『モーダルシフト』。トラックから切り替えたフェリーでの輸送!物流の「2024年問題」解決へ。

ものを運ぶ、トラック運転手

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

2024年4月から始まった、ドライバーの時間外労働への上限規制の適用で輸送量が減少すると懸念される物流の「2024年問題」が始まってから、はや6ヵ月が過ぎました。

水産品や農産品の出荷団体では何も「2024年問題」の対策を取らないと、トラックの輸送能力は2024年度、5年前と比較しても32.5%不足し、業界別では最も影響が大きいとの民間の試算もあります。

この問題を解決する方法の1つとして、生産地では『モーダルシフト』を取り入れるなど、物流に色んな変化が生じつつあります。

今回は、その『モーダルシフト』を中心に、「2024年問題」について考え、その解決策を取り上げたいと思います。

「2024年問題」の解決策の中心となるか?『モーダルシフト』とは?

トラック運転手の改善基準告示

画像・引用:トラック運転手の改善基準告示が改正されます!

 モーダルシフトとは、トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することをいいます。

 現在では、環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任(CSR)と位置付けて、商品の生産から廃棄にいたる全ての場面で取り組まれていますが、その中で輸送(物流)における環境負荷の低減にはモーダルシフトや輸配送の共同化、輸送網の集約等の物流効率化が有効です。その中でも、特にモーダルシフトは環境負荷の低減効果が大きい取り組みです。

引用:(国土交通省)物流:モーダルシフトとは

オレンジ色のトラック

参考にした記事では、

ここにタイトル
①フェリーを活用した輸送法
ここにタイトル
②鉄道を活用した輸送法

2つが紹介されていました。

ここにタイトル
①フェリーを活用した輸送法

では、陸路の間にフェリーでの移動を挟むことで、ドライバーの負担を減らしています。

記事の中では以下の様に紹介されておりました。

気になるコストは、物流拠点での作業などが増える分、従来のトラック輸送よりも上がる見込みです。

一方、ドライバーの労働時間はフェリーの乗船中は「休息」とすることができ、減らすことができるということです。

引用:ビジネス特集|輸送能力が32.5%足りない!? 相次ぐモーダルシフト NHK(2024年)

ドライバーは4時間に一度は休憩を入れなくてはならないので、ドライバーに無理のない勤務時間で、期日までに届けることができていました。

ここにタイトル
②鉄道を活用した輸送法
では、ドライバーが一日に往復で9時間程度しか運転できないため、片道4時間半以上かかる場所までいけないという課題がありました。その問題を解決するために、以下のような方法を取っています。

工場がある苫小牧市から途中の名寄市まではJR貨物が輸送を行い、名寄市から保管施設のある幌延町の間のみ、自社がトラックで輸送するように変えました。

こうすることで、ドライバーの運転時間を往復でも4時間程度に短縮できたということです。

引用:ビジネス特集|輸送能力が32.5%足りない!? 相次ぐモーダルシフト NHK(2024年)

この方法でも輸送コストは上がってしまいますが、ドライバーの負担軽減に効果はあるようです。

また、同じく鉄道を使う方法として、このようなものもありました。

現在地方から中心地へ向かう貨物列車の積み荷が多い一方で、地方へ送り返す際に荷物が少なく、「片荷」と呼ばれる状態の解消が課題となっていて、そこにトラックで運んでいた荷物を載せるというものです。

参加した卸売業者は、貨物列車に積み荷を積み替えた後出発するまでの時間はトラック輸送より余計にかかるものの、ドライバーの労働時間の削減の面ではメリットは大きいとして、今後の貨物鉄道の活用を検討するとしています。

引用:ビジネス特集|輸送能力が32.5%足りない!? 相次ぐモーダルシフト NHK(2024年)

このように、ドライバーの負担を減らしながら持続可能な方法を模索しておられます。

「2024年問題」への様々な解決策

水色のトラック

最後の感想では、3つの解決策を挙げたいと思います。

1つ目は、「共同輸送」です。

2024年4月からコンビニ大手のファミリーマートとローソンは岩手県や宮城県にあるそれぞれの拠点から、秋田県の配送拠点まで1台のトラックで、冷凍食品やアイスクリームなどの輸送を双方の商品でスタートしました。

参考:「2024年問題」 ローソンとファミリーマートが共同輸送 岩手 NEWS WEB(2024年)

青森県のJA八戸では、「パレット」と呼ばれる、荷物を載せる資材を導入し、今まで運送会社のドライバーが無償で積み込んでいたものをJA側の作業員が「パレット」を使って積み込むことでドライバーの負担を軽くする取り組みをしています。

参考:物流2024年問題 コスト負担に苦しむ農家 おはBiz NHK(2024年)

2つ目は、「ロボットを使用してLRT(次世代型の路面電車)で配送する」です。

日本初の配送ロボットと公共交通機関をかけ合わせた技術で、荷物を送るロボットを、目的地の近くまで運び、そこからセンサーを積んだ配送ロボットが運んでいきます。

参考:WEB特集|“配送ロボットがみずから電車に” 物流の課題解決なるか?  NHK(2024年)

3つ目は、「AIロボットが荷物を効率的に積み込む技術の開発」です。

既にアメリカでは実績があって、人が行う場合と同水準まで来ているそうです。

参考:物流効率化へ大手商社などロボットやシステム販売の動き相次ぐ NHK NEWS WEB(2024年)

以上、本題の『モーダルシフト』と、大手コンビニとロボット、AIなどを取り上げてきました。

黄色のトラック

私は簡単に希望するものが買えないところに住んでいるので、どうしても買えないものがある時には、通販を利用し、ドライバーさんに持ってきて頂いています。

1番は通販を利用しないことは良いですが、どうしても必要なものは買わないといけません。

この記事のこの部分を再編集している時に、台風10号が来ました。郵便局やヤマト運輸、佐川急便も、台風の期間、集荷を停止しました。英断だったと思います。

仮に集荷をしていた商品が配送する間に破損したとしても、もしそれが一点ものだったら、賠償もできない。

私は20代の頃、知人に物を送った時に、「値段が安いから」という理由で選んだ配送方法で、送った商品が知人に届いた時、「壊れていた」と電話で言われて、その宅配会社に問い合わせしても、「その配送方法は、保証の対象外です」と言われて、保証もされず、知人が「どうしても欲しい」ものだったので、再度購入し直して、知人に「申し訳ない」とお詫びの気持ちで1つ追加で別のを購入して、違う保証のある配送方法で送ったという時もありました。

30代の頃も、ハンドメイドのワークショップで作ったカラーサンドアートを知り合いに送った時に、段ボールに詰める前に、少し落として、「大丈夫かな?」と思いながら、送ったら、やはり「割れていた」と言われました。

個人で送る場合もリスクが伴うのに、配送会社の人は送り先と送り主、どちらにも配慮しないといけない、とても気の遣う仕事だと思います。

いつも利用する通販の配送会社のドライバーさんには感謝をしつつ、『モーダルシフト』など、沢山の支援が進み、「2024年問題」が少しずつ解決していくことを望みますー。

立ち止まる白いトラック

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。