新型コロナ、具合が悪くても休めない人たち

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こんにちは、金次郎です。

今回の新型コロナウィルスによる肺炎、なかなか収束しないどころか日々感染者が増えています。
 2月中旬かかりつけの内科クリニックに行った時、先生は「9年前の新型インフルエンザの時と同じで、直ぐに収束するよ」と言っていましたが、3月中旬以降うなぎ上りに感染者が増加していて、私は収まる気配を感じられないです。
 特に今回の新型肺炎流行に伴って、政府も「体調が悪ければ、会社や学校に現在の身体の具合を話して、無理せず遠慮なく休んで下さい」と、休む事を推奨しています。
 しかし、皆さんの会社の上司や学校の先生たちは、あなたが会社や学校を休む事に対して、どの様な対応をしていますか?
 また、皆さんは会社や学校を休む事に対して、どの様な抵抗がありますか?

休みたくても、休めない様々な理由

・(その1)仕事(学校)を休めない人たち
 一般的な会社や学校では、朝起きて体調が優れない場合には、会社や学校に電話をして「体調が悪いので、本日はお休みします」と言えば、余程な事が無い限り休めます。 
 「体温は何度あって、どう体調が優れないのですか?」と聞かれると思いますので、体温計で体温を計り現在どんな気分あるいは状態(吐き気がするとか頭がフラフラする等)なのかを伝えられる様にしておくと万全です。
 しかし、元号が令和になった現代でも
「その程度の熱くらいで休むな!根性無し!  」と戦争中の昭和時代みたいな「根性論」を説いて来る人が、老いも若きも存在します。
 私の場合、新卒で入社した会社の上司がまさに、この「根性論」の人でした。
 この様な上司の元で働いていると「熱が出て身体がだるくても、体調が回復して出勤した時に、またあの上司に嫌味を言われたり怒られたりするからな」と不安になり、無理して出勤してしまい、かえって病気の症状を悪化させてしまった同僚もいました。
 でも、その様な上司が居なくても、仕事を休めない人たちもいるのです。

・(その2)仕事を休めない人たち
 それは、契約社員や派遣社員及びアルバイトやフリーターなどの雇用形態で働いている人たちです。
 この様な雇用形態の人たちは、
日給月給制の雇用契約の人が多いですから、仕事を休んだ分だけお給料が減ってしまいますし、シフト勤務の仕事の場合、休みの人が出る度に雇い主は勤務シフトを組み直す必要があります。
 ですので、あまり休んでばかりいると雇い主の心象を悪くしてしまい、最悪「雇用契約の解除(解雇)」を言われて失業してしまうかも知れません。
 なので、この様な雇用形態で働いている人たちは
「休んだ分だけ、お給料が減ってしまう」と言う不安感と、「休んでばかりいると、解雇されてしまう」と言う恐怖感から、多少熱があったり身体がだるくても、無理して仕事に行ってしまいます。

・(その3)学校を休めない人たち
 高校や大学は、どの教科も単位制を取り入れていますので、病気等で休んでしまい取得しなければいけない単位数に届かないと、進級あるいは卒業ができなくなります。
 留年は、卒業出来る学年数の2倍が上限ですから、一般的な3年制の高校なら6年、4年制大学なら8年が上限です(定時制高校は3年制と4年制がありますので、それぞれ6年もしくは8年が限度です)。
 この上限年数以内で卒業単位が取得できないと、学校を除籍になってしまいます。
 また、スポーツ系の部活動をしている人は、自分が病気で休んだ為に大会出場要件の参加人数に足りなくなり、大会に出場できなかったと言う悲しみから「部の仲間たちからイジメられてしまう」と言う強迫観念も生まれ、無理して出てきてしまう人もいます。
              

現状はどうでしょう?

 新型肺炎が流行りだした3月を振り返って見てみると、作業所への通勤で使っている電車の車内を見て「日を追う毎に、乗客が減っているな」と感じていました。 
 駅のホームで電車を待っていても「先週から、あの人を見ないな」とか「今週は、この人もいないか」と思いながら、ベンチに座っていました。
 その人自身が肺炎に罹っていなくても、万が一を考えて勤務先から「自宅待機」もしくは「在宅勤務」を命じられた人もいると思います。
 経営者の危機管理判断が素晴らしく、今回の新型肺炎の流行にも素早く対応した会社なのでしょう。
 毎朝私は、自宅の自室から天気を見るために外を眺めていますが、4月下旬の今でもスーツ姿の方が駅に向かって歩いているのを見かけますので「あの人の勤務先は、まだ営業を続けているのかな?肺炎に罹らなければ良いな」と思いながら見送っています。

 上で「仕事を休めない人たち」を書きましたが、新型肺炎の影響で職を失った方もいるのです。
 4月から新入社員として働き出すはずだった学生さんが、新形肺炎を理由に「内定取り消し」に遭ったり、契約社員の方は理由も述べられないまま、いきなり「契約解除」になったりしています。
 アルバイトで学生生活を送っていた学生さんは、働き先が営業を自粛した為に出勤出来ず、1日数百円ほどの食費でしのいでいると言う報道も見ました。

 4月24日(金)配信の朝日新聞デジタルの「教育・子育て」カテゴリーの「大学」記事をご覧下さい。
 タイトル「食費200円の生活 コロナで学生困窮、消えたバイト代」
https://www.asahi.com/?iref=pc_gnavi (朝日新聞デジタルHPアドレス)   

 ご存じの通り、小中高の各学校は政府の指示で3月2日(月)より臨時休校していますが、感染者の人数が都道府県や自治体によって差が有る事から、「4月からキチンと新学期を始めます」と宣言する地域(学校)がある一方で、「今しばらく休校せざるを得ません」と言う地域(学校)もあり、自治体や学校毎に対応は様々です。 
 私が今心配しているのは、「学生さんたちが、その学年で学ばなければならない学問を、学ばないまま年齢だけ重ねていくのではないか?」とか、「卒業後の仕事が無い以前に、学力不足の若者が増えて就職試験に通らない人が増えるのでは?」と、日本の未来に強い不安を抱いています。

 そして、今回の新型肺炎感染者のニュースで、私が一番ショックだったのは元:ドリフターズのメンバー「志村けん」さんが、この新型肺炎で亡くなったニュースです。
 志村さんは、高校卒業間際にドリフターズのリーダー、故:いかりや長介さんの家に直接出向いて弟子入りを志願します。
 1969年(昭和44年)から、日本各地を回っての公開生放送形式で始まった番組「8時だよ!全員集合」
 最盛期は、常に40%前後の視聴率を誇る、お化け番組でした。
 1974年(昭和49年)の放送で、志村さんは故郷の埼玉県東村山市の「東村山音頭」を独自の衣装と踊りで歌ったところ、これが大ウケして一躍人気者になります。
 1985年(昭和60年)に放送が終わるまで、志村さんはコントのボケ担当として活躍しました。

 その志村さんが「倦怠感がある」と言って自宅で静養を始めたのが3月17日(火)。 
 しかし、2日後の19日(木)には呼吸困難となり、翌日20日(金)に肺炎と診断され緊急入院し人工呼吸器を付けますが、意識不明の重体に陥ります。
 それで、「PCR検査」を行ったところ23日(月)に陽性反応が出て新型肺炎と分かりますが、3月29日(日)23時10分、入院からわずか10日(享年:70歳)で帰らぬ人となってしまいました。
 報道番組で志村さんの事に触れた医師は「今回の新型肺炎は、直ぐに寛解(かんかい「病気が治る」)する人も居れば、志村さんの様に短期間で死に至る事もあり、医療現場でも対応に苦慮しています。」と危機感をつのらせていました。
 ですので、皆さんも少しでも体調がおかしいと感じたら、直ぐに病院に行って先生と相談して下さい。
 私のかかりつけクリニックの先生も「こんな状態の時だから、ちょっとでも体調に不安があったら、いつでも来て良いからね。早期発見・早期治療!」と言ってくれています。

スポーツ界も、延期や中止が続々

 新型肺炎の流行は、スポーツにも影響を与えています。 
 2月22日(土)に今年の公式戦が始まった、サッカーのJリーグ。
 ところが直後の、2月25日(火)に「新型肺炎の拡大により、3月15日までの試合を全て中止します」と発表。
 プロ野球も2月29日(土)から観客を入れない無観客試合でオープン戦が始まりましたが、肺炎の流行が本格化しだしたので、その後の公式戦は中止されています。 
 バスケットボールのアジア杯やラグビーのリーグ戦も延期になり、3月の大相撲春場所も9年前の東日本大震災以来の無観客試合でした。
 更には、東京マラソンや名古屋女子マラソンでは、一般参加者の出走を中止したり競輪や競馬も無観客試合にするなど、ほとんどのスポーツが延期もしくは中止になり、開催しても観客を入れないとなっています。

 Yahoo!にアクセスしてメイン画面左側に有るメニューの「スポーツナビ」をクリックして下さい。
「スポーツナビ」のページの中ほどに「試合速報・結果」と言う項目があります。 
 そこに「新型肺炎によるイベント予定変更」と言うのが有りますので、それをクリックすると日本及び世界のスポーツイベントの開催状況が見られます。

  この状況を受け、日本プロ野球機構と日本サッカー協会は何度も会議を開き、その都度試合再開日を変更しましたが、現在は明確な試合再開日すら示さなくなりました。
 また、3月24日(火)の夜には「今年夏の東京オリンピックを1年延期決定」と言う、安倍総理大臣自らによる記者会見もありました。      

終わりに

 最初にも書きました様に、体調が悪い時は、体温と共に現在の身体状態や精神状態を説明して無理せず会社や学校は休みましょう。
 無理して出た為に、体調を悪化させてしまったら元も子もありませんし、風邪や今回の肺炎の様に、他人にうつす可能性のある病気だと職場や学校の仲間にも病気をうつしてしまい、最悪会社や学校が休業・休校なんて事になってしまいます。
 現在も毎日新たな感染者の報告がなされている状態で、4月7日(火)には、安部総理大臣による「緊急事態宣言」も行われ「原則として不必要な外出はしない様に」と勧告されました。
 この宣言以降、遊園地や動物園等の娯楽施設やスーパーや各種お店も、次々と閉園や営業中止(もしくは開店時間の縮小)を宣言しています。
   私の勤務している作業所も、作業所のある自治体から感染者が出た事を受け、4月6日(月)から「在宅勤務」となりました。
 ですので、このブログは自宅のパソコンで文書作成してAKARIのHPにアップしました。
 在宅勤務だと、通勤電車に乗って出勤等の様に身体を動かす事が少なくなりますので、運動不足になると思い、朝食後や作業終了後は、家の周りを散歩して意識して身体を動かす様にしています。
 いつ終息するのか現時点では、見当もつかない今回の新型肺炎。
 皆さんも、規則正しい生活を心がけ体調管理に気を付け、この病気が早く終息する事を願いましょう。

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