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前回書いた、「続 こむら返りの起きやすい季節と予防まで」の続編です。
前回の記事はこちらになります。
今回はこむら返りを防ぐ栄養素と、それを摂取できる食べ物や薬について書きたいと思います。
こむら返りを防ぐための9種類の栄養素と働きについて
良質のタンパク質
体の中でアミノ酸になり、カルシウムを骨に吸着させる働きをしています。また、タンパク質には動物性と植物性があり、それらをバランスよく摂る必要があります。
カルシウム
ミネラル類の一つ。筋肉の収縮や血液の成分を一定にして体内の調整をする働きをしています。
マグネシウム
ミネラル類の一つ。筋肉の収縮や血圧、体温、血糖値などの調整をする働きをしています。
ナトリウム
ミネラル類の一つ。体内の水分バランスや細胞、血圧の調整の他に、栄養の吸着と輸送などを行う働きをしています。
カリウム
ミネラル類の一つ。体の細胞内部の中で血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加に寄与する働きをしています。
ビタミン群
エネルギー代謝の補酵素として様々な働きをしています。
クエン酸
体内のエネルギーや疲労の回復の他にカルシウムの吸収をよくする働きをしています。
イソフラボン
骨からカルシウムが流出するのを防ぐ働きをしています。
タウリン
コレステロールや血圧を下げてインスリンの分泌を促し、肝臓の解毒作用を助ける働きをしています。
これらの栄養素を含む、こむら返りを防ぐために食べて欲しい食べ物を紹介します。
取り入れたいもの
牛乳・乳製品
牛乳・乳製品には、カルシウムの他に良質の動物性たんぱく質が含まれていて、骨のカルシウムを補いやすいです。手軽に摂れるのは牛乳です。コップ一杯(200cc)を目安にするといいでしょう。
チーズやヨーグルト、脱脂粉乳でもいいです。
*牛乳アレルギーがある人はカルシウムは他の食材(いりこなど)で摂ることができます。
一緒にバナナを食べるとカリウムなどのミネラル類も併せて摂ることができます。
野菜をバターで炒めたりクリーム煮などにすると、ビタミン群も摂取できます。
肉類(鶏肉、牛肉、豚肉など)
肉類には、動物性タンパク質、ビタミンB群、ミネラル類などが含まれています。タンパク質は分解されてアミノ酸になることで体の疲れを回復させたりする効果があります。できるだけ脂身の少ない鳥の胸肉やささみ、牛の赤身肉、ラム肉などを選んで食べることで、ダイエット効果も期待できます。
アスパラガスにはタンパク質の他にビタミンA・C・Dを含んでいるので、肉類と一緒に炒めたり、湯引きして食べるといいでしょう。玉ねぎ、ジャガイモなども相性がいいです。
豆類、大豆製品
豆腐や大豆製品には、植物性タンパク質やイソフラボンの他にビタミン群、ミネラル類が含まれています。
シイタケ、ぶなしめじ、きくらげなどのキノコをあんかけにして豆腐にかければ、ビタミンやミネラル類をさらに摂ることができます。
加工品である味噌や豆腐はみそ汁にして、貝類(アサリなど)やキノコ類、ワカメなどを入れるとビタミンやミネラルも摂れます。
また、かつお節は薬味として手軽に使えます。同じく薬味として重宝するショウガやネギにはカリウムやナトリウムなどのミネラル類やビタミンが含まれます。
野菜類
野菜類には、ビタミンC・D・Kの他にミネラルが含まれていて、葉物はスープとして全部頂くといいでしょう。根菜類や緑黄色野菜はビタミンが豊富に含まれるのでサラダにしたり油で炒めて摂るといいでしょう。
海藻、藻類
海藻類には、ミネラルやビタミン群が含まれていて、油で炒めるとビタミンAが摂れたり、酢を使ったドレッシングでビタミン群やミネラルを摂ることができます。
魚介類
魚介類には、タンパク質、カルシウム、ビタミンB群、タウリンなどが含まれていて、煮付けやにこごりにすると魚のDHAやEPAとカルシウムなどの栄養が摂れます。
魚を煮つける際にくさみ取りとして使われるショウガにはカリウムやナトリウムなどのミネラルやビタミンが、梅にはクエン酸が含まれます。
貝類はバターで炒めることでタンパク質やカルシウムを、イカやタコは酢ミソに和えて食べるとミネラル類やビタミン群を摂ることができます。
米・穀類
米・穀類には、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、カリウム、タウリンなどを含まれていて、主食として食べるのがいいでしょう。イモ類や麺類、もちなども、食べ方次第で栄養を摂ることができます。
果物
果物には、ビタミンC、カリウム、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンB群が含まれています。栄養が多く含まれる皮ごと食べるようにするといいでしょう。ドライフルーツでは、食物繊維やミネラルが増えるかわりにビタミン類が減りますが、効率よく栄養がとれます。
足がつった時に使う薬
コムレケアなどの市販薬
ふくろはぎや手足に強い緊張が走って、筋肉がけいれんを起こしそうな時に飲むと効果があるかもしれません。錠剤とゼリータイプの2つの他に塗るタイプがありますので、自分にあった商品を買われるといいのではないでしょうか?また、お店の人に聞いて買うこともおすすめします。
副作用として・・・
・息切れ
・息苦しくなる
・脱力感がある
・動悸がする
・体がだるくなるなど
漢方薬・・・芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
体のふくらはぎがつっぱたり筋肉の収縮で痛みを感じた時に飲む漢方の薬です。
副作用として・・・
・息切れ
・動悸がする
・体がだるい
まとめ
前回書いた記事の続きでこむら返りの予防となる食べ物や薬について書きました。
この記事を書いたのはどんなに気をつけていても足の指や手の指がつりやすくなってきたことがあるからです。心当たりがある方は参考にされてみてください。日頃から手足が頻繁につっている場合は隠れた病気があるかもしれないので、かかりつけの病院で相談をされてみてはどうでしょうか?
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