イギリスのロンドンにある「ホームレス美術館」

イギリス、ロンドンにあるナショナルギャラリー

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皆さんこんにちは。Pinkです。IDEAS FOR GOODというサイトのニュースに掲載されていた、イギリスのロンドンにある「ホームレス美術館」の記事について書きたいと思います。

ホームレス問題

ロンドンをはじめとするイギリスの都市では、「ホームレス問題」が深刻とのことです。それはイギリスだけでなく、世の中全体の問題でもあるのではないかと思います。

記事に書いてあるように、物価が高騰し生活に影響を与えている今、「自分にも同じことが起こるかもしれない」という不安も大きくあります。

そんなイギリスで、「ホームレス美術館」という変わった取り組みが行われているそうです。

ホームレスに寄り添う犬

「ホームレス美術館」とは

ホームレス美術館」は、ホームレス状態の大変さだけでなく、ホームレス状態にある人々や、あった人々が、どのようなものを大切にして生きているのか、それぞれの人の物語に焦点を当てようとしているとのことです。

2015年の設立以降、「ホームレス美術館」は、イギリス各地を巡回して展示やワークショップを開催しながら、社会的排除や不平等に関する話し合いを進め、今年5月にロンドンのフィンズベリーパークの一角に、初めて常設の展示スペースを持つようになったとのことです。

参照:展示品のない、ロンドンの「ホームレス美術館」。当事者の物語に出会い直す | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

ただ展示を見て回るのではなく、「ホームレス美術館」を訪れた人が「語り」に耳を傾けることができる仕掛けがあるそうです。ロンドンの美術館や博物館は無料で入場できるところも多い中、「ホームレス美術館」は、スタッフと参加者がともにツアー形式で巡るため予約が必要とのことです。

美術館といえば、展示されているものを観るというという認識でしたが、「ホームレス美術館」では「展示品」がなく、スタッフが持ってきた「展示品」を紹介するということに驚きました。

また、美術館では「展示品」に説明文がついていて、自分で読めるようになっているほか、「 音声ガイド」があり、美術館の「展示品」を見ながら、音声で解説を聴くことができるようになっているからです。

この「 音声ガイド」は、説明文を読むことが難しい人などにとって、とても助かるシステムだと思います。私も使ってみたいのですが、無料ではないこと、チケット代と合わせるとお金もかかるので、美術館に行った際は「 音声ガイド」を使うことをあきらめて、頑張って説明文を読んでいます。

しかし、海外の美術館に行く際は、さすがに字も読めないので、日本語の「 音声ガイド」があると、とても役に立つと思います。

ロンドンのフィンズベリーパーク、窓際に立っている男性

最後に

ホームレス美術館」のツアーでは、場所を移動するたびに、参加者は一つずつリボンをもらっていくそうなのですが、合計4つになるリボンには、美術館側から参加者に持ち帰って欲しいヒントがが記されているそうです。次の通りとなります。

●Find Refuge(避難先を見つける)
●Share Resources(資源を共有する)
●Question Everything(すべてを問い直す)
●Rewrite Futures(未来を再構築する)

引用:
展示品のない、ロンドンの「ホームレス美術館」。当事者の物語に出会い直す | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

4つのリボンのメッセージを読んでみると、その言葉一つ一つにとても重要なことが書かれていて、最初に書いた「自分にも同じことが起こるかもしれない」という不安を解消する大きなヒントになるのではないかと思いました。

イギリスなので、気軽に行くことが難しいのは分かっているのですが、「ホームレス美術館」は、これまでの美術館のイメージを覆すほどの魅力があると同時に、とても面白い取り組みだと思います。日本でも、このような取り組みが行われることを期待したいと思います。

参考サイト:展示品のない、ロンドンの「ホームレス美術館」。当事者の物語に出会い直す | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!

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