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ワニ革のバッグを動物園が展示?
過去にこのようなツイートがありました。
これは、檻の中にあるのは、ワニ革のハンドバッグが載せられた画像に、
「ロンドン動物園は無駄なことはしない」
というコメントがついています。
※こちらはイメージ画像になります。
ツイートは、日本時間の8月2日に投稿されると、一気に拡散されました。
8月4日朝の時点で6万8千件以上リツイートされ、39万6千件以上のいいねが寄せられるほど話題になっています。
展示は数年前から
ロンドン動物園は、このような展示を数年前から行ってきました。しかし、今回ツイートされたことによって、話題となっています。
展示の説明文には、
「このバッグは、東南アジアやインドネシアの流れのゆるやかな川や、小川で泳いでいるのが発見されたものです。過去75年間で、シャムワニの80%以上が姿を消しました。
このワニのように、多くは皮のために違法な野生動物売買の一部として狩られたのです。」
と記載されています。
年間10億匹
動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)によると、皮革のために殺される動物は、世界で毎年10億匹以上にもなると言われています。
特に、ヘビ、トカゲ、ワニなどの爬虫類はその皮のために日常的に狩りの対象となっており、ファッション用の飼育も行われているが、多くはインドネシア、ベトナム、カンボジア、タイのジャングルで直接捕獲されているそうです。
違法取引の現実
ロンドン動物園には現在、生きたシャムワニは展示されていません。
野生のシャムワニも現在は、生息地の減少や乱獲を受け、世界で500〜1000頭しか残っていないと考えられています。
シャムワニは普段、インドネシアや東南アジアの流れの緩やかな河川に生息しています。
しかし20世紀中ごろから後半にかけての取引で、個体数が「かなりのダメージ」を受けたとテイプリー博士は説明しています。その多くは皮革の商業利用のために狩られたということです。
ロンドン動物園は、
「来場者が違法取引について学び、話をするきっかけ作りをしたかった。違法取引にスポットライトを当てられるものは何であれすばらしいこと。」
と話しています。
最後に
今年で、創設196周年を迎えるロンドン動物園では、2000年以降、イギリスの国境警備当局が空港や港湾で押収した野生動物3000頭以上を引き受け、飼育しています。
その中には、オイランスキアシヒメガエル、ミドリニシキヘビ、エジプトリクガメなど、数百種のサンゴなどが含まれているそうです。
また、野生動物の保護を行っている各国の政府やコミュニティーのほか、密猟のネットワークを捜査している司法当局とも協力しているということです。
生き物から皮をとる。美しいハンドバッグの裏側には、どのような問題が隠れているのでしょうか?
みなさんも、一度考えてみませんか?
参考記事
動物園が「ハンドバッグ」を展示 ⇒ 紹介ツイートに39万いいね。一体なぜ? | ハフポスト WORLD
ロンドン動物園、ワニ革のかばん展示が話題に 違法取引への注意喚起(BBC News) – Yahoo!ニュース
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