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こんにちは、どうも、ゆたです。
私はAKARIを通して、読んでくださる皆様に何かを考えるきっかけになったり、名の通り明るくなるような記事を投稿しています。
その中で、度々、障がい者の働き方だったり、障がいを抱えながらも楽しく生きている人やそれに協力している企業などを紹介しています。
今回はそんな障がい者と共に世界の在り方を変える企業が名誉ある賞にノミネートされたのでご紹介します。
その企業は『株式会社ヘラルボニー』さんです。
実は過去の記事でヘラルボニーについては少し触れています。
令和6年能登半島地震の思わぬ被害〜#障害者を消さない、SNSを通して繋がる新たな取り組みとは〜
令和6年能登半島地震にて、災害時、または避難所にも障がい者は必ずいる、そのことをSNSを通して発信し、情報を提供していく取り組みをしていました。
その時は株式会社ヘラルボニーとしての内容というよりは取り組みに注目していたのですが、なんとこの度、ヘラルボニーが「LVMH Innovation Award 2024」にてファイナリスト企業18社に選出されました!!
これは本当に素晴らしいことで、日本で言えば初のことだと言います。
LVMH Innovation Award 2024とは、ルイ・ヴィトン・クリスチャン・ディオールなどのメゾンを傘下に持つ世界最大の複合企業 LVMHが設立した世界各国の革新的なスタートアップを評価する一大イベントで、なんと全世界から総勢1,545社がエントリーしています。
その中の18社に選ばれているのですから、本当に凄いです!
日本は世界から見ても障がい者に対する理解は進んでいない印象だったと思います。しかし、これをきっかけに日本にも障がい者と社会を繋げようとしている企業はあるんだと知ってもらえるいわば、架け橋にもなったと思います。
株式会社ヘラルボニーって、どんな会社?
さて、ここまで読んで見て、気になっている人も多いと思います、ヘラルボニーってどんな会社?という点についてお話ししようかなと思います。
株式会社ヘラルボニーのビジネスは知的障がい者がデザインしたものを物や場所に展開していく企業です。
一言で説明してしまうと、ふーんって感じだと思いますが、この取り組みは今までにない、知的障がい者の新しい価値を見出したプロジェクトで、アート作品を生み出している知的障がい者の方々とはちゃんと契約を結んでいるので、金銭などの利益がちゃんと渡されるようになっています。
これは私が思うことですが、障がい者の特性をここまで活かしつつ、収益化できたのは今までにない革命的なビジネスモデルではないかと思います。
私も良く自記事でお話していますが、日本では障がい者雇用の発展を目指し、雇用率を引き上げたり、企業に対し様々なルールを設けていますが、やはり上手くいかないことも多くあります。
それは、障がい者の中に、今の時代においての仕事というものが身体に合わない人が多いからなのです。
労働時間、労働環境、その他の要素も含め、障がい者にとって、いや、障がい者でなくともその環境で働くことは困難な人はいます。
そんな中、知的障がい者の特性として、一個のことにこだわりがあったり、また、独創的な感性で物事を見ることができたり、そういったことを理解した上で、現代の時代にあったビジネス、利益を生み出すやり方をしているからこそ、今回はLVMH Innovation Award 2024において、18社に残ることができたのだと思います。
障がい者にここまで寄り添った企業は、類を見ないと思います。
株式会社ヘラルボニーの活動について。
先ほどビジネスとして、知的障がい者の方がデザインしたものを物や場所に展開する、と言いましたが具体的にどんなものがあるのか、ご紹介します。
まず、デザインと言っていますが、正確に言い直すのであれば一つ一つがアートです。
なので、ここで働いている知的障がい者の方々はアーティストなのですが、ただ絵を売るだけではないというのが、ヘラルボニーの凄さなのです。
公式のオンラインショップに行くとその品数は多岐に渡ります。
ネクタイ、エコバック、お皿、シーツ、財布、服。
まだまだ、たくさんあります。
そこに描かれている美しいデザインは全てここで契約しているアーティストが描いたものなのです。
かなりおしゃれなものばかりです!!
画像は著作権の問題もあるので、下記のURLから是非、確認してみてください!
終わりに。
実は株式会社ヘラルボニーを立ち上げた方は松田崇弥さんと松田文登さんという双子の兄弟なのですが、四つ上に知的障がいを持った兄がいます。
二人は幼い時から兄に向けられる視線に対して違和感を持っていたようです。
文登さんは小学生の頃の作文で、「兄だって、同じ人間なのに。」そう文字に起こしています。
私は中学生の時、障がい者になりました。ただ、それまではバスなので障がいがあると思われる方が叫んだりしているのを見ると、じっと睨みつけることもありました。
なんで、バスで叫ぶんだ、子どもでもないのに!って。
ただ、自分が障がい者になり、色んな方々と知り合い、話し合い、向き合うなかで、自然とその感情は無くなりました。
ですが、もし私が障害がなく、何事もなく、平凡に歳をとっていれば、未だに障がい者を馬鹿にするような態度をとっていたのかもしれません。
私はそういった思いがあるので、この社会が障がい者にとってどれほど生きづらいのかも理解できますし、社会全体の雰囲気が障がい者に向ける視線というのは人一倍強く感じています。
二人はこの会社での活動を通し、社会と障がい者の壁を無くそうとしています。
これがどれほど勇気のある行動か、そして、障がい者に勇気を与える行動か、私は少なくとも二人のインタビュー動画をみて、胸の中が燃えるように熱くなりました!
それは決して、気持ちの面だけではなく、事実として、ここで契約を結んでいるアーティストはB型作業所で働く方の十倍近くの給料を貰っていて、一般の方と比べても大差はないと個人的には思います。
私は二人の活動、そして、ここで契約しているアーティストの皆さんが自分らしく、楽しい日常を送れるよう願い、誠に勝手ではあるかもしれませんが、心から応援しています!
皆さんも興味があれば、是非、公式サイトをご覧ください。
(ここで紹介されている動画も合わせて見てくださいね)
今回はここまで。以上、相手はゆたでした。
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