明治安田生命の社員が、『サウンド・アーチ』という難聴者向けの機器を開発! 

折り紙を折る、高齢の男性2人

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんの周りには、耳が聞こえづらい高齢者の方はいますか?

私は、父が2年前に健診で聞こえづらい部分があると言われ、母も子どもの頃中耳炎にかかり、聞こえづらいところがあると言っていました。

聴力が低下すると、認知症の発症リスクが高まるなど、聞こえづらいなと感じた時に、すぐに手を打っていた方が良いと思います。そんな聞こえが悪くなっている高齢者の方に、役に立つ機器が開発されました。

電話の音声を聞き取りづらいという高齢者に多くなる悩みに適応し、生命保険会社のシニア社員が音声を鮮明化する機器『サウンド・アーチ(声の架け橋)』を開発し、6年を費やし実用化に辿り着きました。

かける本人の電話に機器を繋ぐだけで、かけた相手側は難聴者でも音声が聞き取りやすくできる機能があります。

高齢者にとって電話は社会と密接する重要な方法ですが、難聴を理由に電話を遠ざける人が多い傾向です。社会的孤立を予防したい一心の取り組みでした」と古希を控えるシニア社員は開発までの苦労を振り返りました。

今回はその機器『サウンド・アーチ』について、ご紹介したいと思います。

『サウンド・アーチ』が誕生した経緯

明治安田生命保険を定年退職した後、再就職し嘱託勤務、現・事務サービス企画部の男性が開発した機器は『サウンド・アーチ』という名称で、国内特許を取得しました。

男性の勤務する明治安田生命のコールセンターで使用し始めた以外にも、2023年4月からおよそ500の自治体に無償で配布し、高齢者との電話でのやり取りが多い福祉サポートの窓口などで活かして貰っています。

日本人は10人に1人が「難聴」に対して悩みを持ち、65〜74歳でおよそ15%、75歳以上ではおよそ35%の人が難聴と診断されます。『サウンド・アーチ』を開発した男性は高齢者や障害を抱える人の契約者を支援する部署にいた6年前、「難聴の人は電話にも出なくて、敬老会にも参加しない」との声を耳にしました。

難聴や社会からの孤立は認知症の危険因子と危惧されていて、男性は「どうにかして社会的孤立を予防しなければ」と危機感を抱きました。

思い巡らせた末、電話をかける側の電話に音声を聞き取りやすくできる機器を設置したら—と思い付き、オリジナルの周波数変換技術で国際特許を持つ、東京都中央区にある音響機器メーカー「ラディウス」に新しい機器の開発を依頼しました。

試行錯誤が続く中で、実用性が証明されるまでに6年間を費やしました。『サウンド・アーチ』は単行本サイズで、電話機と受話器の間をモジュラーケーブルという機器を接続するだけで済みます。音声の周波数を解析して聞き取りやすくし、音声の増幅もします。低い声でもこもらなくなったり、高い音はキンキンと脳天に響かない様にも可能です。

明治安田のコールセンターで実際に導入したところ、顧客の約8割が「聞き取りやすくなった」と回答し、かけたコールセンター側のおよそ9割が「お客様との会話が通じやすくなった」と体感できました。

難聴者の社会的孤立という課題を解決すべく、明治安田生命は連携協定を締結している日本各地の自治体に順次寄贈します。

『サウンド・アーチ』を開発した男性は、喜寿や卒寿など長寿の節目を迎える顧客に対し、請求漏れや連絡先を確認する「契約点検制度」の創設にも関わって来ました。「日本人は難聴者が多い反面、国民性から補聴器を使う確率が諸外国に比較しても低い水準です。『サウンド・アーチ』が名前の通り、難聴者と社会との架け橋になってくれれば嬉しい限りです」と語りました。

参考:明治安田発案のサウンドアーチ-声の架け橋- 明治安田

私の両親

父は話していても、自分の気が削がれていた時は話を聞いておらず、全く覚えていません。父は色々リスクがあるので、耳から記憶するという能力が落ちています。

母は「あ、これ自分に必要ないな」と思ったら情報を切り捨てるタイプで、話したばっかりの話も、それが切り捨てられていたら覚えていません。なのでいつも母にも、「この話、以前言ったかもしれないけど」と前置きして、話を進めていきます。実際に切り捨てられた情報は、初めて聞いた感じで母が聞くので。

私は聴覚障害者ですが、むしろ私の方が話の内容を覚えていることが多いです。小さい頃の記憶とか病気をする前の記憶が抜け落ちていますが、薬を飲んで数値が安定してからは、覚えていることが多いです。

父は私が聴覚障害者なのに、話がよく聞こえていることが面白くないみたいでよく、「あれ〜?貴方は聞こえないんじゃないんですかぁ〜?」とか、わざと言ってきます。

確かに私の前ではコソコソ話を両親がしていても聴こえていることのが多いですし、母からは「すぐレスポンスできるから、普通に考えたら凄いことよ」と言いますが、父が私の聴こえることに、娘なのに何が面白くないのかよく分かりません。

仕事でストレスが溜まっていて、それを私にぶつけて来るのもどうかと思うんですけどね。そんなわけで変わった家族構成なのですが、『サウンド・アーチ』は難聴になりかけている父と、中耳炎の影響で聞こえづらい部分がある母には良いと思いました。

まだほとんどの県で普及していないかもしれませんが、『サウンド・アーチ』が全国の自治体などでも使われる日が来て欲しい、とそう思いました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。