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私が子どもの頃に比べると、教師の仕事は今のほうがハードになっているように思います。
小学校では、1人の教師が全教科を教えながら、教科(算数や理科・社会)などに使う道具の準備が必要となります。休み時間に子どもの手を借りて、教材で必要な物を用意したりするのではないでしょうか?
そこで、小学校の教育現場の変化について書きたいと思います。
これまでの授業は担任が1人で・・・私の子どもの時は
これは私が最初に思ったこと・・・
低学年の教科書の薄さは今でも覚えています。
学年があがるにつれて教科書も厚くなり、重さを感じるようになりました。
授業も年度末までには、教科書が終わっていたように思います。
当時は詰め込みや試験などを優先でしたが、時間数なども十分とれていたのではないでしょうか?
これからの授業はどうなるのか?
文科省が小学校高学年からの教科担任制の導入を検討しています。
小学校高学年からの教科担任制の導入(以下、抜粋)
・小学校高学年からの教科担任制を(令和4(2022)年度を目途に)本格的に導入する必要がある。
・専科指導の対象とすべき教科については、系統的な学びの重要性、教科指導の専門性といった観点から検討する必要があるが、グローバル化の進展やSTEAM教育の充実・強化に向けた社会的要請の高まりを踏まえれば。例えば、外国語・理科・算数を対象とすることが考えられる。
引用:新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(第12回) 会議資料(2020.8)/文部科学省
担任が全ての授業を教えていたのが、5・6年生に教科担任制が導入されることにより、苦手な教科や一教科専門の教師などが受け持つことで、担任の負担は減る可能性はあります。
対象となる英語や理科、算数、音楽、プログラミングなどの授業について
必須科目で英語を選択すると、遊びながら発音や物の単語を覚えていきます。ALT(外国人の先生)よりも、担任による英語力を試されるようになったのではないでしょうか?
しかし、子どもと一緒に学んでいくかもしれません。
専門の教師が受け持つ利点とは・・・メリット
・教師が1つの教科を集中して教材研究をすることができる
・それぞれの教科の専門性が高い教師から授業を受けられる
・同じ授業を別のクラスで複数回することができる
・授業の進め方や進度をそろえやすくなる
・ひとつのクラスを複数人の教師でみることができる
・色んな先生と関わることで、担任の色に染まることがない
・担任の精神的なプッレシャーが減る
などがあげられます。
専門の教師が受け持つデメリットは・・・
・子どもたちとの向き合い方に変化が起きる(広くて浅い付き合いになる)
・教職員同士のコミュニケーションが弱くなる
・教師の人数が不足している
・専門教科の先生が不足している
・クラスの団結力が生まれない
・担任の子どもとの関係が弱くなる
・個人(子ども)の変化を見落としがちになる
・保護者との関係が弱くなる
などがあげられます。
教科担任制にする場合の対応について
・成績表はクラス担任と教科担任にわけてつける。
・教科担任がいる場合はクラス担任が聞いて書く。
・クラス担任が苦手・できない教科を外して教科担任が教える。
・教科によっては時間数が少ない教科もあるので気を付ける。
・専門教科が他のクラスと被らないように時間割をくみたてる。
・一般の授業が特別授業になる場合もある。
・学校によって資料やパソコンを使ってICT教育をする場合もある。
・教師だけでなく学校外の専門家など、複数の人材があれば働き方はかわる。
などのことを考慮すれば解決しやすくなるでしょう。
*しかし、現実はそれだけの人材と費用がかかります。
担任の仕事は今と同じくらい忙しくなるのか?
現行の体制の場合、担任の負担を減らせるかについては、さまざまな問題があります。
・一クラスの子どもの人数が多い
・不足する教師の人数(教室が増える)
・専門科目の教師が足りない
・若者が教師になりたがらない(小中学校)
などがあげられるので、これまでと同じように忙しいのではないかと思います。
まとめ
時代の流れの中で、小学校での教育現場は長時間労働が増えていきました。
教師は、子どもと親との関わり方の変化で悩み、楽しい教師生活を送ることが難しくなったのでしょう。
心を病んだ教師に与えたのは保護者の学歴によって、態度や言い方がかわることに繋がってしまったのかもしれません。
小中学校と高校の教師では、高校の教師になりたいが小中学校の教師は少なくなっているのです。
親も保護者も教える教師の学歴を気にしない世の中がきますように!
参考記事:小学校「教科担任制」が2022年度から導入予定!中学みたいになるの?【10月の教育トピック】 | コエテコ (coeteco.jp)
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