認知症の母への対応-肉親の介護(パート1)-

この記事は約 5 分で読むことができます。

こんにちは、改めましてM. Jです。

3回目の投稿になります。今回は、肉親の介護について記事を書いていこうと思います。

身近な人に介護が必要になってくると、「介護の方法」など考え方や工夫が必要になってきます。

認知症の人に対する対応の方法を私見ではありますが、比較的うまくいった方法です。

今回の記事を通して、これも認知症に対しての1つの対応方法として理解していただければ幸いです。

認知症の症状

認知症は、脳の病変などによって認知機能が低下し、
日常生活に支障をきたす状態をいいます。

種類としては、

①アルツハイマー型認知症

②脳血管性認知症

③レビー小体型認知証

④前頭側頭型認知症などがあります。

 

中核症状は記憶障がい、日時や場所の見当識の障がい などです。

周辺症状は、徘徊興奮暴力妄想幻視 などです。 

認知症は、病識(自分が病気であるという認識)が不足していて、日常生活動作に支障をきたす状態です。

状況を判断する能力が低下するので、危険を伴う行動も多いです。

見守りが必要というのはこの部分から出てくるのだと思います。

日常生活動作への支障は2つの要素に分けられます。

まず、着衣脱衣行為の拒否、入浴動作の拒否などの問題行動によるものです。

次に、着衣動作そのものが出来ない、整容動作(顔を洗う、身だしなみを整える など)ができないという、その動作ができないことによるものです。

その他、いろいろありますが割愛させていただきます。 

基本的な対応

自分の母は認知症でした。

精神的なものから認知症の症状が悪くなることが多い感じでした。

具体的には、本人にとって悪いストレスがかかると、興奮して、物忘れや問題行動が多くなっていました。

一般的に、認知症の初めは物忘れからなることが多い(物忘れで周囲が気づくことも多い)ですが、母の場合は、精神的な興奮で起こる「特別なパターン」でした。

よって、興奮させないことはものすごく重要なことでした。

また、認知症の人にとってストレスになる「今日は何日ですか」「あなたの年齢はいくつですか」などのことは、言わないようにしていました。

これらのことを言ってしまうと、母の場合、精神症状が悪くなり、物忘れや問題行動が多くなっていきました。

よって、「今日は何日ですか」「私の名前を知っていますか」といった内容の質問は「禁句」「NGワード」にしていました。これは、意識しないとできないことでした。

問題行動に対する対応①

母は、ものすごく徘徊が多い人でした。「オシッコ」といって、トイレに行ったすぐ後も、トイレに行っていました。1日にすると約20回以上は行っていたと思います。

その時は、大腿骨を骨折していた後だったので、介護もしくは見守りが必要な状態でした。

そのたび、トイレへの移動は見守ることになっていたのです。

また、トイレの後がとても注意しなければならない時間でした。

目を離すとすぐに家の扉を開けて、外に出ようとするのです。

「外の鍵を閉める」または「母を身体で止める(もちろん、口でも伝えることは重要)」といった対応をしていました。

トイレから戻った後すぐ行こうとするのです。

その時、「さっき行ったでしょう」というセリフは「禁句」「NGワード」にしていました。

これは、なかなか苦痛を伴うものでした。

問題行動に対する対応②

母は、認知症になってから内向的な人→外向的な人に変わってしまいました。よって徘徊も多くなっていました。目を離すと、警察に捜査願いを出さないといけない状態でした。

また、気をつけないと日中と夜間が反対になる「昼夜逆転」の症状も出てきます。

このため、自分がとった方法は「母を日中エネルギー消費させる方法」です。

具体的には、「車椅子をずっと操作していく」「手つなぎでずっと歩行していく」といったことをしていました。かなり、ひたすらにやっていたと思います。

母は高齢でしたので、これをやっている時は罪悪感がありました。「機械的」に母に対応していました。「母によく動いてもらうように」声掛けなどの工夫をしました。

機械的な対応 〜良い意味での〜

母とのコミュニケーションには、工夫がかなり必要でした。

昔の話をするのですが、とてもネガティブで、同じことを何度も話します。

聞くほうはかなりの忍耐が必要になってきます。「また同じ話を〇〇〇」というと、精神状態が悪くなり、物忘れや問題行動が多くなってきます。

このため、自分がとった方法は「コンピューター(機械的に)なりきる」です。

具体的には、コンピューターを想像していただけるといいのですが、「何度同じことを聞かれても何も感じない」「必要以上に感情を出さない」ことを意識して行っていました。

とても難しいことですが、コンピューターをイメージしながらやっていくと意外と出来るのではないでしょうか。

医療機関の推奨する対処法

今回は実体験に基づく内容でしたが、このように医療機関が推奨している対処法など情報は沢山あります。迷ったらこういったサイトなども参考にするのがよいかと思います。

参考:https://kijokai.or.jp/numata-clinic/knowledge/kotsu

今後について

興味があることや、今後書いて行きたい記事のテーマとしては、肉親などの介護について(パート2)、感謝すべきことについて、良い病院・事業所などの選びかた、病気の早期発見があります。

皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!

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2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。
    これからこうした家族の問題がもっとでてくるでしょう。
    応援しています。

    • にわとり 様、素敵なコメントどうもありがとうございます。
      まさか、コメントを頂けるとは思っていませんでした。とても嬉しいです。
      体験談ですので1つの参考にしかなりませんが、介護疲れを起こさないようにした自分なりの方法です。
      もう1つ付け加えるのであれば、本人様の好きなことを引き出すことができればと思っています。
      本当に、ありがとうございました。

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