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こんにちは、金次郎です。
2020年4月の第1回目の緊急事態宣言から、現在5回目の緊急事態宣言が発令中です。
私の勤める作業所は、第1回目の宣言時から在宅勤務メインになりましたが、パソコンを使った仕事では無いあるいは家にインターネットの環境が無いと言う方は、相変わらず満員電車に乗って出勤しています。
通勤地獄から解放された在宅勤務者は天国か?と言うとそうでも無い様です。
通勤と言う身体を動かす事が無くなって、1日家にいると運動不足だけでなく「仕事が終わっても、やる事が無いから」と、ついつい暇つぶしにタバコを吸ったりお酒を飲んだりしている人が多くなっている様です。
喫煙者の現状
総務省統計局の家計調査によると、2019年は1万1883円だったタバコへの平均支出額が、2020年には1万3268円と11.6%も増加したそうです。
エーテンラボ株式会社が、「嗜好品の摂取に関する意識と行動に関する調査」と言うのを行いまして1963人から回答を得ました。
そのうち、タバコを吸っていると回答した152人を対象に、喫煙に関する調査を行いました。
1「タバコの本数は、新型肺炎流行前と比べてどう変化しましたか?」
という質問に対して、「増えた」と答えた人は
・男性は21%
・女性は38%
と、女性喫煙者は男性の約2倍近くにもなりました。
2「本数が増えた理由」
という質問に対しては、以下の順番になりました。
1「気分転換のため」(35%)
2「孤独感や不安感、ストレスのため」(28%)
3「生活習慣が乱れたため」(21%)
4「在宅勤務になり、いつでも吸える環境になった」(15%)
喫煙本数が増えた理由で1番多かった回答を性別ごとに見てみると
・女性「孤独感や不安感、ストレスのため」(32%)
・男性「気分転換のため」(46%)
喫煙量の増加やその理由を見ると、女性は新型肺炎下で男性よりも不安やストレスを強く感じている事がうかがえます。
飲酒の現状
現在、爆発的な人気を得ている「缶チューハイ」。
焼酎をお湯や水以外の梅やレモン等のシロップを加える飲み方は戦前から有りましたが、炭酸水を加えたサワー等は1980年代初頭に販売が開始され、女性や若者が飲みやすいと好評になりました。
税法上アルコール度数が10%未満のお酒は税金が安い事から、アルコール9%の「ストロング系缶チューハイ」の売れ行きが好調で、2010年には2692万ケースだったのが、2019年には1億1214万ケースと、約4倍以上にまでなりました。
2020年は更に倍増し約2億6000万ケースも売れましたが、今年2021年に入ってからは売れ行きが減少しているそうです。
これは、新型肺炎の流行で在宅勤務や外出自粛が言われ、家で過ごす時間が増え、それに伴い飲酒時間や飲酒量も増えた結果「アルコール度数の高いお酒を飲むのは疲れた」と敬遠している人が増えているからだそうです。
タバコやお酒を減らした人
上記の様にタバコやアルコールが増えた人もいれば、逆に減った人もいます。
新型肺炎の流行により、タバコの本数を減らした人に理由を聞くと
・「健康意識が高まった」 (34%)
・「生活習慣が整った」 (16%)
・「外食回数が減った」 (13%)
・「収入の減少など金銭的な理由(13%)
と言う結果になりました。
また、聞いた人の半数以上が「禁煙を考えている」と言う事も分かりました。
禁煙しようと思っている理由を聞くと「健康のため」が44%で最も多く、なかには「新型肺炎の重症化が怖い」という回答も有り「喫煙が新型肺炎を重症化させてしまうじゃないか?」と考えて恐れている人がいる事もわかりました。
お酒に関しては、先に書いた「アルコール度数9%は疲れた」と言う人が、最近ではアルコール度数5%や3%程度の低アルコールのチューハイを飲む様になり売れ行きを伸ばしています。
なので、酒造メーカーもアルコール度数の低い商品開発を積極的に行っていますし、近年の消費者は、缶チューハイを買う時に約8割の人がアルコール度数を確認してから買う様にしてるそうです。
私の場合
私は、精神科で抗不安薬や睡眠導入剤を処方されていますので、アルコールは飲まない様に指導されていましたが、コッソリと飲んでいました。
しかし、今年6月に血尿が出てしまったのを機に、お酒を飲むのはパッタリ止めました。
タバコは、今年も10月1日に4年連続で値上げされますが、止めようか?どうしようか?悩みながらも、ついつい吸ってしまっています。
・財務省のタバコ税率見直し5ヶ年計画の4年目でして、来年も10月にタバコの値上げを予定しています
引用:財務省「たばこ税等に関する資料(タバコ税見直しについて)」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/d09.htm
終わりに
私が、お酒を飲む飲まない、タバコを吸う吸わないは個人的な事ですが、飲食店を経営している方は大変です。
緊急事態宣言で、外出を控える様に言われているのもありますが、お酒を十分に提供できないのでお客さんが来なくなってしまい経営が苦しいお店がたくさんあります。
また、酒造メーカーも飲食店がお酒を仕入れ無くなったり、個人が家でも飲まなくなったのでスーパーなどもお酒が売れないので、お酒をを作っても注文が来ず製品を倉庫に保管したままの状態が続いています。
お酒もタバコも嗜好品ですが、売上げが減っても生産コストに見合う価格にしないと経営が成り立たないですから、各製造会社は悩みところだと思います。
参考元
・ファイナンシャルフィールド
「2020年はタバコへの支出が1割増
特に女性の喫煙者でタバコの量が増えた?」
https://financial-field.com/living/entry-107921
・日本食料新聞
「RTD特集:追い風受け、さらに躍進 高付加価値品が浸透」
https://news.nissyoku.co.jp/news/maruyama20210402023927001
・まいどなニュース
「缶チューハイの「アルコール度数」8割が購入時に確認 「自分に合った度数の商品選びが重要に」」
https://maidonanews.jp/article/14430981
・(厚生労働省)不適切な飲酒の予防、適正飲酒の啓発に向けた酒類業界の取組みについて
https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000608857.pdf
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