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はじめに
以前から、自分が患っている障がい以外にも障がいがあるのではないかと悩んでいたのですが、ある本に出合ってだいぶ救われました。
≪「繊細さん」の本≫(出版:飛鳥新社 著:武田友紀) というタイトルの本です。
この世の中には生まれつき繊細な人が5人に1人の割合でいるのがわかってきたそうです。
そういった人は、周りの人が気づかない変化を感じ取ってしまいます。
繊細が故の生きづらさから自分のまま生きやすくするヒントがたくさん詰まった本です。
本の中でHSP(とても敏感な人)の人を親しみを込めて繊細さんと呼んでいます。
気がつきすぎて疲れてしまう、そうならないための対処方法や気持ちの持ち方などが書いてあります。自分に当てはまって共感した事も多くあります。
この記事では≪「繊細さん」の本≫について紹介をしたいと思います。
繊細さは人によって違う
まず
”繊細な人とは、具体的にどんな人を指すのでしょうか。アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highiy Sensitive Person) ハイリー センシティブ パーソンという概念がベースになっています。”
この本の中でのHPSというのは、感じる力が強く、「相手の感情を察しやすい」「その場の雰囲気を感じる」人のことを言います。繊細な人といってもいろんなタイプがあり、初対面の相手に対して言葉のニュアンスや声のトーンから感じる対象や感じる強度は人それぞれみたいです。
場の空気を読んでしまう
日常の中で、こんなことありませんか?
【 周りにとても不機嫌な人がいると、自分が何か機嫌を損ねるようなことをしたんじゃないかと気になってしまう。相手は全く違う理由で自分とは関係ないことで機嫌を損ねている。 】
自分が何かしてしまったのではないかと思うことがあります。どうして機嫌が悪いのか聞いてしまいそうですが、この本の中での対処方法としては、以下が述べられています。
- 物理的に距離をとってみましょう。
- ほおっておいてみましょう。
- 相手ではなく自分をケアしましょう。
これを読んで、相手に対して何か行動するのではなくて自分を守るという発想はなかったので、なるほどと思いました。
感覚を休める
自分は以前から視覚から入る情報が多く、聴覚も過敏で映画館などでは耳栓をしないと気分が悪くなります。こういった感覚の刺激から受けるダメージを減らす工夫も書いてあります。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感の中から刺激を受やすくて自分が敏感なものから守っていくという方法があると本書では書いてあります。
視覚が鋭い感覚の人は
①サングラスや伊達メガネをかける。
②また眼鏡などの度を落とす。
③縁の太い眼鏡をつけて「ここだけみていればいい」と、見る範囲を決める。
聴覚が過敏なひとには
①静かな場所で休む。
②性能のいい耳栓をする。
③ノイズキャンセリングイヤホンをする。
以前から自分でも実践していた工夫なども書いてあり大変参考になりました。
最後に
この≪「繊細さん」の本≫の中では、
- 自分の繊細さを克服すべき課題としてとらえるのではなく、いいものとしてとらえる。
- 自分のまわりにある「いいもの」に気づき、深く味わう。
- まわりのものや人から嬉しさをもらって、身も心もふっくらする。
- 誰かの笑顔やちょっとした優しさを感じて喜ぶことができる。
繊細だからいろんなことに気づいてしまうのですが、繊細だから気づけるいいことを大事にして自分の中でプラスに変えていきましょうと提案しています。
以前自分が人間関係で悩んでいた時、相談に乗ってくれた方からいただいた言葉で、「人と関わりすぎると絶対疲れる。逆に一人でいるとそれはそれで寂しい、この二つの中間を見つけてバランスをとるのが難しいんだ」と、この言葉はすごく胸に刺ささりました。
今のコロナの状況もあいまってすごく考えさせられます。
この本を読んでそんなことを想いながら、今まで悩んでいたことを無理に変えようとするんじゃなくて、そのままでいいんだよと肯定して生きづらさを生きやすくしてくれる本です。
もし、いろんな刺激に敏感で疲れやすいと感じていたらぜひ手に取ってみてくだい。
尚、著者の武田さんは日本で数少ないHSP専門カウンセラーであり、自身もHSPでいろんな方の相談を受けているそうです。興味のある方はHP繊細の森で検索してみてください。
また、「繊細さん」の幸せリストという本を出されたみたいですので、自分も読んでみようと思います。
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