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こんにちは、金次郎です。
そろそろ忘年会の季節ですね。
今年は、新型肺炎の規制も無い久しぶりの年末を迎えますが、ここ3年は忘年会や新年会を含めて、皆で集まってお酒を飲む機会が無かったからか「今年も忘年会はしない」と言う会社が多い様です。
多分、家で一人で飲む事に慣れてしまったのでしょう。
しかし、自宅で飲んでいると、飲み方を注意する人もおらず、ついつい飲み過ぎてしまう方も増えているみたいです。
お酒は、度数(%)よりも「純アルコール量」を重視して
厚生労働省の検討会が「飲酒ガイドライン(案)」を取りまとめました。
生活習慣病に罹ってしまうリスクを抑える上で、お酒は度数(%)よりも「純アルコール量」を確かめる事がポイントだそうです。
これは、「体への影響に関しては、アルコールの度数(%)よりもアルコール量である『純アルコール量』で把握する方が影響度合いが正確だから」と言う事です。
「純アルコール量」とは?
「純アルコール量」とは、「そのお酒に、どのくらいのアルコールが含まれているか?」を示すものでして、以下の計算式で算出します。
・お酒の量(㎖) × アルコール度数(%) × 0.8(アルコール比重)
この計算式に従って、1日に採って良い「純アルコール量」は
・男性 40g
・女性 20g
だそうです。
この量を越えて飲酒を続けると、糖尿病・脂質異常症・高血圧症・心筋梗塞・高血圧性疾患などの「生活習慣病」になるリスクが高まると言います。
「純アルコール量 20g」が、どのくらいのものなのかを色々なお酒で見てみましょう。
・ビール 5% 500㎖ ロング缶 1本
・チューハイ 7% 350㎖ レギュラー缶 1本
・ワイン 12% 200㎖ ワイングラス 2杯
・日本酒 15% 1合弱
・焼酎 25% 100㎖ お湯割り、ロック関わらず
・ウィスキー 43% 60㎖ ダブルにして 1杯
アルコール多飲による身体へのリスク
先ほども書いた様に、多飲は生活習慣病に罹るリスクが上がるだけでなく「胃がん」や「大腸がん」に罹るリスクも上がります。
以下の疾患に罹る「純アルコール量」は以下の様になっています。
脳梗塞 男性 週300g以上
女性 週75g以上
高血圧 男女共 少しの飲酒でもリスキー
胃がん 男性 少しの飲酒でもリスキー
女性 週150g以上
大腸がん 男女共 週150g以上
国税庁によりますと
・2001年度の成人1人あたりの消費量は95.4ℓ
・2021年度の成人1人あたりの消費量は74.3ℓ
となっており、20年前と比べて、日本人が1年間に飲むお酒の量は2割ほど減っています。
ところが、厚生労働省によりますと
・「アルコール性肝疾患」で亡くなった人
・2002年ー3327人
・2022年ー6296人
と、こちらは20年前よりも2倍近くに増えています。
この結果から、国は「全体としてのアルコール消費量は減少傾向だが、一部の多量飲酒者がアルコールを飲み過ぎている状況にある」と言います。
医師による対処方法
飲酒による健康問題に詳しい久里浜医療センターの湯本洋介医師が次のように言っています。
「イベントのある日などは、男性も女性も危険グラム数を超えて飲む日があると思います。
アルコールの量が増えるほど健康に影響しますので、「多く飲みそうだな」という日には
・一緒に水もたくさん飲む
・飲む前に食事をして空腹を避ける
などして、飲み方を工夫して下さい。
お酒は、うまく付き合えばコミュニケーションの助けになったり、ストレスを一時的に和らげてくれたりもします。
飲み方の目安を知って、上手なお酒との付き合い方が知識として広がっていく事は、非常に重要なことです。」と言います。
終わりに
恥ずかしながら私は、7年ほど前に多量飲酒から強制入院させられた過去があります。
去年、やっと先生から「休肝日を作って、適量を守れば飲んで良いよ」と飲酒許可が出ました。
ですから、現在は土日限定でお酒を飲まさせて頂いています。
しかし、住んでいる団地の公民館に有る「空き缶回収箱」に空き缶を捨てに行った時、アルミ缶の方を見てみると、お酒の空き缶の物凄い量に驚きました。
この3年間の外出規制で、団地の皆さんも暇つぶしに飲むのが癖になってしまい、それが今でも止められずに飲んでいるのでしょう。
今回、このニュースを見てから、父が飲んでいるビール缶の「成分表示」の部分を見てみると、なるほど「純アルコール量」が書いてありました。
がんはもちろん、生活習慣病にもなりたくないので、今後も休肝日を作りながら適量を守ってお酒を飲んでいこうと思います。
参考:(日テレnews)お酒をたしなむキモは?……度数より”純アルコール量” 厚労省が初のガイドライン 女性は「ワイン4分の1本」「ビール1缶」
参考:(日経ビジネス)アルコール量「20g」ってどれくらい? 適正飲酒が変えるお酒の楽しみ方
参考:(NHK 首都圏ナビ)飲酒ガイドライン 純アルコール量とは 度数と飲酒量 健康リスクとの関係は?
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