令和4年10月14日、自殺総合対策大綱の見直しが行われました!

助け合い

この記事は約 4 分で読むことができます。

5年に一度見直される自殺総合対策大綱

自殺総合対策大綱(じさつそうごうたいさくたいこう)は5年に一度見直しがされていて、その時々の時勢に合った対策を打ち出す仕組みになっています。

そもそも自殺総合対策大綱とは何か?

そもそも自殺総合対策大綱という言葉に耳慣れない方も多くおられると思います。

この大綱の基本理念は「誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指す」というものです。

大綱では自殺を「追い込まれた末の死」であるとし、昨今のコロナ禍などの影響による自殺は今もなお続いている、つまり「非常事態である」と認識しています。

要するに自殺総合対策大綱とは、自殺というものに対する政府のオフィシャルな見解、対処方法を取りまとめたものです。これが5年に一度見直しをされながら存在しているのです。

施作に効果はあったとみられる

自殺対策基本法が成立した平成18年と令和元年の自殺者数を比較すると男性が38%減、女性は35%減となっており、政府のこれまでの対策にはある一定の効果があったと言えます。

今回の見直しでの変更点、大まかに区分されています。

①子ども・若者の自殺対策の更なる推進と強化

若年者への自殺対策はこれまでも実施されて来ましたが、更に推進を図ります。

若者の自殺などの事案について調査・分析などを進め、再発防止に向けて動きます。

②女性に対する支援の強化

今回の見直しで特に重要視されている点です。コロナ禍で表出した女性の自殺を危惧して、新設された項目です。

望まない妊娠などによって悩んでいる若年妊婦などへ「性と健康の相談センター事業」などが介入して支援します。

また、子育て中の女性などに向けて、より具体的な就職支援を行うなど、コロナ禍で表出した問題に対応してゆきます。

基本的には、困難を抱えるすべての女性へ支援を行うようです。

③地域自殺対策の取り組み強化

地域自殺対策推進センターの機能を強化。地域の見守り制度を強化し、自殺者を減らすための取り組みにつなげます。

④総合的な自殺対策の更なる推進・強化

新型コロナウイルスの蔓延による社会的な影響を踏まえ、対策を進める点です。

国、地方公共団体、医療機関、民間団体などが協力連携して総合対策を強化します。

Kが気づいたこと

今回、厚生労働省のホームページを読んでいて僕が特筆すべきだと思った点は「長時間労働の是正」「SOSなどの出し方についての教育推進」の二点です。

これまでぼんやりとしていた部分ですが、今回は長時間労働が自殺に関連するということが明記されています。

自分がフルタイムで働き、残業もしていた頃は本当に辛かったなと色々思い出しました。

この改善をきっかけに自殺者が一人でも多く減ることを祈ります。

また、SOSの出し方を教育に盛り込むという点もすごくいいなと感じました。

僕自身も高校時代、どこにも助けを求められずに躁うつ病を発症しています。

病気になってみて初めて、人を頼るにも訓練が必要なのだと気付かされました。

このような取り組みは、ヘルプを出すことを躊躇わない未来を作ることに繋がります。

非常に重要だと感じました。

死を選ぶよりもまず先に、助けを求める癖が必要なんです。

弱くていいのです。そう思います。

「自殺」というワードからこの記事に辿り着いたあなたへ

押し潰されそうだったり、助けが要らないと感じる瞬間もきっとあって、それを絶望と呼ぶのでしょう。

ですが、どうかもう少しだけ待ってください。

時間をいただけると助かります。

あなたを助けられる人、助けようとする人間がこの世に必ず常に存在することを忘れないでいただけると嬉しいです。

僕もいつも助けられてばかりで、こんな文章で誰かが救われることを願います。

あなたと、またお会いできるのを楽しみにしています。

HOME

助け合い

2 件のコメント

  • 貴方の書く記事を読ませていただきました。
    若い人や年配の人が人生の終わりに自殺を選ぶのを防いでいけたらいいですね。
    これからも記事を楽しみにしています。

    • かすみそう様

      温かいコメントをいただき、嬉しく思っています。読んでくださってありがとうございます。
      記事を書くことで、助けを必要とする方のもとに情報を届けることができたらと思っています。
      微力ながらこれからも続けたいと思います。
      また読んでいただけますよう、精進します。
      この度はコメントをありがとうございました。

      K

  • k へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。