コンビニエンスストアに対抗する各種食べ物屋さん

ケーキに顔を突っ込む人

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こんにちは、金次郎です。

 先月8月は誕生月でしたので、働いている作業所からバースデーケーキを頂きました。
 職員の皆さま、そして仲間たちの皆さん、ありがとうございました。
 男性だからと言う訳ではありませんが、あまりケーキ屋さんとかには行かないので「ケーキを食べたのって何年ぶりだろう?」なんて思いながら美味しく食べました。
 しかし、その「街のケーキ屋さん」や「お菓子屋さん」が苦境に立たされているのをご存知でしょうか?

 好調なスイーツ市場でも洋菓子店の倒産が急増

 帝国データバンクの調査によりますと、いわゆる「街のケーキ屋さん」の倒産が2019年8月現在で、30件発生しているそうです。
 これは、去年の同時期(25件)を上回るペースで推移していまして、通年で最多記録を更新する可能性も出てきているそうです。
 特に多いのがその地方の地元の有名店との事で、地元で愛されて来たお店が次々と倒産しているそうです。
 こちら福岡県でも倒産はしていませんが、私が住んでいる市の中心部の駅前にあった「さかえ屋」と言う福岡県の洋菓子店が、支店を閉めてしまいました。
 スイーツ市場が好調なのにこれはどういう事かと言いますと、今時の日本の方は足を延ばして遠方の専門店まで行かずに、近所にあるコンビニで「〇〇を買ったついでに、お菓子でも買うか」と購買先が変化しているのが要因だそうです。
 コンビニエンスストアでは、有名ブランドや人気のパティシエに監修してもらった独自のスイーツを安価で売りだしたりとマーケティング研究に余念がありません。
 結果として、専門店より安くて気軽に買えるからとコンビニエンスストアにお客を取られてしまっているのです。
 後は、原材料の小麦粉やバターの値段が上がっているので、簡単には商品の値下げが出来ない事が専門店である「街のお菓子屋さん」のネックになっています。
 そこで、埼玉県春日部市にある洋菓子店「お菓子の家スワン」店主で、ケーキ職人の石川浩さんは、それまでは150種類のケーキを作っていたのを、現在はロールケーキに特化したお店にしています。
 地元では「ケーキが美味しいお店」と有名なお店ですが、その日の売上から家賃と従業員の給料、材料費や光熱費を払うと手元には一銭も残らなかったそうです。
 ロールケーキに特化しても、価格ではコンビニエンスストアの安さには対抗できない。
 けれど、売れているのは「お客様が価格以外の価値を、私のロールケーキに感じてくれているのでしょう」と言う石川さん。
 売れている理由を尋ねると「スポンジでしょうね。全てのケーキはスポンジを土台に生クリームやチョコレートを塗りますが、スポンジだけは焼き加減が重要で職人の腕だけが勝負ですから」との事。

下記は「お菓子の家スワン」店主、石川浩さんと自慢のロールケーキです。

ロールケーキ

1日20本限定、一本1500円という高級感あふれる商品ですが、ネットからも購入できます。

ケーキのショーウィンドウ

ケーキやお菓子だけでは無かったコンビニの攻勢

 コンビニエンスストアにお客様を取られているのはケーキ屋さんやお菓子屋さんと言ったスイーツのお店だけではありません。
 持ち帰り弁当屋の「ほっともっと」も、コンビニエンスストアの「コンビニ弁当」にお客様を奪われています。
 それで、今年8月9日に現在日本全国に2748店舗あるお店の内、売り上げが悪い190店舗を閉店すると発表しました。
 先のスイーツと同じように、コンビニエンスストアもお弁当の味の向上に日々勤めているのは勿論、店内にイートインスペースを設けているコンビニエンスストアも、どんどん増やしています。
 ちなみに「ほっともっと」を展開するプレナスと言う会社は、全国で定食屋の「やよい軒」も営業してしています。 「やよい軒」は、プレナス創業者の祖父が東京の日本橋で明治時代に営業していた西洋料理店「彌生(やよい)軒」が元祖で、2004年に今度は和食の定食屋「やよい軒」として復活させました。
 持ち帰り弁当屋の「ほっともっと」に比べて、定食屋「やよい軒」の営業は順調で、海外のタイや台湾等も含めて、今年も新店舗をオープンしていたりします。

看板

これらの各種お店のコンビニへの対抗策

 「消費者の消費志向の変化・客足の変化・コストアップ(材料費や従業員の給料)」と3重苦の街の専門店。
 しかし、コンビニエンスストアへの対抗策は、それぞれの分野の各専門店ともお店独自の方法で行っています。
 お菓子の不二家は路面店での店舗展開を止め、スーパーやショッピングモールへの出店を進めています。
 洋菓子のモロゾフは、スマートフォン全盛の現代を考え、インターネットによるネット通販専門のお店「みみずく洋菓子店」をネット上に開設しました。
 持ち帰り弁当屋の「ほっともっと」も、コンビニエンスストアがやり始めた、買ったその場で食べられるイートインスペースを備えた「ほっともっとグリル」と言う新しいスタイルの店舗の展開を始めました。
 また、メニューはそれまでの口頭で伝える方式では無く、券売機で購入し店員がその場でスチームオーブンを駆使して調理し、出来立てを提供。
 この出来立てがポイントで、コンビニ弁当の様に電子レンジで温めるだけのお弁当に対して質で勝負しようとしています。

終わりに

 私が、アパートで一人暮らしを初めて行った大学生時代の1980年代前半には、未だコンビニエンスストアが日本にはそんなに無かったので、学校帰りにスーパーに寄って食材を買って来て、アパートで夕食を自炊して食べていました。
 現代は、過剰なほど日本全国にコンビニエンスストアが出店しており「味はともかく、専門店に行くよりは便利だしや安いから」と老いも若きもコンビニエンスストアのスイーツやお弁当を食べています。
 私がよく食べに行く家の近くにある料理店のご主人は「最近、日本人の味覚がおかしくなって来ている」と言っています。
 安くて便利だけど、食品工場で大量生産している食べ物と一品一品手間暇かけて作られた食べ物では、やはり味付けで差が出てしまうのでしょうね。
 皆さんも、たまには専門のお店で食べてみて下さいな。

参考

・“好調”スイーツ市場の影で洋菓子店の倒産急増、なぜ 「コンビニスイーツ」台頭も一因
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190909-00010000-teikokudb-ind

・「やよい軒」「ほっともっと」運営会社のプレナス 大戸屋・コンビニとの“死闘”の行方 (itmedia オンライン)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1909/10/news037.html

・うまいのに潰れる店に共通する深刻な誤解(プレジデント オンライン)
https://president.jp/articles/-/26494

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