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こんにちは、どうも、ゆたです。
最近、めっきり暖かくなりましたね。
そんな時は運動不足解消がてら街ぶらなんてのも気持ちがいいもんです。
友人やたまには一人で出掛けますが、初めての場所に行く時は、スマホのマップは本当に便利ですよね。
目的地を決めておけば、最短距離や時間なども教えてもらえるし、本当に重宝しています。
しかし、既存のマップは視覚情報が得られている前提で作られています。
要は、目が見える前提なんですね。
なので、視覚障がい者にとってはあまり使いやすいものではないといいます。
今回は、そんな視覚障がい者のためマップを作ろうと奮闘した人たちのお話をしようかなと思います。
くすくすマップ九州とは。
今回はご紹介するのは「くすくすマップ九州」です。
「くすくすマップ九州」で検索をすると公式のホームページに飛ぶことができます。
もしくは下記のURLからも飛ぶことができます。
参考:音声道案内・点字地図作成グループ『くすくすマップ九州』
まず、最初に勘違いさせてはいけないので、説明しておくと、これは特別なアプリというわけではなく、スクリーンリーダー(音声読み上げ機能)を使い、それを聞きながら歩いている、というものです。
なので、特に新しいアプリを開発しているわけではないという点だけは理解していただけるとありがたいです。
くすくすマップ九州では西鉄天神駅北改札口から50ヶ所の目的地があり、それぞれ点字ブロックを基準としてこと細かく、説明があります。
例えば西鉄福岡(天神)駅から中央区長浜にあるあいあいセンターまでは68の文章で構成されていて、方角や歩く距離なども書かれています。
さらにはにおいや音についても説明があり、コンビニの前ではコーヒーのにおいがしたりなどの文も加えられています。
視覚障がい者にとっては、このような説明が街中を歩く上で必須になってくるのだと言います。
くすくすマップ九州を作るきっかけ
くすくすマップ九州は、自分自身も視覚障がい者である代表の出村翼さんが中心となって作っています。
くすくすマップ九州を作るきっかけについて出村さんは「視覚障がい者の方にも外出を楽しんでもらいたい」という思いが強かったと言います。
それに加え、既存のマップではない要素を挙げていました。
「お店がありますよ、と言われても点字ブロックからそのお店に入るにはどうすればいいだろうという部分が今までのマップに足りなかったところだと思います。お店にたどり着けるような情報をしっかり書き込まなくてはいけないと思って、そこに力を入れています」
そして、出村さんは目が見えなくなってしまっても全てを諦めてほしくないと言います。
「目が見えなくなったことによって全部できないと思っちゃうんですよね。細かい情報があれば色んな場所に行けるんです。経験と情報があれば、お店に自分一人でも行くことができるんです。やっぱり視覚障がい者にとって自分一人で移動ができるようになることがとても自信になるんですよ」
出村さんの話す言葉には力を感じられて、とても勇気を貰えました!
その時の様子がYouTubeに上がっていますので、是非、ご覧になられてくださいね。
引用:『RKB毎日放送NEWS』「そのまま12時方向に進んで」視覚障害者のための優しい地図音声道案内「くすくすマップ九州」誕生
どうやって作ったの?
くすくすマップを作るにあたり、実は出村さん本人が点字ブロックを実際に歩き、作成していきました。
その時、方角や店を記録しながらマップ作りを続けていきます。
しかし、街の中には危険がたくさんあります。
その中でも点字ブロックがわからないという点は、視覚障がい者にとってはかなり困っているようです。
正確にいうのであれば点字ブロック自体はあるけど、劣化によって擦り減ってしまい、白杖では凹凸を捉えることができない、というのです。
さらに弱視の人にとっても劣化した点字ブロックは地面と色の見分けがつかないので危険だと言います。
普段ではさほど気にしてない点字ブロックですが、視覚障がい者にとってはそれは道を示す大事なものであることを再確認させられました。
終わりに。
くすくすマップ九州を作るにあたって、このシステムは福岡だけで終わらせるのは勿体無い! と考えているといいます。
九州中で利用できるようにこれからも拡大させていこう、そう出村さんは語っています。
視覚障がい者の方々が一人でも外出を楽しめるよう、陰ながら応援しています。
今回はここまでです、以上、お相手はゆたでした。
また次回の記事でお会いしましょう!
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