化に向けて研究している、自動運転の車のようなイメージだと思います。

ここでカメラが力を発揮します。
5Gを使ったAI技術(エッジAI対応5Gデバイス)で、複数の角度から得た情報を統合して、周りの障害物を検知します。
障害物までの距離を測定する「障害物検知機能」も活用されています。
その際カメラに映った通行人は顔をぼかして撮影されるので、プライバシーにも配慮されています。

そして美術館に到着すると、自動的に受付まで進んでくれるのです。
親切に「今日は●●展が催されています。」的なことも教えてくれるでしょう。
ここで、「このまま出かけたいんだけど、おすすめの場所はある?」など、訪ねることも可能です。

ここまで、AIの技術が駆使されていることはお解かりいただけましたか?
そして、この車いすのシステムはAIのサポートだけではありません。
「おすすめの場所は?」と問いかけたところ、「それはオペレーターに相談したほうがいいかも」と判断したAI。
オペレーションセンターへと通話を引き継ぎます。

AIとオペレーター…、まさしく対話式なのです。

使われているシステムはこちら!

…と、ざっくり言葉足らずなご説明でしたが、つまりどんな技術が使われているのかというと、

(1)屋内と屋外の両方に対応する自動運転システム
(2)利用者の嗜好に合わせて行き先を提案する対話システム
(3)障害物との衝突を回避する人工知能システム
(4)スマート端末からアクセス可能な web アプリ
(5)様々なシーンに対応可能なプラットフォーム(美術館、観光地、病院、空港、自宅、職場などに対応)

ひとつひとつが高度なシステムですが、それを統合してしまうところがすごいなと、なんの知識もないわたしは感動しております。

そして、これらの開発を進めているのが、我が地元にある久留米工業大学!!
実に誇らしい!!
一般企業のほか、厚生労働省や福岡県、久留米市なども支援・協力している、一大プロジェクトなのです。

ちなみに5G技術の応用は、NTTdocomoさんの協力です。

docomo Open House 2021 「エッジAI×5G×モビリティで社会課題解決」
https://docomo-openhouse.jp/2021/exhibition/070/

AIとの対話で広がる、より自由な移動

パートナーモビリティの最大の魅力は、対話で行き先を相談できるところでしょう。
この対話システム開発は、カーナビなどの言語処理の技術を有するコンピュータ・サイエンス研究所が協力しています。

利用者が「こんにちは」と話しかけると、システムが「こんにちは、今日の調子はどう?」という形で応答し、その日の気分や体調、ユーザーの嗜好に合わせて行き先を相談できるシステム。
この対話システムにルート検索システムを組み合わせたオペレーティングシステムをクラウド上に置いてあり、利用者はネットワーク環境にあればどこからでもアクセス可能なwebアプリとなっているらしいです。(この辺は難しくていまいち理解が追いつかない…)

車両走行中もパートナーのように対話ができるのですが、緊急時の「ちょっと待って」や「ストップ」いった言葉も認識し、車両を停止できるシステムなっています。
また、美術館や病院などの事業主がエリアマップや対話の内容を自身でカスタマイズできる機能があり、特別なイベントへの対応など、細かい修正を簡単に行えるシステムとなっています。
メニューを変えるだけで様々な施設に容易に導入することができるようです。

なお、デザインはモノトーンを基調とするシックなものとされ、高齢者や障がい者もスタイリッシュに外出を楽しんでもらいたいという思いがあるようです。

 

こちらは、久留米工業大学の東教授が試乗している動画です。
パートナーモビリティが実際にできることがなにかを説明していらっしゃいます。
ぜひご覧ください。

【対話型AI自動運転車いす】パートナーモビリティ

引用元:電波新聞【対話型AI自動運転車いす】パートナーモビリティ

日本は少子高齢化によって、介護される側の割合が介護する側より多くなっています。
必然的に、介護に携わる職員も減っていきますし、それによる老々介護も問題です。
また、高齢者や障害者は、付き添いがなければ思うように外出はできない。
最新技術を余すところなく応用しているパートナーモビリティは、未来を明るくしてくれるのではないかと期待しております。

久留米工業大学特設サイト→https://www.kurume-it.ac.jp/sss/mission_08.htm

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